
ブラック企業の見分け方は?求人・説明会・面接のパターン別に徹底解説
「ブラック企業に入りたくない!」と考えている人は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にどのような方法でブラック企業を見極めたらいいのか、迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで本記事では、ブラック企業の見分け方に関する以下の項目を解説します。
- ブラック企業の特徴
- ブラック企業の見分け方
- ブラック企業に入社しないためにできること
この記事を読めばブラック企業の見分け方がわかるだけでなく、ブラック企業に入社しないヒントを得られます。
ブラック企業を避けて転職活動を行いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ブラック企業とは?
ブラック企業に明確な定義はありません。しかし、「社員を酷使して働かせる企業」という共通認識があります。
共通認識を踏まえて、ブラック企業の特徴をいくつか確認していきましょう。気になるブラック企業の特徴は以下のとおりです。
- 残業時間が長い・サービス残業がある
- 社員の権利が守られていない
- セクハラ・パワハラが横行している
- 故意に人事権が使われている
残業時間が長い・サービス残業がある
残業時間が極端に長い企業は、ブラック企業の可能性があります。やみくもに残業時間を増やし、社員の労力を搾取している企業は要注意です。
会社が社員に命じられる残業時間は月45時間と法律で定められています。
また、残業をしているのにも関わらず、残業代が支払われないのもブラック企業の特徴です。タイムカードの機能がきちんとあるか確認しておきましょう。
社員の権利が守られていない
ブラック企業の特徴として、社員の権利が守られていない点が挙げられます。社員を人間ではなく、1つの駒として扱う企業に見られる傾向です。
また、休憩時間がないのもブラック企業の特徴といえます。6時間を超える労働時間の場合は最低45分・8時間を超える労働時間の場合は1時間の休憩が必要です。
セクハラ・パワハラが横行している
セクハラ・パワハラが横行している企業は、ブラック企業と認定せざるを得ません。社員の人権を軽視していることに他ならないからです。
また、ブラック企業の場合、セクハラ・パワハラの被害を相談できる窓口が設けられていない可能性があるので、注意が必要です。
故意に人事権が使われている
故意に人事権が使われているのも、ブラック企業の特徴です。特に、中小企業のような規模が小さい企業によく見られます。
例えば、会社に逆らうと降格や転勤が命じられるのは顕著な例です。従順な社員のみを必要としているブラック企業にとって、反骨精神のある社員は左遷されがちです。
また、退職届を提出しても辞めさせてもらえない場合もあります。
不当に人事権が行使されるのは、企業のあるべき姿とは言えません。
【求人編】ブラック企業の見分け方
ここからは、求人に潜むブラック企業の見分け方を解説します。求人が手元にある人は、項目ごとにチェックしてみてください。
- 求人内容をうやむやにしている
- 長期間求人を掲載している
- 提示されている給料が圧倒的に高い
- 年間休日が105日以下
求人内容をうやむやにしている
求人内容をうやむやにしている場合は、注意が必要です。求人を読んでも、いまひとつ理解できない場合は応募を控えたほうがよいでしょう。
一方、ホワイト企業の場合は業務内容を詳しく掲載しているほかに、育休取得率や残業時間の少なさなど具体的に掲載しています。
長期間求人を掲載している
長期間求人を掲載している企業も気をつけましょう。なぜなら、長きに渡って求人を掲載している理由に、求職者が集まらないケースが考えられるからです。
3ヶ月以上同じ求人が掲載されていないか、確認しておくとよいでしょう。採用活動は遅くとも2ヶ月で決まる場合が多いため、3ヶ月以上掲載されている求人は要注意です。
提示されている給料が圧倒的に高い
提示されている給料が圧倒的に高い企業は要注意です。給料の高さで求職者の目を惹かせ、応募を促すねらいがあります。
固定残業代は一定の残業時間分の給与が先に支払われる制度です。例えば、固定残業代45時間分の場合、45時間を超えるまでは新たに残業代は支払われません。
年間休日が105日以下
年間休日が105日以下の場合、ブラック企業である可能性が高まります。働き方改革が叫ばれているにも関わらず、年間休日が105日以下の企業は避けたほうが無難です。
ブラック企業を避ける目安として、年間休日120日以上の企業がおすすめです。125日以上の企業であれば、ホワイト企業の可能性がより高まります。
【説明会編】ブラック企業の見分け方
続いて、説明会時点でブラック企業を見分ける方法を解説します。今後説明会を控えている人はチェックしてみてください。
- 説明会に社長・若手社員しかいない
- 精神論を強調している
- 業務内容や給料の説明が不明確
説明会に社長・若手社員しかいない
説明会に社長・若手社員しかいない場合は注意しましょう。企業の説明会は人事・採用担当者が前に出て話す方法が一般的です。
また、中堅社員が退職してしまい、説明会に登壇する社員がいないのも特徴です。毎回社長と若手社員しか説明会にいないなら、注意深く観察する必要があるでしょう。
精神論を強調している
精神論を強調している企業もブラック企業の可能性があります。ブラック企業では厳しいノルマが課せられるケースも多く、精神論で乗り越えさせがちです。
また、体力に自信がある人や体育会系を優遇する発言をしている企業も注意してください。体育会系と精神論は相性がいいため、社員にしようと考える企業も見受けられます。
業務内容や給料の説明が不明確
求人と同様に、業務内容や給料の説明が不明確な場合も注意が必要です。説明を聴いても業務内容がわからない場合、都合の悪いことを隠している可能性があります。
説明会で福利厚生の話をさほどしない企業も注意深く観察しましょう。育休取得率や有給取得率をあいまいに濁す企業は、ブラック企業の可能性が高いです。
【面接編】ブラック企業の見分け方
面接の場でブラック企業を見分ける方法はあるのでしょうか。気になるポイントは以下のとおりです。
- 圧迫面接をされる
- 面接時間・回数が少なすぎる
- その場で内定が出る
圧迫面接をされる
ブラック企業は社員を大事にしない傾向があります。そのため、自社へ応募した候補者のことも大事にしない可能性が高いでしょう。
例えば、候補者の話を聞く態度ではない・投げやりに質問される・罵倒されるなどの態度をとってくる面接官には気をつけましょう。
面接は企業と候補者をマッチングさせる場です。
面接時間・回数が少なすぎる
面接時間や回数が少なすぎる企業の場合、ブラック企業の可能性が大いに考えられるでしょう。ブラック企業は採用を急ぐあまり、採用プロセスを簡略化しています。
また、面接時間もチェックしましょう。面接は20〜30分ほどの時間をかけて、じっくり行うのが一般的です。一方ブラック企業では、5分ほどで簡単に済ませてしまう場合があります。
その場で内定が出る
その場で内定が出る企業は、ブラック企業の可能性があります。ブラック企業は「誰でもいいから早く採用したい」気持ちが強く、その場で内定を出しがちです。
可能であれば、どのようなことが評価されて内定に至ったのか聞いてみるのもおすすめです。ブラック企業なら、回答に詰まってしまう可能性が考えられます。
ブラック企業に入社しないためにできること
ブラック企業に入社しないためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。それぞれ詳しくご説明します。
- 事業内容をしっかり確認する
- 口コミサイトにも目を通す
- 転職スケジュールには余裕を持たせる
- 転職エージェントに登録する
事業内容をしっかり確認する
まずは、応募したい企業の事業内容をしっかり確認してください。企業のパンフレットや企業サイトに目を通しましょう。
具体的に事業内容が掲載されているかはもちろん、売上高や利益なども確認しておくとブラック企業への入社を防げるでしょう。
口コミサイトにも目を通す
口コミサイトを閲覧することも忘れずに行ってください。口コミサイトでは、現在働いている社員の貴重な意見を手軽に知ることができます。
また、有給取得に関する項目もチェックが必要です。有給を申請したら承認されるのか否か、口コミで判断できる場合があります。
転職スケジュールには余裕を持たせる
転職スケジュールに余裕があると、ブラック企業へ入社する可能性を低くできます。なぜなら余裕が持てないと、内定が出た企業へ焦って入社を決めてしまうからです。
転職先をすぐに決めたいと焦るあまり、「誰でもいいから入社してほしい」と考えるブラック企業に入社してしまうのです。おすすめなのは、在職しながらの転職活動です。
転職エージェントに登録する
ブラック企業へ入社するのを防ぎたいなら、転職エージェントに登録するのもおすすめです。
求人票に掲載されていない情報を掴めるので、ブラック企業へ入社するのを防げるでしょう。また、自分に合った求人を提案してくれるのもメリットです。
ブラック企業を避けたい人におすすめの転職エージェント3選
リクルートエージェント
運営会社
株式会社リクルートキャリア
主なサービス(機能)
公開求人数
114,943件※2021年6月10日時点
拠点
全国対応可
東京/西東京/宇都宮/さいたま/千葉/横浜/京都/大阪/神戸/名古屋/静岡/北海道/東北/岡山/広島/福岡
マイナビエージェント
ハードルが高く感じる面談も非常にスムーズで、信頼できる担当者に出会えたという利用者の声が多数あります。
また、大手企業であるマイナビの太いパイプを生かした各企業の分析は選考対策の際に役立ちます。
運営会社
株式会社マイナビ
主なサービス(機能)
公開求人数
28,152件※2021年8月17日時点
拠点
全国対応可
京橋/新宿/神奈川/北海道/宮城/名古屋/京都/大阪/兵庫/福岡
ビズリーチ
厳選された優秀なヘッドハンターが約4,600人在籍※2しているので、優良企業とのマッチングを待ちながら転職活動を行えるでしょう。
※1 転職サービスに関する調査/調査会社:シード・プランニング/調査期間:2019年1月〜2月/調査対象:年収600万円以上で、転職意欲がある人
※2参照 公式サイト
出典:公式サイト
運営会社
株式会社ビズリーチ
主なサービス(機能)
公開求人数
72,762件※2022年4月1日時点
拠点
東京/首都圏拠点(渋谷)/関西/名古屋/福岡
よくある質問
リクルートエージェントやマイナビエージェント、dodaなどがおすすめです。いずれも豊富な求人数を誇り、経験豊富なキャリアアドバイザーが親身に相談に乗ってくれます。ブラック企業の見分け方についてもアドバイスをもらえるため、ぜひチェックしてみてください。
ブラック企業の特徴は以下のとおりです。
・残業時間が長い・サービス残業がある
・雇用者の権利が守られていない
・セクハラ・パワハラが横行している
・故意に人事権が使われている
ブラック企業に入社しないためには、以下のポイントを確認しておきましょう。
・事業内容をしっかり確認する
・口コミサイトにも目を通す
・転職スケジュールには余裕を持たせる
・転職エージェントに登録する
説明会・面接で給料や休日の質問をしても問題ありません。しかし、人によっては「仕事のやる気がないのか?」と判断されがちです。そのため、「御社で長く働きたい」ことを全面にアピールし、そのうえで給料や休日の質問をしましょう。
ホワイト企業の特徴は以下のとおりです。
・年間休日数が120日以上
・住宅手当や育児支援制度などの福利厚生が整っている
・残業代が満額支払われる
・残業時間が月20時間以下
転職エージェントは必ずしもブラック企業を教えてくれるわけではありません。なぜなら、人によってブラック企業の捉え方が異なるからです。もし心配なら、残業時間や社内の雰囲気を事前に質問してみてください。質問の回答次第で、ブラック企業かどうか判断できる場合があります。
まとめ
働き方改革が叫ばれているにも関わらず、残念ながらブラック企業はまだ存在しています。
ブラック企業に入社しないために、おすすめな方法のひとつが転職エージェントの登録です。
求人票に掲載されていない情報を知り得るので、ブラック企業を判断するひとつの材料になるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、ブラック企業を見分ける方法を掴んでください!