簿記2級の合格率は?推移や難易度、合格率が低い理由も徹底解説

簿記2級の合格率は?推移や難易度、合格率が低い理由も徹底解説

簿記2級(日商簿記検定試験2級)の合格率は、簿記3級と比較すると大幅に低い傾向にあります。

2022年2月に実施された日商簿記検定試験の合格率で比較すると、簿記3級が50.9%だったのに対し、簿記2級の合格率は17.5%でした。

これから簿記2級の合格を目指す人にとって、合格率が低いことに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、簿記2級の合格率のこれまでの推移を紹介しながら、合格率が低い理由合格するための勉強法について詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • 簿記2級の合格率
  • 簿記2級の合格率が低い理由
  • 簿記2級の合格率を上げるためのポイント
  • 簿記2級の勉強方法

これから簿記2級の合格を目指す人におすすめの通信講座も紹介するため、ぜひ参考にしてみて下さい。

簿記2級の合格率は?推移から見る難易度を解説!

グラフの紙を指さす手

日商簿記検定試験とは、日本商工会議所および各地商工会議所が実施している検定試験です。簿記2級は年に3回行われており、各回の合格率は日本商工会議所のサイトにて公開されています。

合格率は各回でかなりの差があり、近年はやや合格率が下がっている傾向にあります。

過去10回の簿記2級の合格率と受験者数のデータを、下記の表にまとめました。


(実施年月日)
受験者数 合格者数 合格率
160(2022.2.27) 17,448名 3,057名 17.5%
159(2021.11.21) 22,626名 6,932名 30.6%
158(2021.6.13) 22,711名 5,440名 24.0%
157(2021.2.28) 35,898名 3,091名 8.6%
156(2020.11.15) 39,830名 7,255名 18.2%
155(2020.6.14) 中止 中止 中止
154(2020.2.23) 46,939名 13,409名 28.6%
153(2019.11.17) 48,744名 13,195名 27.1%
152(2019.6.9) 41,995名 10,666名 25.4%
151(2019.2.24) 49,766名 6,297名 12.7%
150(2018.11.18) 49,516名 7,276名 14.7%

過去10回の平均合格率は、20.7%となっており、20%前後でおおよそ推移していることが分かります。

 ただし、回によって大幅に合格率が上下することがあり、ここ数年でもっとも高かったのが159回の30.6%、もっとも低かったのが157回の8.6%でした。

特に157回の8.6%は過去20回のデータの中でも最も低い合格率となっており、その回の問題の難易度が特に高かったことが分かります。

※出典:2級受験者データ|日本商工会議所

簿記2級と簿記3級の難易度を比較

HSPイメージ

ここからは、簿記2級と簿記3級の合格率を比較した表を紹介します。簿記2級の受験の参考にしてみてください。


(実施年月日)
簿記2級合格率 簿記3級合格率
160(2022.2.27) 17.5% 50.9%
159(2021.11.21) 30.6% 27.1%
158(2021.6.13) 24.0% 28.9%
157(2021.2.28) 8.6% 67.2%
156(2020.11.15) 18.2% 47.4
155(2020.6.14) 中止 中止
154(2020.2.23) 28.6% 49.1%
153(2019.11.17) 27.1% 43.1%
152(2019.6.9) 25.4% 56.1%
151(2019.2.24) 12.7% 55.1%
150(2018.11.18) 14.7% 43.8%

過去10回の簿記3級の平均合格率は46.8%となり、簿記2級の20.7%と比較すると、簿記3級の合格率は簿記2級のおよそ2倍ほど高い事がわかります。

 簿記3級は比較的に難易度が低いとされていますが、159回のように合格率が27.1%のように低い場合もあるので、合格率には揺れがあります。

簿記2級は難易度が高い?合格率が低い理由

データが下がっている様子

先ほどの合格率推移を見ると、簿記2級の合格率は20%前後とかなり低いことが分かりました。

それでは、なぜ簿記2級の合格率は簿記3級よりも大幅に下がるのか、ここでは簿記2級の合格率が低い理由について具体的に確認していきましょう。

3級にはなかった工業簿記が加わるため

簿記3級では、商品の売買に使われる商業簿記のみが出題範囲となりますが、2級からは商業簿記に加えて、製造業で使われる「工業簿記」が出題範囲に加わります。

 工業簿記は、普段あまりなじみのない「製造業」の分野の取引を扱う上に、様々な計算が発生します。

例えば、工業簿記では製品1個当たりの製造原価を計算する「原価計算」が必要となり、各工程で発生する作業員への給料や使用される機械の減価償却費など、複雑な計算が必要となります。

このように、簿記2級では商業簿記の「読解力」に加えて、工業簿記の「計算力」も必要となるため、簿記2級よりも格段に難易度が上がるのです。

当然ですが、商業簿記のレベルも簿記3級より上がるため、商業簿記の理解力もしっかりとつける必要があります。

毎回難易度が変わるため

勉強する男性

日商簿記検定試験では、毎回同じような合格率ではなく、大幅に合格率が高い回や、逆に極端に合格率が低い回があります。

つまり、問題の難易度が回によって大きく変わる可能性があるのです。

そのため「前回の過去問は余裕で解けた」という場合でも安心できず、勉強する範囲の的を絞りづらいので、様々な問題を幅広くしっかり理解しておく必要があります。

特に合格率が低い回の過去問に取り組んでみるのもおすすめの勉強法です。

2015年以降に試験範囲が改訂したため

日商簿記検定試験では度々試験範囲の改正が行われていますが、特に2015年からの3年間で大幅な改訂が行われました。

 特に簿記1級の試験範囲であった連結会計や税効果会計などが簿記2級に追加されたことから「簿記2級の難易度が上がった」と言われています。

工業簿記はそれほど改定されませんが、商業簿記は頻繁に出題範囲が改訂されるため、改定があった次の回は特に注意が必要となります。

2022年4月にもさらに改定がある

日商簿記検定試験では、2022年4月にさらに試験範囲の改定が行われます。

 実務で2021年4月から「収益認識に関する会計基準(以下「収益認識基準」)」が施行される影響で、「売上」をはじめとする収益の計上に関わる会計処理の考え方や方法が大きく変更となりました。

これにより、簿記2級の商業簿記でも、収益認識基準の適用で会計処理や財務諸表上の表示が変わる部分について、2022年4月1日以降に施行する試験から出題することとなりました。(2022年4月現在)

2022年4月以降に試験を受ける予定の人は、新たに出題される範囲の試験対策も必要となります。

年に3回も試験がありモチベーションが下がりやすいため

やる気がなさそうな女性

日商簿記検定試験は年に3回受験の機会があり、受験する人にとってはいつでも受けやすいというメリットがあります。

しかし、逆に3回も受験できる機会があると「また次に受ければいいか」となりやすく、気分的に追い込まれないことで勉強に対するモチベーションが下がりやすいというデメリットがあります。

 特に簿記2級は3級より難易度が大きくあがっているため、3級と同じ感覚で勉強を始めたものの、難易度が高すぎて試験までに勉強が間に合わないという人も多いようです。

実際に157回(2021年2月実施)の簿記2級試験では、45,173名の申込者数に対し、受験したのは35,898名でした。

約1万人が、申し込み後に試験を受けていないことになります。

簿記2級の合格を目指すためにはだらだらと勉強せず、期限と目標を決めてしっかりと勉強することが大切です。

簿記2級の合格率を上げるためのポイント

四角にチェックマークが入った紙とペン

簿記3級よりも大きく合格率が下がる簿記2級に合格するためには、どのように勉強すればいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。

ここでは、簿記2級の合格率を上げるためのポイントや勉強方法について具体的に解説していきます。これから簿記2級の勉強を始める人は、ぜひ参考にして下さい。

簿記の基礎知識を徹底して学ぶ

まずは簿記2級で出題される問題の基礎知識からしっかりと理解するために、自分にあった参考書を1冊購入しましょう。

 参考書は、自分で読んでいて理解できないような難しいものではなく、解説が丁寧で分かりやすいものを選びましょう。

また、2冊も3冊も参考書を購入するのではなく、1冊の参考書を繰り返し読んで理解する方が効率が良いです。

1周目はざっくりと簿記2級の出題範囲について理解しながら読み、分からないところは読み飛ばしてかまいません。

2周目からは、1周目で分からなかったポイントを中心に細かい内容を理解するべくしっかり読み込んでいきます。

重要なポイントは参考書でもしっかり解説されていますので、何度も読み込んで理解していきましょう。

初心者は簿記3級の勉強からがおすすめ

簿記2級の合格を目指すなら、できれば簿記3級から取得するのがおすすめです。なぜなら、簿記3級取得のための勉強で、商業簿記の基礎知識がしっかりと身に付くためです。

 もし簿記3級を取得せずに簿記2級を目指す場合でも、まずは簿記3級の参考書を入手して内容をしっかりと理解していきましょう。

まずは簿記3級の仕訳がしっかりできるようになってから、簿記2級の勉強を始めることをおすすめします。

ひたすら問題集を繰り返し解く

勉強する人物

参考書を何度も読み込んで理解できるようになったら、今度は実際の問題を繰り返し何度も解いていきましょう

参考書と同様に問題集も1冊に絞り、何度も繰り返し解くことで、理解力が深まります。

 1周目で間違ったところはもう一度参考書で確認し、理解できるまで何回も繰り返し実践しましょう。

何度も繰り返し問題を解くことで、自分が苦手な問題の傾向も分かってきます。

また、問題集だけでは十分でないと感じる時は、仕訳問題が解けるアプリやネットの仕訳問題などを活用しましょう。

通勤時間などを利用して、とにかくたくさんの仕訳問題を解くことをおすすめします。

特に工業簿記を重点的に

簿記2級から追加される工業簿記は、簿記3級を取得している人にとっても理解が難しい分野です。そのため、商業簿記よりまず工業簿記の勉強から始めてみましょう

 工業簿記は商業簿記と違って頻繁に出題範囲が変更されず、また出題範囲も商業簿記よりも狭いです。

そのため、幅広く出題される商業簿記より、工業簿記は対策がしやすく点が取りやすいと言われています。

まずは工業簿記が理解できるまで何度も問題を解き、工業簿記で点を稼げるようにしておきましょう。

過去5年分程度の過去問を解く

カレンダーが書かれたノート

なんども問題集で問題を解くことで理解力が深まったら、最終的には、過去に実際に出題された問題を解くことをおすすめします。

実際の試験時間と同じように時間を測って問題を解いたときに、8割以上スムーズに解けるようなら、すでにしっかりと理解できていると言えるでしょう。

半分程度しか理解できない場合は、また参考書や問題集の勉強にもどって、分からない分野を再度勉強しなおしましょう。

 本番の試験までに、過去5年分程度の過去問を解いておくことで、出題傾向が理解しやすくなります。

また、新たに出題範囲が追加される回は、過去問だけではなく「予想問題集」なども活用し、新たな出題範囲への対策もしておきましょう。

独学でも合格できる?簿記2級の勉強方法

本とノートが置かれた机

簿記2級の勉強を始める時に、独学でするのか、またスクールや通信教育を活用するのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、それぞれの勉強方法のメリットとデメリットについて解説していきますので、自分にあった方法を選択しましょう。

通信講座で学ぶ

パソコンを見ながら学ぶ人物

次に、簿記2級を通信講座で勉強するメリットとデメリットを確認していきましょう。

通信講座のメリット 通信講座のデメリット
  • スクールよりも割安で勉強できる
  • 仕事や育児で忙しい人でも勉強しやすい
  • テキストだけでなくDVDを併用した学習も可能
  • いつでもどこでも好きな時間に好きな場所で勉強できる
  • 分からない時にその場ですぐに質問できない
  • 勉強のスケジュール管理は自分でする必要がある
  • 孤独感を感じてモチベーションが下がりやすい

通信講座の大きなメリットは、仕事や育児などで忙しく、なかなかスクールに通えない人でも自宅で学びやすいという点です。

 スクールのように時間が拘束されませんので、自分の空いている時間にいつでもどこでも勉強が可能です。

また、独学で一人で参考書を読んでいるだけでは理解できない部分も、DVDなどを活用して分かりやすく解説してくれている講座もあるので、参考書だけではいまいちわからない人にも向いている勉強法だと言えます。

ただし、通信講座は自分のモチベーションが上がらなければ続かないというデメリットがあります。

通信講座を受講するなら「いつまでにここまで終わらせる」など、しっかり計画を立てて勉強する強い意志を持つことが大切です。

独学では理解できないけれど、時間がなくてスクールには通えないという人には、通信講座がおすすめです。

独学で勉強する

簿記2級を「独学」で勉強する場合のメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。

独学のメリット 独学のデメリット
  • 費用が安く済む
  • 自分のペースで勉強できる
  • 自分にあった参考書を自分で選べる
  • 分からないところを誰にも聞けない
  • 新しい出題範囲などの対策がしづらい
  • モチベーションが上がらず挫折しやすい

独学で勉強するメリットは、かかる費用が参考書や問題集だけという手軽さです。

また、自分にあった参考書を色々自分で選べるため、自分の理解力にあわせて自由に問題集などを選べます。

独学のデメリットとしては、自分一人では理解できない問題があった時に質問できる相手がいないということです。

 分からないまま勉強を進めることになってしまい、結果的にそのまま受験せずに挫折してしまう可能性もあります。

さらに、出題範囲の改定があった場合にも、独学ではなかなか対応できず、どのように対策を取ればいいか分からないことも多いでしょう。

「参考書だけでは理解できない」「分からないところを相談したい」という人は、独学には向いていないかもしれません。

スクールに通う

勉強する人たち

では次に、簿記のスクールに通って勉強するメリットとデメリットを確認していきましょう。

スクールのメリット スクールのデメリット
  • 分からないことをすぐにその場で聞ける
  • 講師の解説により独学より理解しやすい
  • 新しい出題範囲にもすぐに対応してもらえる
  • 試験に出やすい問題など試験対策をしやすい
  • 強制的に勉強する形になるので最後まで続けやすい
  • まとまった費用がかかる
  • スクールに通う手間や交通費がかかる
  • 仕事や育児で忙しい人には通いにくい
  • スクールが近くにない場合は通えない

スクールに通う大きなメリットは、どうしても理解できない部分があっても、その場で聞くことで解決が可能な点です。

また、自分で参考書を読むのではなく講師が直接解説してくれるため、理解しやすいというメリットもあります。

仕事や育児で忙しくスクールにはなかなか通えない人や、スクールが近くにない人は利用しにくいかもしれません。

簿記2級の合格率を上げる勉強内容

勉強

簿記2級の合格率を上げるためには、以下5つのポイントを抑えて学習を進めると良いです。

知識をインプットすること、計算力を高め応用力が問われるもの等があるため、まとまった学習期間を確保することをおすすめします。

簿記2級の合格率を上げる5つのポイント
  • 仕訳問題
  • 特定分野の個別問題
  • 決算整理に関する総合的な問題
  • 戡定記入・製造原価報告書に関する問題
  • 各種原価計算に関する問題

仕訳問題

まず最初は仕訳形式の問題を学習し、合格率アップを目指しましょう。

簿記では使用される勘定科目が定められているため、頻出される問題を反復的に学習していくことがおすすめです。

 問題が5つ設定されており、それぞれ4点分の配点となっています。

特にこの分野は簿記2級のベースとなる部分なので、何度も繰り返しインプットするよう心がけてください。

またインプットだけではなく自分で仕訳を繰り返し、定着させられるようになれば第一ステップクリアです。

仕訳の問題はベースとなる部分なので、一番最初に手を付けて基礎を固めましょう。

特定分野の個別問題

転職エージェント 利用 書類選考

次に必要な勉強内容は、特定分野に関する個別問題です。

簿記2級では主に、以下の内容の個別問題が出題されるため、事前に把握しておくことで合格率を高められます。

抑えておくべき個別問題
  • 現金預金
  • 固定資産
  • 有価証券
  • 連結会計

それぞれ基本的な内容が問われる一方、一部応用力が試される設問が出題されることも少なくありません。

そのためただ知識としてインプットするだけではなく、実際に本質を理解し応用問題にも対応できるようにしましょう。

個別問題は範囲が広いため、ある程度まとまった学習時間を確保しましょう。

決算整理に関する総合的な問題

この分野で学ぶべき内容は、財務諸表や精算表作成で、決算整理に関する問題に対して総合的な対応力を身につける必要があります。

前述で触れた仕訳問題、個別問題の知識も必要となるため、インプットした後に総合的に使いこなせるようにしましょう。

 決算整理の仕訳が必要となるため、まずは基本的な仕分けに関する知識は必須です。

また対策としては、気になる企業の決算書を見てみるなど、身近なところからスタートすると、より親近感を持って学習に挑めるのでおすすめです。

基礎をインプットした後は、決算整理に関する知識が求められます。

勘定記入・製造原価報告書に関する問題

電卓

4つ目の学習内容は、主に工業簿記からの出題となっており、製造原価に関しての知識が必要です。

仕訳はもちろんですが、実際の勘定記入から計算まで必要な知識は幅広く、報告書全般に関しての理解が求められます。

 実際の計算に苦手意識があれば、まずは仕訳の問題から加点を狙いましょう。

中でも仕訳問題のほうが易しいため、効率よく点数を稼ぐことがコツ。

もちろん計算問題も加点を狙いたいところですが、最低限仕訳で点数を落とさないよう心がけましょう。

勘定記入などの計算に関する問題の対策は時間がかかるため、まとまった学習期間を確保することをおすすめします。

各種原価計算に関する問題

最後の簿記2級の学習内容は各種原価計算で、主に以下のような計算が求められます。

簿記2級で出題される原価計算
  • 個別原価計算
  • 総合原価計算
  • 標準原価計算
  • 直接原価計算

いずれも全額の計算が出題されるため、仕組みを把握しておくことに加え、基礎的な計算力も必要です。

 仕組みを理解していても、計算を間違えるともったいないため、基礎計算力の向上にも努めましょう。

どの角度から出題されても対応できるよう、勘定連絡図を基本にそれぞれの計算に必要な要点を覚えておくことで合格率が高まります。

ここまでくればほとんどの学習内容は網羅できているため、繰り返し学習して定着力を高めましょう。

簿記2級合格を目指すなら通信講座がおすすめ

短期間で日商簿記2級の合格を目指すなら、通信講座での勉強がおすすめです。この章では、通信講座がおすすめの理由を詳しく解説していきます。

通信講座を利用するメリット
  • 効率よく学習ができる
  • 必要な知識が身につく
  • モチベーションが保てる

効率よく学習ができる

過去試験の傾向や対策方法を教えてくれたり、つまずきやすい部分を掘り下げて解説してくれたり、効率よく学習できるのが通信講座の大きなメリットです。

いつでも好きな場所で勉強できるので、スキマ時間も有効活用できます。

 決まった時間に拘束されずに済むので、スクールに通う時間がない人や、自分のペースで勉強を進めたい人にも適しています。

講座によっては、ひとり一人の理解度に合わせてカリキュラムを組んでくれることもあります。

出題範囲の改定にも対応しているので、状況に合わせて対策できる点もうれしいポイントです。

独学では心配だけど、スクールより割安に勉強したいという人にも、通信講座がおすすめです。

必要な知識が身につく

勉強

独学だと、どこから勉強を始めたら良いか悩んでしまい、スタートまでに時間が掛かることも。

一方、通信講座であれば、おすすめの順序でテキストや勉強動画が構成されているので、迷うことなくすぐに学習を開始できます。

 勉強のスタートが遅れると、目標の試験日までに勉強が間に合わないこともあるので要注意です。

出題範囲の広い科目の場合、すべてをカバーして勉強することは困難です。

通信講座では、試験に必要な知識を優先的にピックアップして分かりやすく解説してくれるので、効率よく知識を身に付けられます。

スマホやオフライン対応の通信講座であれば、スキマ時間を利用して動画講座を何度も視聴でき、さらに理解を深められます。

モチベーションが保てる

独学よりもモチベーションが保ちやすい点も、通信講座をおすすめする理由のひとつです。
もし自分一人で理解できない問題があって立ち止まってしまうと、モチベーションが上がらずそのまま挫折につながることもあります。

 重通信講座では分からない部分を質問できたり、フィードバックをもらえたりするサービスもあります。

モチベーションを保つには、質問可能回数が無制限の通信講座がおすすめです。
分からない部分はそのままにせず、質問を通じてひとつずつ解決していきましょう。

質問サービスやテスト添削などのサポート体制が充実している講座を選ぶと、モチベーションをさらに高く保ちやすいです。

簿記2級の合格を目指す人におすすめの通信講座3選

スタディング簿記講座

スタディング簿記講座

おすすめポイント
  • 低価格講座でコスパ良く資格取得を目指せる
  • マルチデバイス対応のテキストでちょっとしたスキマ時間で勉強できる
  • インプットとアウトプットで効率よく記憶に定着・短期合格を目指す
  • 本試験と同じ形式のテスト教材付き
  • 実際の簿記試験の傾向がわかる無料講座・無料セミナーあり
スタディングは、通信講座の中でも価格帯が低く「簿記3級・2級セットコース」は19,800円で受講できるため、あまりコストをかけずに資格取得を目指したい方におすすめの通信講座です。※キャンペーン価格

簿記初学者でも学びやすいコースに加えて、商業簿記や工業簿記の上級者向けのコースも短期間合格を目指した学習カリキュラムが組まれています。

 長年の学習フローの研究から、記憶の定着に最適なタイミングでアウトプットとインプットを促してくれるので、無理なく学習を続けられます。
簿記講座の全てのコースでも問題集が充実しており、本試験と同様形式・近いレベルのテスト教材で実力を随時確認することもできます。

模試試験や直前対策もパックに含まれているので、簿記試験を想定しながら学習を進められ、試験ギリギリまで対策を練ることができます。

簿記3級・2級セットコース/簿記2級合格コース申し込みで受講料2,200円OFFキャンペーン実施中ですよ。
講座の価格例(税込)
  • 簿記3級・2級セットコース:19,800円※キャンペーン適用
  • 簿記2級合格コース:17,600円※キャンペーン適用
  • 簿記3級合格コース:3,850円
  • 簿記1級合格コース:64,900円
主なサポート体制
  • マルチデバイス
  • マイノート機能
  • 問題横断復習機能
  • 学習レポート
  • AI検索
  • スタディングアプリ
  • メモ機能
  • 勉強仲間機能
  • 保有資格登録機能
合格実績 記載なし
運営会社 KIYOラーニング株式会社
出典:公式サイト

ユーキャン簿記講座

ユーキャン簿記講座

おすすめポイント
  • 学習開始月に合わせた自分専用の学習スケジュールを作ってくれるから最短コースで学習できる
  • 簿記3級は最短3ヶ月で合格を目指せる
  • 学習時間は1日30分〜だから無理なく続けられる
  • 豊富な演習問題で実践力が身につく
  • オリコン顧客度満足度調査2年連速第1位※公式サイト
ユーキャンの簿記講座は、オリコン顧客満足度調査2年連続第1位を獲得している通信講座です。

学習月に合わせて一番近い試験日から逆算して、自分だけの学習スケジュールを組んでくれるため最短ルートで合格を目指せます。

 簿記3級講座では、初学者でもたった3ヶ月で合格を目指せます。
簿記2級講座でも合格に近づくポイントを抑えたカリキュラムなので無理なく6ヶ月で合格を目指せます。

学習時間は1日30分からなので、まとまった学習時間を確保できない方や、短期集中型の方などスキマ時間で学習を進められます。

演習問題も豊富に用意されているため、実践的な力も身につきます。
講座の価格例(税込)
  • 簿記3級講座:39,000円
  • 簿記2級講座:49,000円
主なサポート体制
  • 映像講義
  • 演習問題
  • 添削指導
  • 専用スケジュール
  • 指導サポート延長
合格実績 記載なし
運営会社 株式会社 ユーキャン
出典:公式サイト

クレアール簿記講座

クレアール簿記講座

おすすめポイント
  • 完全通信講座制で余計なコストがかからないからリーズナブルで講義を提供できる
  • 合格に必要な範囲だけを学習する「非常識合格法」
  • 余分なオプション料金なしで全てのデバイスで講義動画を視聴できる
  • テキスト・問題集はPDFダウンロードできるから復習し放題
  • 豊富なプランで自分の学習目標に合った講座が見つけやすい


  クレアールは完全通信講座のみの講義を提供しているため、教室運営に必要な設備関連費用や講師料などが一切かからず、リーズナブルな講義を受けることができます。

キャンペーンも豊富に用意されているので、通常価格よりもかなり安く講義を受講できます。

 学習フローは合格に必要な知識を最低限に抑えたカリキュラムで、最小値式で合格を目指します。
学習しなければならない知識量が少なくなるので、無理なく続けられますし、合格率も格段に上がりやすくなります。

マルチデバイスのテキストを利用しているため、学習ツールに縛られることなく、自分の学びやすいシチュエーションで試験合格を目指せるのは通信講座ならではのメリットです。

テキストや問題集はPDFでのダウンロードもできるので、満足できるまで復習できます。
講座の価格例(税込)※キャンペーン適用時
  • 3級パックWeb通信:9,620円
  • 2級パックWeb通信:34,450円
  • 3級・2級目標講義パックWeb通信:32,500円
  • 3級・2級目標マスターWeb通信:37,700円
  • 1級講義パックWeb通信:89,760円
  • 1級ストレートフルパックWeb通信:98,600円
  • 1・2級マスターWeb通信:109,200円
主なサポート体制
  • マルチデバイステキスト
  • 質問サービス
  • 質問会
合格実績 記載なし
運営会社 株式会社 クレアール
出典:公式サイト

よくある質問

簿記2級の合格率はどれくらい?
簿記2級の合格率は約20%となっており、やや難易度の高い資格です。簿記3級であれば合格率は約50%となっているため、まずは3級からスタートし、基礎を固めてから2級に挑むと良いでしょう。
簿記2級の合格率を上げるにはどれくらいの勉強時間が必要?
一般的には約300時間前後とされているため、まとまった学習期間が必要です。計算上、1日3時間学習するとしても4カ月近くかかるため、中長期的なスケジュールで挑むと良いでしょう。
簿記2級は独学でも突破できる?
結論から言うと、独学で簿記2級の合格は可能です。参考書を利用したり、最近ではウェブ上で講座を受けられるため、計画的に学習を進めていくことで合格が目指せます。
簿記2級を取得すると、どれくらい給料は上がる?
所属する企業にもよりますが、おおよそ5,000円前後の手当が一般的です。年収に換算すると6万円前後の給料アップが見込めるため、取得しておいて損はないでしょう。
どの職種であれば簿記2級が活かせる?
総務や経理など、バックオフィスを中心に活躍できる職種は多いです。特に会社の売上や経費を取扱う経理部では、簿記が必須のケースもあるため、簿記2級を取得しておくことで転職先の選択肢も広がります。

まとめ

簿記2級の合格率が3級より大きく下がる理由には、3級にはなかった工業簿記が追加されることや、商業簿記の出題範囲が増えるなど、様々な理由があります。

幅広い内容を習得する必要がある簿記2級の学習は、ある程度のスケジュールを決め、計画的に勉強していく必要があります。

独学で勉強することも可能ですが、自分で参考書を読むだけでは理解しにくい人、モチベーションが上がりにくい人は、通信講座での勉強もおすすめです。

通信講座では、講師による解説動画で学べるものも多く、分からないところを質問できる講座もあるため、独学では理解できない部分もスムーズに学べます

通信講座にもそれぞれ特徴があるため、自分にあった講座を選び、簿記2級の合格を目指しましょう。

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