
技術職への転職は難易度が高い?成功のコツや転職事情も徹底解説
「技術職に転職したい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。技術職とひと口に言っても、さまざまな仕事があります。よって、自分の適性や強みを活かせる仕事を選ぶことが大切です。
そこで本記事では、技術職の転職に関する以下の項目を解説します。
- 技術職の種類
- 技術職の転職事情
- 技術職の転職を成功させる方法
- 技術職におすすめの転職エージェント
この記事を読めば技術職の転職を成功させる方法がわかるだけでなく、技術職におすすめの転職エージェントまで把握できます。
技術職へ転職を本格的に考えている人はもちろん、技術職に興味がある人もぜひ参考にしてみてください。
Contents
【転職前にチェック】主な技術職の種類
そもそも、技術職にはどのような種類があるのでしょうか。おもな技術職の種類をご紹介します。
- IT・通信・電機
- 土木・建築
- 製造業
IT・通信・電機
技術職と聞くと、エンジニアを連想する人も多いでしょう。IT・通信・電機はまさに、エンジニアと呼ばれる職種が多く見受けられます。
そのほかにも、ネットワークのシステム設計・構築などを担当するネットワークエンジニアも含まれます。
土木・建築
土木・建築の技術職は、建築関連技術に分類されます。そのなかでも、おもに3種類の技術職に細かく分かれているのが特徴です。
また、注文住宅の設計を行う住宅設計も技術職のひとつです。依頼者の希望に合致するよう、建築士とやりとりしながら設計を進めていきます。
そのほかには、公共施設やビル・マンションを設計する建設設計も土木・建築の一部です。
製造業
製造業は技術職のなかでも、さまざまな職種に分けられるのが特徴です。例えば、製品の材料や技術を研究する研究職が挙げられます。
また、研究で得た知見をさらに活かし、製品を新たに開発する開発・設計職があります。自社のオリジナリティーを出さなければならず、難易度が高い職種です。
製品化されたあとの課題を解決するのが、生産技術職の役目といえます。
【転職前にチェック】技術職の平均年収
ここからは上記で紹介した主な技術職の平均年収を紹介します。転職の際に年収アップ・キャリアアップが見込めるか参考にしてみてください。
- IT・通信・電機
- 土木・建築
- 製造業
IT・通信・電機の平均年収
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によるとシステムエンジニアの平均年収は568万9,000円です。
国税庁「令和元年分民間給与実態統計調査」では日本人の平均年収は441万円なので、約127万円平均年収が高いことがわかります。
年 | 平均年収 |
2015年 | 592万円 |
2016年 | 547万円 |
2017年 | 551万円 |
2018年 | 551万円 |
2019年 | 569万円 |
過去5年におけるシステムエンジニアの平均年収の推移では、2017年に下がってしまったものの、現在まで右肩上がりです。
デジタル化が進んでいる中、IT・通信・電機業界のニーズが高まっていることが要因として考えられ、今後もニーズは伸び続けるでしょう。
土木・建築の平均年収
国税庁「令和元年分民間給与実態統計調査」によると、土木・建築を含む「建設業」では平均年収が491万円となっています。
日本人の平均年収が441万円なので、およそ50万円ほど年収が高いことがわかります。
種類によって平均年収も異なるので、自分が就きたい技術職を決めておき、年収アップできるかどうか確認してみましょう。
製造業の平均年収
国税庁「令和元年分民間給与実態統計調査」によると、「製造業」では平均年収が513万円となっています。
日本人の平均年収が441万円なので、およそ72万円ほど年収が高いことがわかります。
気になる技術職の転職事情とは?
技術職へ転職するにあたり、転職事情を事前に確認するのがおすすめです。気になる技術職の転職事情は以下のとおりです。
- 職種によって求人倍率が異なる
- 即戦力が必要とされている
- 最新の技術が常にアップデートされている
職種によって求人倍率が異なる
技術職は職種によって求人倍率が異なります。求人倍率とは、求職者1人あたりにどれくらい転職先があるかを示す指標です。
dodaの「転職求人倍率レポート」によると、IT・通信系の求人倍率が9.93倍なのに対し、化学・食品の求人倍率は1.03倍に留まっています。
ひと口に技術職といっても、職種によって求人の数が異なることがわかるでしょう。
※出典:doda『転職求人倍率レポート』
即戦力が必要とされている
技術職は専門的な知識・スキルが大いに必要です。そのため、求人を出している企業は即戦力を求めている傾向が高いという現状があります。
一方、未経験から技術職に応募したい場合は注意が必要です。企業の募集要件に「経験者のみ」と記載があれば、応募を控えたほうがよいでしょう。
最新の技術が常にアップデートされている
技術は常に進化しています。3年前に教わった最新技術が今では誰もが知る一般常識、もしくは廃れた技術になる可能性も考えられるでしょう。
一方、アップデートを怠っていては、活躍できる人材になれません。それどころか、「技術職なのに勉強しない人だ」と不信感を持たれてしまうでしょう。
技術職の転職で考えたいおすすめの他業種
技術職から転職をを考える際、未経験から挑戦するのであれば以下5つの業種がおすすめです。
Webマーケティング
特にエンジニア・プログラマーといった、IT技術者出身の場合スキルや知識が発揮できるWebマーケティングがおすすめです。
Webマーケティングでは主にWebサイトを中心に市場調査を行い、売上や集客を増やすためのソリューションを企画します。
飲食や証券など取り扱う所品が異なったとしても、各企業売上を伸ばすためマーケティングに力を入れるケースも少なくありません。
未経験からでもマーケティングは目指せますが、全くIT分野の仕事ができないよりもエンジニアやプログラマーなど、基礎知識がある方が有利になるでしょう。
ドライバー・物流
特に土木・建築や製造業など、大型機械を取り扱ったことのある技術者には、ドライバーや物流業界がおすすめです。
大型バスやトラックの運転には資格が必要ですが土木・建築、製造業出身であればすでに免許を持っている人も多くいるでしょう。
ドライバーと言っても具体的には以下のような種類が存在するため、自分の興味ある業界や条件の合うものを探してみて下さい。
- タクシードライバー
- トラックの運転手
- 引越し業者
- バスの運転手
自動車を運転する業界ですが、タイプは様々異なるため自分の資格が活かせる業界や、将来のキャリアビジョンが叶えられるものを選ぶと良いでしょう。
営業
営業職は個人や法人に向けて自社のサービスや商品売る仕事ですが、技術者時代に顧客折衝やプロジェクト進行をしていた人なら活躍できるでしょう。
サービスを売る際に顧客とのコミュニケーションが必要となるため、普段から人と接することで得たスキルは活かせます。
また営業職は挑戦する際に難しい資格や経験が問われることが少ないため、技術職から未経験でも挑戦しやすいです。
入社後の評価も売上などの成果が重要視されるケースが一般的なため、成績次第ではさらなるキャリア・年収アップも狙えるでしょう。
専門商社
専門商社では特定の業界や商品を取り扱うため、IT技術や土木・建築、製造業問わず専門知識機があればおすすめの業界です。
顧客との関わり方や仕事のスタイルは異なるものの、取扱商品が前職で関わりを持っているものであれば、専門知識はすでに高いレベルにあるでしょう。
その他のスキルは入社後に身につけられため、前職での経験を活かした職場を探しているのであれば専門商社も検討してみると良いでしょう。
サービス業
技術職から全くの異業種へ挑戦したい人は、サービス業がおすすめです。
サービス業はコミュニケーションスキルやビジネスマナーがあれば挑戦しやすく、特別なスキルや経験よりも今後のやる気や熱意を評価する企業が多い傾向にあります。
またサービス業とひとことで表しても、以下のような種類が存在ます。
- 携帯ショップ・旅行代理店などのカウンターセールス
- アパレル・家電製品などの接客販売
- 飲食・アミューズメントなどの接客サービス
上記の業界から自分の興味があるもの、自分と合いそうなものを選択すると良いでしょう。
技術職の転職を成功させるコツ・方法は?
技術職の転職を成功させるには、どのような方法があるのでしょうか。成功させる方法を具体的にご紹介します。
- 転職エージェントを活用する
- 転職理由を明確にする
- 譲れない条件を整理する
- キャリアの棚卸しを行う
- 情報収集を徹底する
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用するのも、技術職の転職を成功させるポイントです。転職エージェントでは、自分に合った求人を紹介してくれるメリットがあります。
また、応募書類の添削や面接対策などの選考サポートを行ってくれるのも魅力です。特に、はじめて転職する人にとって、心強い味方になってくれます。
転職理由を明確にする
まずは、転職理由を明確にすることからはじめましょう。転職理由があいまいなままだと、転職活動の軸をうまく定められません。
現職に足りないものを洗い出してみましょう。現職に足りないものを踏まえたうえで、新しい職場に期待することを整理すると転職理由が明確になります。
譲れない条件を整理する
譲れない条件を整理するのも、技術職の転職を成功させるためには欠かせません。転職先に何を求めるのかしっかり考えておきましょう。
しかし、忘れてはならないのが、譲れない条件をすべて網羅できる企業は限られてしまう点です。譲れない条件のほかにも、譲歩していい条件も決めておくとよいでしょう。
キャリアの棚卸しを行う
キャリアの棚卸しを行うと、自分の強みが明確になります。キャリアの棚卸しとは、これまで行ってきた業務・業務で培ったスキルを整理する方法です。
クライアントとの折衝では、コミュニケーション力や課題解決力がスキルとして身につくはずです。このように、ひとつずつ業務とスキルを整理していきましょう。
情報収集を徹底する
技術職の転職を成功させるには、情報収集は必須項目です。応募したい企業のパンフレットや企業サイトは入念にチェックしましょう。
また、昨今では求人サイトに社員インタビューを掲載している企業もあります。社員インタビューを読むと、社内の雰囲気を掴みやすくなるのでおすすめです。
情報収集を徹底的に行うことで、業界・企業の理解が深まります。
技術職を目指す人におすすめの転職エージェント5選
リクルートエージェント
- 業界最大級の非公開求人を保有
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
- 独自に分析した業界や企業レポート
さまざまな求人を見比べたいなら、リクルートエージェントがおすすめです。リクルートエージェントは業界最大級の非公開求人を保有しています。
特に、有効求人倍率が低い技術職に転職を考えているなら、非公開求人に応募して効率的に転職活動を行うとよいでしょう。
キャリアアドバイザーに非公開求人に興味があることを、事前に伝えてみてください。
公開求人数※2022年6月3日現在 | 196,994件 |
技術職の公開求人数※2022年6月3日現在 | 105,178件 |
おもなサービス |
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エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
※出典:リクルートエージェント
マイナビエージェント
- 社内の雰囲気や働く人の様子などがわかる
- 転職がはじめての人でも安心できるサポート
- 信頼できるマッチング精度
求人票に掲載されていない情報を知りたいなら、マイナビエージェントがおすすめです。マイナビエージェントには、企業へ直接足を運んでいるリクルーティングアドバイザーがいます。
また、転職がはじめての人でも安心できるサポート体制が整っています。技術職の転職で何をしたらいいかわからない人も安心してください。
公開求人数※2022年6月3日現在 | 37,814件 |
技術職の公開求人数※2022年6月3日現在 | 22,192件 |
おもなサービス |
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エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
※出典:マイナビエージェント
doda
- 企業から直接スカウトを受け取れる
- 充実した転職コンテンツ
- 転職セミナーやイベントを定期的に開催
自分から企業に応募する手間を省きたいなら、dodaがおすすめです。dodaには登録した履歴書・職務経歴書を確認した企業から、直接スカウトを受け取れる機能があります。
また、転職セミナーやイベントを定期的に開催しているのも魅力です。企業の採用担当者から直接話を聞けるイベントもあり、企業研究に役立てられます。
公開求人数※2022年6月3日現在 | 138,308件 |
技術職の公開求人数※2022年6月3日現在 | 78,171件 |
おもなサービス |
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エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
※出典:doda
TechClipsエージェント
- ITエンジニアに特化した転職エージェント
- 高年収かつ高待遇の求人を多数保有
- 現役エンジニアによるカウンセリング
ITエンジニアに絞って求人を探しているなら、TechClipsエージェントがおすすめです。大手・ベンチャー企業問わず、さまざまなITエンジニア求人を保有しています。
年収500万円以上を目指すなら、TechClipsエージェントの利用を検討してみるとよいでしょう。年収アップ・キャリアップを目指して転職したい人に向いています。
ほかにも、現役エンジニアによるカウンセリングを実施しているのがメリットです。エンジニア特有の悩み相談もでき、心強い味方になってくれるでしょう。
公開求人数※2022年6月3日現在 | 193件 |
技術職の公開求人数※2022年6月3日現在 | 193件 |
おもなサービス |
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エリア | 東京 |
運営会社 | notari株式会社 |
※出典:TechClipsエージェント
メイテックネクスト
- 企業ごとの内情を踏まえたアドバイス
- 土日祝日の対応も可能
- 自分でも気づきにくい適職を教えてくれる
現職で忙しく、なかなか転職活動に手が回らない人はメイテックネクストがおすすめです。メイテックネクストでは、土日祝日でも対応してくれます。
求人票に掲載されていない情報を知り得るチャンスといえるでしょう。転職後のミスマッチが心配なら、メイテックネクストの登録を検討してみてください。
また、自分でも気づきにくい適職を教えてくれるメリットがあります。エンジニア転職のプロがしっかり分析してくれるため、適職がわからない人はぜひ利用を考えてみるとよいでしょう。
公開求人数※2022年6月3日現在 | 2,318件 |
技術職の公開求人数※2022年6月3日現在 | 2,318件 |
おもなサービス |
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エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社メイテックネクスト |
※出典:メイテックネクスト
よくある質問
技術職の転職に関しては以下のような質問が挙げられています。
まとめ
技術職とひと口に言っても、ITや土木・建築、製造業などさまざまな職種があります。有効求人倍率もそれぞれ異なるため、応募したい職種の正確な情報収集が欠かせません。
転職後のミスマッチを防止することにも役立ちます。
また、転職エージェントの登録もおすすめです。希望条件に合った求人を専属のキャリアアドバイザーが紹介してくれるため、求人を探す手間が省けます。
そのほかにも、履歴書・職務経歴書などの応募書類添削や面接対策をしてくれるのもメリットです。
特にはじめて技術職へ転職を考えている人は、ぜひ自分に合った転職エージェントを見つけてみてください!