
非公開求人とは?非公開の理由やメリット、応募方法まで徹底解説
「非公開求人ってなに?」「非公開求人が気になる!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、非公開求人へ応募することで、実際にどのようなメリットを得られるのか気になりますよね。
そこで本記事では、非公開求人に関する以下の項目を解説します。
- 企業が求人を非公開にする理由
- 非公開求人のメリット・デメリット
- 非公開求人に応募する方法
この記事を読めば非公開求人がなにかわかるだけでなく、非公開求人に応募する方法まで把握できます。
非公開求人に応募しようか迷っている人はもちろん、非公開求人をこれまで知らなかった人もぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
そもそも非公開求人とは?
非公開求人とは、一般的な転職サイトに掲載されていない求人を指します。そのため、求職者は簡単に非公開求人を閲覧することはできません。
また、非公開求人を扱っているのは、転職エージェントのみです。そのため、非公開求人に応募するには、転職エージェントの登録が必須です。
企業が求人を非公開にする理由
ここからは、企業があえて求人を非公開にする理由をご紹介します。それぞれひとつずつ確認していきましょう。
- プロジェクト内容を競合他社に知られたくないから
- 採用ルートを競合他社に知られたくないから
- 応募者が殺到するのを防ぎたいから
- 重要ポストの採用を社内の人間に知られたくないから
プロジェクト内容を競合他社に知られたくないから
企業が求人を非公開にする理由として、プロジェクト内容を競合他社に知られたくないことが挙げられます。
極秘プロジェクトが競合他社に漏れた場合、自社の利益を損なうかもしれません。そのため、企業はあえて求人を非公開にし、プロジェクト内容を漏らさないよう、徹底しています。
採用ルートを競合他社に知られたくないから
企業にとって、採用は大きなプロジェクトのひとつといえます。優秀な人材を採用できれば、企業に利益をもたらすからです。
非公開求人のように採用ルートが限定的であれば、競合他社に知られることなく優秀な人材を確保できます。
応募者が殺到するのを防ぎたいから
応募者が殺到するのを防ぐために、求人を非公開にしている場合もあります。特に、大手企業や有名企業によく見られる傾向です。
しかし、大手企業や有名企業にもなると、数名の採用枠に数百名の応募者が殺到することもあります。
そのため、非公開求人にして窓口を狭くしているのです。
重要ポストの採用を社内の人間に知られたくないから
企業が求人を非公開にしている理由として、重要ポストの採用を社内の人間に知られたくないことも考えられます。
「現在の経営層が近々退職するかもしれない」「経営がうまくいってないのだろうか」など、さまざまな憶測が飛び交うことで、社員の不安を招く恐れもあります。
非公開求人のメリット
非公開求人に応募するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。気になるメリットは以下のとおりです。
- 高待遇の求人に出会える
- 大手企業・人気企業の求人に応募できる
- ライバルが少ない
- 自分に合う仕事を見つけやすい
- もともとも求人数が少ない地方求人が閲覧できる
高待遇の求人に出会える
非公開求人のメリットとして、高待遇の求人が多いことが挙げられます。前述したように、非公開求人は重要ポストの求人が多い傾向です。
また、非公開求人を掲載しているということは、転職エージェントに高額の採用報酬を支払っています。
潤沢な資金があれば、社員に給料として還元されやすいでしょう。
大手企業・人気企業の求人に応募できる
大手企業や人気企業の求人に応募できるのも非公開求人のメリットです。大手企業や人気企業は採用工数を減らすため、非公開求人を掲載している可能性があります。
思いもよらない企業に出会える可能性があります。特に、一般的に公開されている転職サイトで、いまひとつ良い求人が見つからない人におすすめしたい方法です。
ライバルが少ない
非公開求人へ応募するメリットとして、ライバルが少ない点が挙げられます。なぜなら、非公開求人は一般的な求人よりも公開範囲が限定的だからです。
しかし、非公開求人であれば、そもそも求人を閲覧する人数が限られるため、ライバルが少ない環境で転職活動を進められます。
自分に合う仕事を見つけやすい
自分に合う仕事を見つけやすいのも、非公開求人に応募するメリットのひとつだといえます。なぜなら、非公開求人は転職エージェントを経由して応募できる求人だからです。
非公開求人であっても、求職者の希望条件や実績を判断したうえで紹介してくれるため、自分に合った企業と出会える確率が高まります。
もともとも求人数が少ない地方求人が閲覧できる
地方への転職を検討してる方も多い中、やはり地方では募集している求人や盛んな業種が偏っており、理想の求人を見つけにくいのが現状です。
求人の多くはトリブに集中し、I・Uターン転職を希望している方は使い心地に物足りなさを感じてしまう方もいるようです。
さらに、非公開求人は優良企業を取り扱っているケースも多いため、通常の公開求人で検索するよりも好条件で見つけることもできます。
非公開求人のデメリット
一方、非公開求人にデメリットはあるのでしょうか。それぞれ詳しく確認していきましょう。
- 応募のハードルが高い
- 募集期間が短い
応募のハードルが高い
非公開求人に応募するデメリットとして、応募ハードルの高さが挙げられます。
そのため、未経験で非公開求人に応募しようと思っても、そもそも応募資格を満たしていないケースも多々あるので注意しましょう。
募集期間が短い
非公開求人は募集人数が数名程度と、非常に限定的である場合が多数見受けられます。また、企業側もすぐにでも採用したいケースがほとんどです。
気になる非公開求人があればすぐに転職エージェントへ相談し、応募してみることをおすすめします。
非公開求人に応募する際の注意点
公開求人よりも人気企業や好条件の求人が多い、非公開求人。
応募の際には、これから解説する3つのポイントに注意してください。
担当者の紹介なしには応募ができない
公開求人は求人検索等から誰でも応募できることが多いですが、非公開求人は担当者の紹介が必要な点に注意しましょう。
非公開求人は、担当者が企業の求めるスキルと求職者の保有スキルや経歴を考慮して、紹介してくれるのが一般的です。
自身のことを具体的かつ正確に伝えるためには、自己分析が非常に重要になります。
転職活動の前にしっかりと自己分析を行うことで、希望に合う求人に出会える確率が高まるでしょう。
応募要件の基準が高いことがある
非公開求人では即戦力として活躍してくれる人材を求めていることも多く、応募要件の基準が高いこともあります。
資格やスキルの保有だけでなく、一定年数以上の実務経験を求められるケースもあるので、非公開求人を狙う場合は経験業種や職種をチェックするのがおすすめです。
応募要件の基準が高い分、年収等の待遇面が優れているケースが多いです。
年収アップやキャリアアップを希望している方は、ぜひ非公開求人を活用してみてください。
未経験者向けの求人はあまり多くない
前述したとおり、非公開求人は高いスキルを求められる傾向にあることから、未経験者向けの求人が少ない点にも注意が必要です。
未経験業種や職種での転職を希望する場合は、非公開求人だけでなく、公開求人も含めて広い視野で仕事を探すようにしましょう。
転職エージェントなどでは、市場価値の把握をサポートしてくれるのも特徴。
これまでの転職支援実績から見えてきた傾向をもとに、経歴やスキルをもとに、市場価値のアドバイスをしてもらえます。
【非公開求人をお探しの人も!】転職エージェントの利用がおすすめな人
転職活動を一貫してサポートしてもらえるのが特徴の転職エージェント。
ここからは、転職エージェントの利用がおすすめの人の特徴を3つ紹介します。
独力での転職活動が不安な人
一つ目の特徴は、初めて転職活動をする人や、今まで転職活動があまり上手くいかなかった人など、1人で転職活動をするのに不安がある人です。
1人で進めていると「進め方はこれで合っているのか」と不安になることもありますが、転職エージェントを利用すればいつでも担当者に質問や相談ができます。
電話だけでなく、メールやLINEなどで気軽に相談できる仕組みを取り入れている転職エージェントも増えてきています。
在職中で日中連絡とるのが難しい場合でも、空き時間に連絡できるので、時間を有効活用しながら進められるのも魅力的です。
より多くの情報を集めたい人
さまざまな情報を参考に転職活動をしたい人にも、転職エージェントの利用がおすすめです。
1人だとインターネットでの情報収集がメインになるので、場合によっては情報が古かったり、誤った情報だったり、正確な情報を集めるのに時間が掛かってしまいます。
さらに深い情報を知りたい場合は、企業の内情に詳しい転職エージェントを利用するのがおすすめ。
求人票や企業ホームページには掲載されていないような、職場の雰囲気や人間性などの情報も保有しているので、入社後のミスマッチ防止にもつながります。
効率良く転職活動を進めたい人
最後に、効率よく短期間で転職したい人も、転職エージェントを利用するとたくさんのメリットが得られます。
転職活動で最も時間の掛かる求人検索を代わりに行ってくれて、希望条件にマッチした求人を数多く紹介してくれるので、在職中などで時間がない人でも効率的に転職活動が可能です。
「転職活動にあまり時間を掛けられないけど、短期間で転職したい」という人は、ぜひ転職エージェントの力を借りるのがおすすめ。
利用前にサポート内容を確認したり、最短でどのくらいで転職できるかを確認したりすると、自分の希望ペースに合っているかチェックできるでしょう。
非公開求人へ応募するには転職エージェントの登録が必須!
非公開求人へ応募するには、転職エージェントの登録が必須です。ここからは、転職エージェントを利用する流れをご説明します。
- 転職エージェントに登録
- キャリアアドバイザーとの面談
- 求人紹介
- 求人の応募
- 選考対策
- 面接
- 内定
1.転職エージェントに登録
まずは、転職エージェントに登録することからスタートです。転職エージェントの公式サイトで無料登録を済ませましょう。
登録自体にさほど時間はかからないので、仕事が忙しい人でも安心です。
2.キャリアアドバイザーとの面談
転職エージェントの登録が完了したら、キャリアアドバイザーとの面談を行います。対面のほかに、オンラインや電話面談も受け付けている転職エージェントもあります。
事前に職務経歴や希望条件を整理しておくと、スムーズに面談が進みます。
3.求人紹介
キャリアアドバイザーとの面談後に、求人紹介にうつります。事前に非公開求人を紹介してほしい旨を伝えておくとよいでしょう。
この時点で不明な点があれば、遠慮なく相談してみてください。なお、求人を紹介されたからといって、応募必須なわけではありません。
4.求人の応募
気になる求人が見つかれば、求人に応募しましょう。応募したい旨をキャリアアドバイザーに話すと、手続きを進めてくれます。
また、一つの求人だけに応募するのではなく、複数の求人に応募して同時進行するのもよいでしょう。
5.選考対策
求人に応募したあとは、選考対策を行います。選考対策に関しても、キャリアアドバイザーが親身に寄り添ってくれるでしょう。
また、面接対策も欠かせません。実際の面接で想定される質問をキャリアアドバイザーが教えてくれます。
6.面接
選考対策を十分に行ったら、いよいよ面接本番です。選考対策で練習した成果を十分発揮できるように、リラックスして臨みましょう。
面接時では、明るく・ハキハキとした話し方が好まれます。
また、面接は身だしなみも重要ポイントです。
7.内定
すべての選考に通過したら、無事に内定です。内定後は採用通知書をよく読みこみ、年収や職務内容を確認しましょう。
また、転職が決まったら、現職を円満退職する必要があります。
もし円満退職の仕方がわからなければ、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
非公開求人への応募も可能!おすすめ転職エージェント3選
リクルートエージェント
- たくさんの非公開求人を保有しており選択肢が広がる
- 豊富な転職支援実績によるノウハウがある
- 転職活動に役立つ便利な機能が使える
リクルートエージェントの特徴
「リクルートエージェント」は転職支援実績が豊富な転職エージェントです。登録すると各業界に精通しているキャリアアドバイザーが担当につき、希望やスキルに応じて求人を提案。
指定された箇所に入力するだけで職務経歴書が作れる機能や、スケジュール管理ができるマイページと、転職活動がスムーズになる機能にも定評があります。
リクルートエージェントを利用するメリット
業種や職種、エリアを問わず公開求人も多い「リクルートエージェント」ですが、それを上回る非公開求人を保有しているのが大きな特徴です。
保有している非公開求人はリクルートエージェントとのつながりもあり、求められる人材や質問されやすい内容など、選考突破につながる情報を提供してもらうことができます。
運営会社
株式会社リクルート
主なサービス(機能)
得意分野・特徴
多数の非公開総合求人を誇る充実のサポートが強み
公開求人数
311,566件※2022年11月25日現在
利用可能地域
全国
拠点
東京/西東京/宇都宮/さいたま/千葉/横浜/京都/大阪/神戸/名古屋/静岡/北海道/東北/岡山/広島/福岡
出典:リクルートエージェント
マイナビエージェント
- 登録すると非公開求人を含むすべての求人をチェックできる
- 丁寧なサポートにより転職活動に不安がある人にも安心
- どんな人材を求めているか把握しているから提案のマッチ度が高い
マイナビエージェントの特徴
「マイナビエージェント」は、業界専任制のキャリアアドバイザーによる丁寧なサポートに定評のある転職サービスです。
応募書類をどうブラッシュアップしたらいいか、企業ごとの対策をアドバイスしてくれる模擬面接など、転職活動への有益な情報を提供してくれるため、選考突破につながりやすくなるでしょう。
マイナビエージェントを利用するメリット
「マイナビエージェント」はたくさんの非公開求人を保有しており、登録することによりすべての求人をチェックすることができます。
企業の営業を担当しているリクルーティングアドバイザーも、企業の求める人材などの情報を提供することで、求職者をサポートしてくれます。
運営会社
株式会社マイナビ
主なサービス(機能)
得意分野・特徴
IT・WEBサービスエンジニア・モノづくりエンジニア・営業職の求人
公開求人数
−※2022年11月25日現在
利用可能地域
全国
拠点
京橋/新宿/神奈川/北海道/宮城/名古屋/京都/大阪/兵庫/福岡
出典:マイナビエージェント
ビズリーチ
- スカウトによる転職活動がメインだがプレミア会員なら直接応募も可能
- 年収の高いハイクラスな非公開求人を取り扱っている
- ヘッドハンターの保有する求人を提案してもらうこともできる
ビズリーチの特徴
「ビズリーチ」は、年収の高いハイクラス求人に応募したい人に支持されている転職サービスです。
スカウト機能があるのが特徴で、登録した職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからのスカウトが届きます。
ヘッドハンターからのスカウトであれば、求人提案を受けたり転職についての相談をすることも可能です。
ビズリーチを利用するメリット
スカウトによる転職活動がメインの「ビズリーチ」ですが、有料のプレミア会員になると直接応募することが可能です。
また、希望する業種に強いヘッドハンターであれば、その業種のハイクラス求人を保有している可能性もあります。信頼できるヘッドハンターと出会えたなら、積極的に連絡を取り合うようにしておきましょう。
運営会社
株式会社ビズリーチ
主なサービス(機能)
得意分野・特徴
厳選された企業から直接ハイクラススカウトが届く
公開求人数
84,488件※2022年11月25日現在
利用可能地域
全国
拠点
東京/名古屋/大阪/福岡/静岡/広島
出典:ビズリーチ
よくある質問
リクルートエージェントやdoda、マイナビエージェントなどがおすすめです。いずれも大手転職エージェントのため保有する求人数が多く、非公開求人も豊富に取り扱っています。無料で利用できるため、ぜひチェックしてみてください。
企業が非公開求人を出す理由は以下のとおりです。
・プロジェクト内容を競合他社に知られたくないから
・採用ルートを競合他社に知られたくないから
・応募者が殺到するのを防ぎたいから
・重要ポストの採用を社内の人間に知られたくないから
特に、大手企業や有名企業であればあるほど、応募者が殺到するのを防ぎたい可能性が考えられます。
非公開求人に応募するメリットは、下記を参照してみてください。
・高待遇の求人に出会える
・大手企業・人気企業の求人に応募できる
・ライバルが少ない
・自分に合う仕事を見つけやすい
非公開求人は公開されている範囲が限定的なので、ライバルが少ない環境で転職活動を進められるのは大きなメリットです。
非公開求人に応募するデメリットは、下記のとおりです。
・応募のハードルが高い
・募集期間が短い
非公開求人は高待遇の求人を募集しているケースが多いため、応募のハードルが高いデメリットがあります。
非公開求人の応募に向いている人の特徴は、下記を参照してみてください。
・目指したいキャリアが明確な人
・実績やスキルに自信がある人
・キャリアアップを目指している人
特に、目指したいキャリアが明確な人は、非公開求人で自分に合う仕事が見つかりやすいでしょう。
非公開求人の応募を控えたほうがいい人の特徴は、以下のとおりです。
・経歴が浅い人
・やりたいことが明確でない人
・未経験職種にチャレンジしたい人
ほとんどの非公開求人は、即戦力となる経験者を募集しています。そのため、未経験者や経歴が浅い人は向いていないでしょう。
非公開求人に応募するためには、転職エージェントの登録が必須です。転職エージェントの登録や利用は無料な場合がほとんどなので、気兼ねなく利用してみてください。また、求人を紹介してもらう際、「非公開求人に興味がある」旨を伝えるとよいでしょう。あなたに合った非公開求人を紹介してくれる可能性が高まります。
残念ながら、誰でも非公開求人を紹介してくれるとは限りません。求職者が培ってきた実績や適性・企業のニーズなどをキャリアアドバイザーが総合的に判断し、紹介するか否かを決めるからです。もし非公開求人が紹介されなくても諦めることなく、実績・スキルを積み上げてから再チャレンジしてみてください。
まとめ
非公開求人は企業・求職者双方にメリットがある求人です。一般的な転職サイトには掲載されていない求人が多く、高待遇の求人に出会えるでしょう。
また、ライバルが少ない環境で転職活動を進められるメリットもあります。
非公開求人に応募するためには、転職エージェントの登録が必須です。転職エージェントの登録・利用は完全無料な場合がほとんどなので、気兼ねなく活用しましょう。
ぜひこの記事を参考にしながら、自分にぴったりの非公開求人に応募し、転職活動を成功させてください!