
北陸特化型転職エージェント「北陸人材ネット」独自インタビュー
転職をしたいと思っていても、実際にどのような企業で働きたいか、どのような職種に就きたいか、分からない方も多いのではないでしょうか。
北陸人材ネットではそんなモヤモヤを抱える20代~30代前半の転職支援やキャリアコーチングを中心にサポートを行っています。
今回転職ベストでは北陸人材ネットの代表取締役社長である山本均さんに独自のインタビューを行いました。北陸人材ネットが行っている豊富なサービスの特徴や、北陸の転職事情についても詳しくご紹介します。
代表取締役社長 地元のメーカー、IT企業勤務後、大手通信機器メーカーに転職。
それぞれの企業の人事を経験後、独立。 地方企業、ベンチャー企業、
これまでに採用担当としてのべ1万人以上の面接を経験。 大学生のキャリア教育から就職支援、インターンシップ、 趣味はスキー。 モットーは「ねばねばでなく、わくわくで生きよう」 |
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北陸人材ネットの特徴とは?人材以外にも行っているサービス内容について
ーー北陸人材ネットの人材会社としてのサービス概要について、教えてください
北陸人材ネットでは、石川・富山・福井エリアに特化した人材紹介を行っています。職種もこだわらず北陸3県で働きたい人に、北陸3県の会社を紹介するような地域密着型エージェントです。
また、企業紹介だけでなく模擬面接などの選考対策も行っています。求職者本人が転職に対してモヤモヤを感じている場合は、コーチングスキルを活かしてそのモヤモヤを具体化していく会話も行います。
その中で、志望動機や志望企業が変わってくることもあるので、書類作成のサポートや面接対策も行っています。
元々僕は地元の金沢大学の就職支援の仕事も兼務していて、そこで学生の面接指導を年間200~300人行っていました。その前も企業の人事担当を20年くらい経験していて、実際の面接官を新卒10,000人ほど、キャリア採用で1,000人ほどやっていた経験もあります。
そういう意味では模擬面接の中で、募集要項を見ながらその企業が実際どのような人を求めているのか、応募される方の経験とその会社が求めているスキルのマッチングも事前に作戦会議のような形で打ち合わせをします。
そして書類にも織り込んで、面接の中でもそのあたりどのように伝えていくのがいいかというフォローもやっています。
ーー山本さんも実際に指導を行ったりするのでしょうか?
はい、やっていますね。
なので模擬面接をやる時は、僕でなくてもいいのですが、僕が一番怖い雰囲気を出すことができるので(笑)、たまに頼まれることもあります。
それもオーダーに合わせて、きつめがいいか、柔らかめがいいかも相談しながら、その時の状況に合った形でやっています。
ーー現在北陸人材ネットを利用されている求職者の年代はどの層が多いでしょうか?
やっぱり20代~30代前半が多いですね。
最近は上の年代も増えてきたところがありますが、やっぱり20代~30代が中心ですね。
ーー転職エージェントの事業と並行してキャリアコーチングも行っているということでしょうか?
そうですね。
たた、キャリアコーチングに関してはキャリアにあまりこだわっていなくて、色々なジャンルでやったりしています。コーチングスキルを持っている人間も僕以外に2人いるので、そのメンバーが相談に乗ってくれるケースもあります。
北陸人材ネットは普通の登録のように、求職相談の形で登録すれば申し込むことができます。
あとは、無料転職相談会というものを開いていて、これは転職を考えていなくても困った相談がある時は30分無料でコーチングを含めた相談を行うサービスです。こちらで相談してから、必要であれば転職活動のサポートに移ることも可能です。
ーー人材系のサービス以外に行っている事業はありますでしょうか?
人材系の仕事以外でいうと、企業の教育とか研修とかの相談を受けたりとか、人事制度の改定のコンサルで仕事を受けることもあります。
そのようなこともやっているので、企業側の採用の相談にも乗ることがあります。実際に仕組みを作ることを頼まれることもあれば、月に一回くらいのペースで採用担当のメンバーと定期的にミーティングをしながら実際にその会社に合ったやり方を相談しながら作っていくこともやっています。
北陸人材ネットの強みについて
ーー北陸人材ネットの強みはなんでしょうか?
転職しようかどうか迷っていたり、あるいは転職しようと思ったけど、どのようなことを重視していきたいのか迷っている人に、できるだけ相談に乗りながら、結果的に転職してよかったと思える、満足度の高い支援をするのが強みなんじゃないかなと思っています。
「介在価値の最大化」を社内ではよく言っていますが、間に入って会社と求職者の間を繋いで紹介された会社にとっても求職者にとってもWin-Winな関係を得意としていて、その中で最もいい価値を出せるかを会社としてはこだわっています。
なので、色々なサービスをやっている中で、色々な角度からそのような「介在価値の最大化」をこだわっていますし、実際そこで結構Win-Winな関係の転職に繋げていくところが得意だと思っています。
なので、自分はこうなりたいとかこうしたいという想いがあるけど、実際にそれに対してどうしたらいいかわからないという人に対しては自分たちの強みが生きているんじゃないかなと思います。
ーー会社も求職者もWin-Winな関係を目指すために、サービスを提供するにあたって心掛けていることはありますでしょうか?
具体的ではありませんが、やっぱりマッチングですね。
婚活と就活はよく似ていると言われていて、婚活は「年収が高い」だったり「学歴が高い」のような条件が大事にされるじゃないですか。それは会社でいうと、「給料が高い」「休みが多い」「仕事が楽」みたいなことですよね。
ただそれはもちろん大事なんですけど、結婚でいうと一緒に生活をする時間の幸せ度を考えた時に、それプラス「一緒にいて楽しい」だったり「相性が合う」とかが大切じゃないですか。
それと同じで、その人が会社で過ごす時間の幸せ度のマッチングを考えた時に、一人一人の個性に合った会社があると思っています。
だからその方にとっていい会社は人によってそれぞれ違うんですが、そのところをどれだけ僕ら自身が理解できるかのところはすごくこだわっています。
北陸人材ネットが得意とする求人
ーー北陸人材ネットが得意とする求人は具体的にありますでしょうか?
うちの会社には社員が5人いますが、僕も含めてそれぞれ前にやっていた仕事の中身が違うんですよね。
僕は人事10年、そして自分の会社で仕事をしながら大学の就職支援の仕事を兼務したり、大学で授業持ったりも。それでいうと自分はこうなりたいけど、どうしたらいいか分からない。本当はこうなりたいと思っているけど本当にそうなれるのかな、と自分に自信がないような人たちの背中を押してあげるのがわりと得意です。
ただ営業をすごくやっていた人もいますし、励ましながら背中を押してあげる対応が得意な社員もいますし、Uターンしてきて実際に悩んだ社員もいるので、そういう人はUターンした人の気持ちに寄り添えます。
それぞれバックグラウンドが違うのを活かして、みんなで相談しながらこの人にはこの考え方を大事にした方がいいんじゃないかなとか、話し合ってやっています。
なので、強いて言うなら若年層のサポートが得意ですね。コーチングスキルを活かしてモヤモヤを言語化できない人に寄り添い、進む方向性を具体化して進めていく感じなので。
近年の北陸への転職の傾向や実態について
ーー地方に密着したエージェントということで、北陸転職の近年の実態や傾向を伺えますでしょうか?
北陸では20代後半の人材だとすごくありがたがられるケースが多いですね。
これは経験が浅い分、実務上の専門性がそこまで高くないからです。また、北陸では企業規模の問題で、基礎教育をできる環境がそこまで整っていないので、大手で基礎教育をしっかり受けて、これから本格的に仕事を通して実力をつけていく20代半ばの人はすごくありがたがられるんです。
また、北陸は幸せランキングでは10位以内になることが多く、住みやすい地域と言われているため、都会の暮らしに疲れて帰ろうかなと思う人も多いようで、他の地域よりもUターンする人の割合が高いと思います。
最近の傾向でいうと、新幹線ができたことや、リモートワークが増えたこともあり、北陸ではUターン・Iターンは以前より増えている状況だと思います。
ただ、20代半ばは好まれる傾向が高い一方、専門職としてバリバリ活躍している人はなかなか北陸での転職が上手くいかないケースがあります。
東京の大手ですごく活躍していて、北陸にU・Iターンしようかなと考える場合だと、大手では専門性が深く狭く場合があり、その専門性を活かせる会社が北陸にないことが発生するからです。
例えば、IT業界における上流工程のSEは市場価値が高いですが、北陸に来ると、仕事がないことがあります。これは、その専門性を持つ人が欲しいと地元企業は思っていても、その専門性だけあっても困るというジレンマが起きてしまうからです。
事業が細分化している大手の人だと、北陸には相性が悪いようです。専門的すぎて、そのような仕事が北陸の企業ではありません、みたいなことは時々ありますね。
また、北陸の冬は関東の冬と圧倒的に違うので、日照率が低いため、結婚を機に相手の地元である北陸に移住しても天候の悪さに慣れず、関東に帰りたいと思ってしまう人も多いようです。これは北陸Uターンのあるあるですね。
ーー北陸の企業はどのような企業が多いのでしょうか?
北陸ではやっぱり中小企業が多いですね。
令和元年には北陸3県合わせて全国のGDPの2%ほど※1しかありませんでした。北陸の大手企業と呼ばれるYKKなども年商が1兆円に届かず、令和3年度は8,000億円くらい※2です。地方に行くと、企業規模が東京の規模と全然違いますね。
あとは、給与格差がすごくあります。いわゆる勤労者平均賃金で見ても、東京と北陸3県で年収が150万~200万円くらい違うこともあります。賃金の違いはやっぱり企業規模ですね。
企業規模と年収は比例しているので、北陸への転職を考えている求職者が相談に来ると年収が下がることをいつも伝えていますが、驚かれることが多いですね。
※1:富山県庁「令和元年度県民経済計算(全国結果等)について」
いしかわ統計指標ランド「令和元年度 石川県県民経済計算年報」
福井県庁「福井県民経済計算(令和元年度)」
※2:株式会社YKK公式サイト「最近5連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移」
北陸で働くのが向いている人の性格
富山市は街中から屏風のように立山連邦がずらっと見えて、見える山はほとんど登山道があり、登れます。そのため、登山好きな人は富山に合ってると思いますね。
このように仕事が全てではなく、趣味を最大限楽しみたい人は北陸への転職は上手くいくと思いますが、条件面でこだわる人は向いていないかもしれません。
山本さんが転職において大切にしていること
うちの会社のスローガンは「ねばねばじゃなく、わくわく」です。ねばねばとは「大手で働かねば」「給料はこれくらいもらわねば」「休みはこれくらいなければ」のようなMUSTの条件だけで働くことです。
この場合は働くこと自体がそれらを得るための代償として、トレードオフみたいなのが生まれてしまう可能性があって、そうすると働いている時間が我慢する時間になってしまいます。
それは我慢で時間を浪費することになってしまい、自分の人生の価値が下がってしまうんじゃないかと思います。そのため、働く中で「わくわく」を重視して仕事を見つけることにこだわってほしいし、僕らもできるだけそこのお手伝いはするという形でやっています。
何かに夢中になれるということが仕事の中にあって、実際にそれが仕事にできていると、時間が経つのも忘れてしまうくらいのめりこめるし、パフォーマンスの高い仕事ができると思います。
問題が起きれば起きるほど楽しい感じになってきて、そういう達成する時のわくわく感が繋がってくると、これを乗り越えた時に自分がどんなわくわくでやりがいを感じられるのだろうか、という風に仕事に向き合えるようになります。
そうるすと、それだけ自分の仕事の中で費やす時間の満足度が高くなります。
そういうわくわくで仕事を見つけるということに対して、僕らはできるだけ寄り添ってエージェントとして活動できたらと思っています。
今回お話を伺ったサービス「北陸人材ネット」
- 20代~30代前半の若年層の北陸転職サポートに特化
- 求人紹介だけでなく、コーチングスキルを活かして求職者が抱えるモヤモヤを解消
- 求職者が最善の選択をできるように、丁寧なカウンセリングを実施
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