
介護士・介護業界の志望動機の書き方|キャリア別の例文も徹底解説
夢や希望を持って介護士として就職したけれど、実際の待遇とのギャップに驚き転職を考えた経験がありませんか?
介護士として転職する場合、書類選考や面接など、さまざまなステップをクリアしなければいけません。
しかし、志望動機に書く内容や受かるためのコツなど、わからないことも多いでしょう。そこで今回は、介護士の転職に欠かせない志望動機の書き方を紹介します。
- 介護士・介護業界の志望動機に書く内容
- 【キャリア別】介護士の志望動機例文
- 介護士向け志望動機作成のポイント
- 介護士の転職に困ったときの対処法
これから介護士として転職を検討している人や、志望動機の内容で悩んでいる人は必見です。
Contents
介護士・介護業界の志望動機に書く内容
介護士の志望動機は、あらかじめ書く内容の的を絞っておくとスムーズに取りかかれます。具体的には、以下のような内容を盛り込むのがいいでしょう。
- 応募先企業を選んだ理由
- 自身のキャリアイメージ
- 自身の強みや魅力
志望動機に書かれている応募者の評価が低いと、採用担当者に魅力を感じてもらえません。そのため、自身の強みになるポイントを盛り込んでアピールする必要があります。
また、数ある介護施設の中でどうして応募先を選んだのかも明確にしておきましょう。
そのほかにも、経験者、未経験者ともに前職での経験を活かしたキャリアアップのイメージを伝えることも重要です。
応募先でどのように自分がキャリアを積んでいきたいのか、どのような努力を続けていくのか、具体的に記入しておきましょう。
【キャリア別】介護士・介護業界の志望動機|例文6選
介護士の志望動機は、転職前のキャリアと転職後のキャリアによって書き分けが重要です。それぞれの特徴と盛り込むべき内容が異なるため、自身の状況に当てはめて考えてみましょう。
ここでは、キャリア別のポイントと例文を紹介します。
- 未経験から介護士
- 介護士から介護士
- 介護福祉士からケアマネージャー
- 介護士から生活相談員
- 施設介護士から訪問介護士
- リーダーから管理職
1.未経験から介護士
未経験から介護士へ転職する場合、介護職へ興味を持ったきっかけや意欲を盛り込んだ志望動機にしましょう。
販売や営業など人と接する仕事に就いていた経験がある場合は、高齢者に対する接し方を心得ていることも記入できます。
上記を踏まえて、未経験から介護士へ転職する場合の志望動機例文を見ていきましょう。
未経験から介護職 |
前職では、接客業として雑貨屋に勤務していました。仕事で高齢の方と接する機会も多く、もっと困っている人の役に立ちたいと思い介護職に興味を持ちました。
未経験ですが、現在は介護職員初任者研修の資格を取得するべくスクールに通っています。 |
2.介護士から介護士
施設介護士から施設介護士、訪問介護士から訪問介護士など、同じようなサービスを提供する介護士へ転職する場合は、志望動機が曖昧になりがちです。
そのため、新しい施設で働くことによるスキルアップを志望動機とすることが一般的でしょう。
介護士から介護士へ転職する場合の志望動機例を紹介します。
介護士から介護士 |
私は訪問介護士として7年勤務しています。食事介助や入浴介助などのサポートはもちろん、掃除や洗濯などの日常業務も援助してきました。
利用者と家族の間に入ってやりとりする機会も多く、コミュニケーションは得意としています。貴社の利用者を大切にしたい思いに共感し、自身もさらにより良いサービスの提供がしたいと思っています。 |
3.介護福祉士からケアマネージャー
現在介護福祉士をしている人の中には、ステップアップを踏まえた転職活動を行うことも珍しくありません。ケアマネージャーには、介護福祉士と異なったスキルが求められます。
- コミュニケーションスキル
- プレゼンスキル
- 行動スキル
ケアマネージャーは介護職員だけでなく家族や役所の担当者など、さまざまな人と連携して業務を行います。そのため、円滑なコミュニケーションがとれるスキルが必須です。
また、介護職員と違い説明会などで利用者や家族にプレゼンを行う機会があります。内容を簡潔にまとめるだけでなく、わかりやすく伝える力が必要です。
ケアマネージャーへステップアップを目指した転職の志望動機は、以上のことを盛り込みましょう。具体的な例文は以下の通りです。
介護福祉士からケアマネージャー |
約5年間、介護施設にて介護士としてケアハウスに勤務しています。さまざまな高齢者といっしょに過ごすうちに、一人ひとりに合ったサービスやケアは異なることを実感しました。
もっと悩みに寄り添ったサービスを提案できるようになりたいと思い、ケアマネージャーの資格を取得しました。 ケアマネージャーとしては未経験ですが、現場での経験を活かした提案ができるようになりたいと思っています。 |
4.介護士から生活相談員
生活相談員の主な仕事内容は、特別養護老人ホームなどの介護施設で、利用者や家族、行政との関係を調整する役割を担います。
ケアマネージャーはサービスのプランを考えるのに対し、施設や家族の相談役になって間を取り持つことが多いのが特徴です。
生活相談員は、コミュニケーション能力だけでなく、柔軟性や問題解決能力など人柄が重要視されます。
そのため、円滑にサービスが提供できるような対応力を志望動機でアピールするのが有効です。
介護士から生活相談員 |
現在、介護福祉士としてグループホームで10年勤務しています。この度、自身の親も介護施設を利用するようになり、生活相談員のお世話になる場面が増えました。
そのとき、介護福祉士だけでなく生活相談員の役目がサービス向上には欠かせないと実感しました。 利用者だけでなく、職員や外部の人との円滑なコミュニケーションは得意です。生活相談員の経験はありませんが、自身の親で体験したことや介護士としての経験は活かせられると思います。 |
5.施設介護士から訪問介護士
今まで施設で介護士として働いてきたけれど、訪問介護士にキャリアチェンジすることもあるでしょう。実際、施設と訪問介護は仕様が異なることも多く、事前に違いを把握しておく必要があります。
訪問介護では介護の仕事以外に身の回りのお世話などが加わってくるほか、利用者と家族の間に入ることも少なくありません。
施設介護士から訪問介護士 |
現在、グループホームにて5年間介護士として勤務しています。イレギュラーな対応を除き、入浴やレクリエーションなどの作業は決められた時間内に完了させてきました。
訪問介護は時間が限られているため、御社でも前職での経験を活かせられると思います。 状況に応じた臨機応変な対応が求められる場面も多かったため、訪問先での状況に応じた対応も可能です。 |
6.リーダーから管理職
介護士歴がある程度長くなってくると、ユニットや少人数のリーダーを任せられることがあります。その結果、さらなるキャリアアップに踏み切る人も多いです。
管理職への転職を希望する場合は、介護士としてのアピールだけでなく、人をまとめられる器量であることを志望動機に含む必要があります。
リーダーから管理職 |
介護士として15年経験があり、そのうち5年はユニットリーダーと介護業務を兼任していました。ユニットリーダーとしては、チーム全員の動きを把握して支持を出し、新人には教育もしていました。
サービス提供責任者の経験はありませんが、介護士一人ひとりと向き合って接することが得意です。チームとして施設内をまとめるために、尽力して参ります。 |
【年代別】介護士・介護業界の志望動機例文
介護士に転職する際、年代によって志望動機の確立方法が異なるため以下の例文を参考にしてください。
介護士の志望動機:20代
まず20代が介護業界で転職をする場合、やる気や熱意、ポテンシャルといった部分をアピールしましょう。
高齢化が進む介護業界では、20代未経験を将来の成長を見据えて採用する事業所も少なくありません。
20代の転職 |
現在私は都内の老人ホームで介護士を行っており、初任者研修を取得しさらなるスキルアップを考え転職いたしました。今は規模の小さい施設で勤務していますが、今後自分のスキルを伸ばす上で、より規模の大きな施設で様々な利用者さんのケアに携わりたく思っています。御社の理念が私のキャリアビジョンにおいて軸にしている部分と重なることもあり、この度御社にご応募いたしました。 |
また入社後何を成し遂げたいのかなど、介護士としての中長期的なビジョンを志望動機に織り交ぜると、より効果的でしょう。
スキルや経験が浅くても、明確なキャリアビジョンや経営理念への共感があることで面接官へ好印象を与えられます。
介護士の志望動機:30代
30代介護士が転職をする際、多くの事業所からは即戦力として見られます。
そのため今までどんな実績を積んできたか、現場で何を学んだかなどが問われ、入社後どういった活躍が見込めるか判断されるでしょう。
20代の転職 |
現在介護士として10年が経ち、若手看護師への指導などを含め様々な経験をしてきました。ただもっと利用者に寄り添った介護をしたいと思い、今よりも人数が少ない貴社へ応募いたしました。求人票を拝見したところ、利用者ひとりひとりの精神的なケアまで心がけていることもあり、私が目指す介護士像と重なることから、入社後より利用者の生活の支えとなれるよう勤めていきます。 |
ただ今までの実績を並べるのではなく、それを基に「自分を採用することで施設にどんなメリットがあるか」をアピールしていくようにしてください。
30代介護士の転職理由のポイントは、上記のように入社後どのように活躍できるかを具体的にすることです。
介護士の志望動機:40代
40代介護士の場合は、部下の教育や新卒の指導などマネジメント能力も求められるため、管理職の経験を志望動機に織り交ぜると良いでしょう。
特に規模が小さい施設や、新設の事業所では転職後すぐにリーダーとして働けることも多く、待遇アップが狙えるメリットもあります。
20代の転職 |
現在介護士として20年以上が経過し、現場での介護はもちろん新卒の指導や部下の教育など、管理職としても5年以上の経験を積んできました。その中で学んだことは、利用者に満足頂けるためにまずは、介護士自身のレベルを上げることだと思っています。私は教育を行う際、常に利用者のことを気にかける大切さを若手に教えています。結果的に利用者の満足度も年々上がっており、ご家族の方からも評価を頂いています。これらの経験を踏まえ、貴社の新事業所へ今回応募させていただき、より良い組織を作り多くの利用者に満足いただきたいと思っています。 |
さらに再現性のある内容が志望動機に含まれていると、採用担当も応募者を採用することで同様の実績がもたらされると感じ、内定を獲得しやすくなるでしょう。
管理職の経験を具体的にアピールできるエピソードがあると、より説得力は高まります。
介護士の転職を成功させる志望動機のポイント
思ったことをそのまま書いたのでは、受かる志望動機にはなりません。また、介護士ならではのポイントを押さえていないと、採用担当者の目に留まりにくいでしょう。
ここでは、介護士の転職を成功させるための志望動機の書き方のコツを紹介します。
- 企業に対する熱意を伝える
- 採用者目線で自分の強みを理解する
- 経験を盛り込んだ具体的な内容にする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業に対する熱意を伝える
好条件や人気の介護施設には、大勢の応募者が集まります。そのため、ほかの応募者より企業に対する熱意を伝える必要があります。
新しい職場に変わるにあたって、前向きな気持ちをアピールしましょう。
採用者目線で自分の強みを理解する
志望動機をより良いものにするためには、採用者の目線で自分の強みを理解する必要があります。
これまでの経験やスキル、介護に対する想いなどを伝えるのが有効です。いかに、職場で役立つ人材かという点をアピールするようにしましょう。
また、ほかの応募者よりいっしょに働きたいと思ってもらう必要があるので、謙遜や遠慮をせずにアピールできる点はしっかり推すことが大切です。
経験を盛り込んだ具体的な内容にする
志望動機には経験やスキルを書く必要がありますが「介護士として〇年勤務経験あり」「介護福祉士の資格保有」など、単に経歴を羅列するのは好ましくありません。
経験やスキルには、実体験や事例を踏まえたエピソードを交えましょう。
また、未経験者で自身の身内に高齢者がいて手伝いをした経験がある場合は、そのときの体験から志望動機を紐付けることも可能です。
介護士の志望動機に困ったときの対処法
転職活動は求人を探したり面接に行ったりと、行動することが多くて時間もかかります。現在も働きながら転職活動を行う人がほとんどのため、志望動機にかけられる時間は限りがあるでしょう。
その場合、志望動機に悩みつまずくことも珍しくありません。では一体、志望動機に困ったときは、どのような対応をすればいいのでしょうか。
例文のテンプレートを使用する
志望動機をゼロから考えると、難しく行き詰ってしまうことが多いでしょう。そのようなときは、例文のテンプレートの使用がおすすめです。
例文のテンプレートは転職サイトなどで公開されており、自分に合ったものを選び当てはめていくだけで志望動機が完成します。
また、定番のテンプレートをそのまま使用すると、採用担当者に使い回しと判断されてしまう可能性があります。
自身でアレンジを加えるなど、十分に魅力を伝えられるよう工夫が必要です。
介護士で転職経験者に相談する
志望動機で悩む場合は、一人で抱え込まずに転職経験がある介護士に聞くのがいいでしょう。過去に転職のために志望動機を書いたことがあるため、そのときの経験からアドバイスしてもらえます。
志望動機は、書類だけでなく面接で深く追求されることもあるため、面接時の対応についても聞いておくと安心です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは求人を紹介してくれるだけでなく、転職成功に向けたサポートもしてくれます。
求職者の悩み相談に乗ってくれるほか、書類作成のお手伝いも頼めるので、自身が不安に思う志望動機のポイントは相談してみましょう。
また、転職エージェントは身内でないので、第三者の視点で客観的な意見を聞けるのもメリットです。
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よくある質問
まとめ
介護士で転職をする場合、書類選考や面接を通過する必要があります。そこで重要になるのが、志望動機です。
志望動機は応募者の魅力を伝える項目であるため、ここでいかにアピールするかが合格へのカギとなるでしょう。
志望動機がうまくまとまらず困ったときは、例文のテンプレートを利用したり経験者に相談したりするだけでなく、転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントは求人の紹介だけでなく、書類添削や面接対策など採用に向けたあらゆるサポートをしてくれます。
自身では見つけられないような強味やアピールポイントも引き出してもらえるため、最短で採用に向けた行動を起こすことが可能です。
記事内では無料で利用できるおすすめの転職エージェントを紹介したため、ぜひこの記事を参考に介護士の転職を成功させてください。