ベンチャー特化型エージェント「キープレイヤーズ」独自インタビュー
ベンチャー企業に転職したいけれど、失敗したくない…そんな風に感じている方も多いのではないのでしょうか?
人材紹介会社「キープレイヤーズ」はベンチャー企業に転職したい人をサポートする転職エージェントです。転職だけでなく、その先の入社後のキャリアまで見据えてサポートしてもらえる点が魅力です。
今回転職ベストでは、これまで長年ベンチャー企業への転職支援に携わってきたキープレイヤーズ代表取締役の高野秀敏さんに「ベンチャー企業への転職事情」について深堀りして伺ってきました。
代表取締役社長 大学卒業後、キャリア面談や採用相談を実施、投資や上場のサポートを行う。 東北大学卒業。インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。 |
本記事では、消費者庁のアフィリエイト広告等に関する検討会報告書「アフィリエイト広告の意義」のガイドラインに基づいた形式で広告であることを明記しています。
各転職エージェントの評価は消費者庁の景品表示法に基づき、公式サイトの情報・利用者の口コミや評判を元にランキング化しており、ユーザー方々がより良いサービス・商品を選べるよう尽力しています。
Contents
転職市場におけるベンチャー企業の今後とは?
ーー現在の転職事情とベンチャー企業との関係はどのように思われますか?
dodaなどのデータを見る限り、需要が多く、供給が少ない、人が少ないという状況です。ベンチャー企業は10年前より人気は出ました。
しかしまだまだ人が足りないです。経営者クラス、マネージャー、メンバーなどそれぞれのレイヤーで足りていません。職種で言うと、エンジニアは特に足りないですが、PdM、PM、営業、人事、経理、法務、デザイナーなど全て足りないです。
PM(プロジェクトマネージャー)とはプロジェクトの目標達成のために様々なマネジメントを行う役職です。
ーーでは、ベンチャー企業の転職は基本的に求職者に有利な状況が続くという可能性があるのでしょうか?
転職市場(企業)全体で人材不足が続いているため、転職市場全体でみると求職者が就職しやすいということはあるかもしれませんが、ベンチャー企業に限って言うと、必ずしも「有利」とは言えないかな、と思います。
あくまで結果を残せる人材を求めているので、求職者が有利というわけではなく、ここで言えるのは「幅広い職種で採用需要がある状態が続く」ということかなと思います。
2023年以降については、ベンチャー・スタートアップの上場マーケットが少し冷え込んできているので、「求人企業数」や「一社当たり募集人数」は減る可能性はあります。
しかし、成長見込みのあるスタートアップへの投資金額は大きく減っていない印象があり、成長可能性の高いスタートアップは今後も積極的に採用を行っていくのではないかと思うので、市場の大きな変化はないと思います。
キープレイヤーズでは、成長を見込むベンチャー企業の求人をまとめているのですが、絶えず新規求人がある状態になっています。
今後伸びる企業は?ーIT系ベンチャー企業に注目!
ーー今後伸びると感じるベンチャー企業の特徴や業界はありますか?
広義のIT産業は伸びます。加えて、人材、SES、コンサル、受託、不動産、M&A仲介、広告代理、営業代理、研修などは毎年のように上場しています。ビジネスチャンスがあります。
伸びるベンチャー企業は①経営者の巻き込み力がある②成長マーケットを捉えている③そのマーケットで勝てる経営メンバーがいる となります。
SES(System Engineering Service)とはクライアントに対してエンジニアの労働力を提供する契約形態のことを指します。
多様な働き方が認められやすいベンチャー企業
ーーベンチャー企業に勤める人に多い業種・年齢・働き方を教えてください。
全体的に見るとIT系(◯◯Tech関連)に務める人が多いですが、実はM&A仲介・営業代理・広告代理業などの業種は安定的に上場しており、社員数が多い領域でもあります。
年齢層は20代〜30代が多いですが、近年は40代もベンチャー企業に転職したいという人が増えています。
フルリモートワークを導入している企業は一般的な企業と比較して多いです。最近では、育休や有給を取りやすい企業も多く、働きやすい環境が揃ってきています。
結果さえ出していれば働き方の多様性が認められやすいのが、ベンチャーの働き方の特徴かと思います。
ベンチャー企業への転職に向いている人とは?
ーーベンチャー企業の転職に満足する/成功と感じる人の特徴はありますか?
大企業や前職での成功をよい意味でアンラーニングできる人、ですね。実は同じような業界・業種でも、少し商材や環境が違うだけで結果が出たり出なかったりします。
そのため、どんなに過去に高い結果を残していても、いらないプライドは捨てて新しい環境に順応して結果を出せる人は総じて転職満足度が高く、成功していると感じます。
ーーベンチャー企業へ転職しなければ良かったと後悔する人の特徴はありますか?
「ベンチャーに行けば◯◯できる」とベンチャーに行くこと自体で何かが成せると思っている人は後悔することが多いですね。自分に合っていて結果を出せるベンチャー企業に転職することが重要です。
ベンチャーに転職すれば、現年収+ストックオプションがもらえるなど、報酬に対して勘違いしてしまう人が多いですが、あくまで結果を出すのが大前提です。
ベンチャー企業への満足できる転職のためには?ー「実力主義」の理解が必須
ーーベンチャー企業ではない企業からベンチャー企業へ転職した人が感じるギャップはどんなものが想定できるのですか?
大企業の企業ブランドを自分の実力・ブランドと勘違いしてしまうことです。
ベンチャー企業に転職して交際費・経費が少なく驚くことも多いです。コンサルティングファームや外資銀行から転職する人は、会社で一緒に働く仲間への期待値が高すぎることがあります。
また、大企業の場合は長期雇用前提で、将来への期待も含めて高く設定されていることが多いです。そのため大企業にいたときの年収を自分の実力と勘違いしていた人もベンチャー企業に転職してギャップを感じることが多いです。
ーーベンチャー企業の転職は年収アップよりも経験値アップという目的を持っている方の方が満足の行く転職になる傾向があるのでしょうか?
「実力主義」ということを理解している人が満足のいく転職になることが多いです。
ベンチャー企業では、実力主義で評価する風土がある企業が多いです。ただ、日本は解雇や減給をするのが少し難しい部分もあり、「転職時の給与」を高く設定しづらい事情があります。
ただ、結果を出せば給与の見直しが効きやすい企業が多いので、「転職時年収にこだわらず、転職後に結果を残して、実力で給与などの条件を上げる」という発想の人が転職に成功しやすいです。
ベンチャー企業に勤めるメリットとデメリット
ーーベンチャー企業に務めるメリットとは?
- 自分の力でチャレンジができる機会が多い
- 成長機会が多くある
- 経営者と近い距離間で仕事ができる
- 経営者としての能力を磨く事ができるチャンスがある
ーー意欲が重要のようですが、実際に企業も意欲・カルチャーが親しいかなど、ベンチャー企業ならではの採用の軸を持っていることが多いのでしょうか?
ベンチャー以外の企業と比較して、「スキル採用」の傾向は弱いように感じます。
自分の役割を小さく限定せず、「スキルが足りない部分は身につけながら結果を出す」というスタンスの人を採用したい、という企業は多いです。
ーーベンチャー企業に勤めるデメリットとは?
- 同じ業務を続けられるとは限らない・ピボットがある
- 待遇や当面の年収は必ずしも良いものではない
- 社風とマッチングしない可能性がある
自分で社風を作れると謳っている企業もありますが、実は社長や株主などに文化が影響を受けることが多く、大企業以上に社風が強く存在する可能性があります。
ベンチャー企業を選ぶ際のポイント・注意点
ーー転職するベンチャー企業を選ぶ際に見るべきポイントはありますか?
- 市場が成長していること、また成長が見込めること。
- 代表が魅力的で周囲を巻き込む力があること。
- 結果を出した人を正しく認める文化があること。
ーー「市場が成長していることの判断基準」や「代表者の詳細や社風」などを知るためにはどのような手段がありますか?
市場の成長率は、調べれば出てくることが多いです。最近では、スピーカーデックなどを公開している企業も多いので、市場の数値はそこで知ることができます。
代表者の詳細や社風は話さないとわからない部分も多いので、そこはカジュアル面談に進んだり、経営者とつながりのある転職エージェントから紹介したもらったりするのがおすすめです。
手前味噌ですが、キープレイヤーズはそうした経営者とのつながりが多いのが強みの1つだと認識しています。
キープレイヤーズ以外にも、ベンチャー転職におすすめのエージェントをまとめました。ぜひ併用して自分に合うエージェントを見つけてみてください。
※「転職エージェントが選ぶベンチャー転職におすすめのエージェント」
ーーベンチャー企業は危ないと言われることがありますが、ベンチャー企業へ転職する際に気をつけなければならないことはありますか?
倒産リスクを見て「危ない」と思われることもあります。実際に、事業や会社をたたむケースもあるのですが、畳んだ会社に勤めていたとしても、人手不足のいま転職先に困ることはあまりありません。
もちろん、問題を起こしたり、結果が全く出せていなかったりすると、その後の転職活動に苦労することはあります。
そのため、倒産リスクを考えて危ない、というよりも、カルチャーが自分に合っているか、自分が結果を残せるか、ということに気をつけるとよいと思います。
その他にも、スタートアップ/ベンチャーに転職する際の注意点を以下の記事にまとめました。
ベンチャー企業に転職した後のキャリアとステップアップ
ーーベンチャー企業へ転職する人はどのようなキャリアへ進む傾向があるのですか?
スタートアップで幅広い業務を早い段階で経験して、管理職にクラスアップしていく人が多いです。自分の仕事の守備範囲が広がり、転職前に見えていなかった適性やキャリアステップを見つけて、キャリアを選ぶ人や独立してフリーランスになる人も多いですね。
ーーベンチャー企業へ転職した方は、キャリアステップのために再度転職する方も多いのでしょうか?
ベンチャー企業でカルチャーマッチした人は、そのままその企業でキャリアアップしていく人もいますし、もっとその経験を活かせる企業に行く人もいます。そこに多い少ないはなく、五分五分の印象です。
ーーベンチャー企業出身者の転職や独立の難易度など、ベンチャー企業からのステップアップについて教えてください。
ベンチャー企業だから転職しづらいということは最近はなくなってきているかと思います。
ただ、大企業の社内事情を理解しておらず、自分の要求ばかり通そうとしてしまう人は大企業には転職しづらいです。そうした人材はベンチャー企業も採用したがらないので、「そもそも転職しづらい」ということだと思いますが。
ベンチャー企業は社内のポストが増えるので、社内でも昇進しやすいですし、身につけたスキルを活かしてスペシャリストとしてステップアップしていくキャリアもあるのが魅力かと思います。
必ずしも独立・昇進がステップアップではありませんし、スペシャリストのようなキャリアも用意されているのがベンチャーのもつ多様性の1つかなと思います。
今回お話を伺った「キープレイヤーズ」
- ベンチャー/スタートアップ特化型の転職エージェント!
- 長中期的な目線で理想のキャリアをサポート!
- 4000名以上の経営者とコミュニケーションをとってきた代表にマッチする求人を紹介してもらえる!※
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