
ニートも就職できる?成功のポイントやおすすめ就職エージェントも紹介
「ニートでも就職できるか心配…」と考えている人もいるのではないでしょうか。
しかし、実際にニートが就職するとなると、一体どのような方法で就職活動を進めればいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで本記事では、ニートの就職に関する以下の項目を解説します。
- ニートが就職を考えるおもなきっかけ
- ニートが就職に一歩踏み出せない理由
- ニートが就職を成功させるポイント
- ニートにおすすめの就職エージェント
この記事を読めばニートの転職方法がわかるだけでなく、ニートにおすすめの就職エージェントまで把握できます。
ニートをいち早く脱却したい人はもちろん、就職を視野に入れている人もぜひ参考にしてみてください。
Contents
あなたはニートにあてはまる?ニートの定義や人口をチェック!
まずは自分がニートにあてはまるかチェックしましょう。ここでは、ニートの定義や人口を解説します。
ニートの定義
ニートとは、教育機関に通っていない・就職をしていない・職業訓練を受けていない35歳以下の人を指します。もともとニートはイギリスで生まれた比較的新しい言葉です。
勘違いされがちなのが、フリーターです。フリーターは正社員でなくても、アルバイトという就業をしているため、ニートにはあてはまりません。
また、35歳以上を過ぎると、いわゆる引きこもりと呼ばれます。35歳以上になると就労支援が激減してしまうので、注意が必要です。
ニートの人口
内閣府による「子供・若者白書(全体版)」によると、2018年のニートの人口は61.3万人と推計されています。
ニートの人数を減らすためにも、さまざまな就労支援が用意されています。
何歳までのニートが就職しやすい?
ニートだとなかなか就職できないのではないかと考えて、就職への一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
ここからは、ニートの就職のしやすさについて年代別に解説していきます。
- 20代
- 30代前半
- 30代後半
20代のニートは比較的就職しやすい
ニートの中でも、比較的スムーズに就職できるのが20代。
20代であれば一般的にも社会人経験が少ないことから、教育前提で採用を考えてもらえることが多く、スキルや経験がなくても採用されやすいのが特徴です。
年齢が若いと特に、今後の成長を期待されることが多いため、過去の職歴などは気にされない傾向にあります。
就職したいと考えているニートの方は、なるべくハードルの低い20代のうちに就職活動を始めるようにしましょう。
30代前半のニートは職種次第
30代になると即戦力を求められる傾向にあることから、20代と比較すると就職のハードルはぐっと上がります。
ライバルとなる人たちはキャリアアップや年収アップを考えている方も多く、スキルや経験を比較されると厳しいケースも多いです。
一般的にニートでも就職しやすい職種が、営業や接客・清掃などです。
人材不足が顕著な職種であることから未経験者歓迎の求人も多く、ニートでも始めやすい仕事と言えるでしょう。
35歳以上のニートは難易度が高まる
年齢に比例して企業が人材に求めるスキルや経験も高くなることから、35歳以上のニートの就職は非常に難しくなります。
過去にある程度働いた経験や身に付けたスキルがある場合は、それらが活かせる業種・職種であれば就職できる可能性も高まるでしょう。
むやみに未経験の仕事に挑戦したり、自分のスキルや強みに合わない仕事を選んだりすると、就職活動が長引く恐れがあるので注意が必要です。
時間を掛けて過去の自分を振り返り、経歴はもちろん、自身の価値観や取り組んできたこと、強みや弱みなどを明確にしていきましょう。
ニートが就職を考えるおもなきっかけは?
ニートが就職を考えるきっかけとして、どのようなものが挙げられるのでしょうか。それぞれ詳しく確認していきましょう。
- 親の年金や遺産にいつまでも頼れない
- ニートをしている罪悪感に耐えられない
- 自由に使えるお金が欲しい
- 友人や周りの人と比べて奮起する
親の年金や遺産にいつまでも頼れない
ニートが就職を考えるきっかけとして、親の年金や遺産にいつまでも頼れない危機感が挙げられます。
年金だけでは今までのように生活できず、危機感を覚えるニートも少なくありません。また、たとえ遺産があったとしても、一生暮らしていくことは難しいでしょう。
ニートをしている罪悪感に耐えられない
ニートをしている罪悪感に耐えられず、就職を考えている人もいます。本来なら働いているはずなのに、毎日何もしていない自分に耐えられない人も少なくありません。
家庭の事情はさまざまあるにしろ、すでに成人を迎えている子どもを養うのは容易なことではありません。
自由に使えるお金が欲しい
ニートが就職を考える理由に、自由に使えるお金が欲しいことも挙げられます。ニートは親に養ってもらっている以上、自由に使えるお金が制限されがちです。
自由に使えるお金が増えれば増えるほど、自己実現にもつながります。日々の生活を送るうえで、大きなモチベーションになるでしょう。
友人や周りの人と比べて奮起する
友人や周りの人と比べて奮起する人も少なくありません。例えば、20代後半を過ぎると、周囲が一気に結婚ラッシュを迎えます。
また、30代に差しかかると、昇進・昇格をする人も出てきます。「いつか自分も社会で活躍したいな」と思い始めると、就職へ歩みを進める人も少なくありません。
ニートが就職活動に一歩踏み出せない理由とは?
一方、ニートが就職活動に一歩踏み出せない理由とは、どのようなものがあるのでしょうか。ひとつずつ確認していきましょう。
- ニートをしていた自分に仕事が務まるか不安
- ブラック企業に入社しないか心配
- 圧迫面接を受けないか心配
- 上手にコミュニケーションをとれるか不安
ニートをしていた自分に仕事が務まるか不安
「いざ就職しても、仕事についていけるか心配…」と考えるニートは多いようです。特に、アルバイトを含めた就業経験がない人は、不安を覚えてしまう人もいるでしょう。
未経験者歓迎の企業であれば、じっくり育成してもらえる可能性が高いでしょう。
また、教育体制がしっかりしている企業もおすすめです。一から学べる体制が整っていれば、就業がはじめてでも安心できます。
ブラック企業に入社しないか心配
ブラック企業に入社しないか心配な人もいるでしょう。ブラック企業とは、残業代が支払われない・パワハラが横行しているなどの特徴が挙げられます。
しかし、口コミをそのまま鵜呑みにするのもよくありません。口コミは企業に合わなかった人も多く投稿するため、ネガティブな意見も集まりがちです。
また、インターネットの掲示板に書かれている評判はあてにならない場合がほとんどです。
圧迫面接を受けないか心配
ニートが就職を躊躇する理由として、圧迫面接を受けないか心配だということも挙げられます。
仮に威圧的な面接官にあたったとしても、その企業へ入社しなければ問題ありません。「圧迫面接する企業なんて、こちらからお断り」くらいの気概を持ちましょう。
上手にコミュニケーションをとれるか不安
ニート期間が長かった人のなかには、入社してから上手にコミュニケーションがとれるか心配と考える人もいるでしょう。
ただ、コミュニケーションが上手にとれなくても、心配しすぎることはありません。職場の人と顔を合わせるうちに、自然と会話できるようになります。
ニートにおすすめな業種・職種を解説
ニートから正社員へ転職を目指す人は、以下5つ仕事がおすすめです。
生産・加工業
ニートから正社員を目指す際、生産・加工業などのラインで働くことを推奨します。生産・加工業は特別なスキルが必要ないことに加え、シフト制が多いため残業が発生しづらい点もポイント。
未経験から応募ができるため、経歴に自信がないニートにもおすすめ。まずはコツコツと与えられた仕事から出来るようになりたいニートは、生産・加工業も検討してみましょう。
警備員
次にニートにおすすめの仕事は警備員で、基本的に一人で業務することが多いため、人と関わることが怖いと感じる人も始めやすいです。
また業務も基本的に警備をすることのみとなっているため、複雑な作業が少ない点もニートにとってはメリットとなるでしょう。
警備員は工事現場やビルがある限り必要な職種なので、一度仕事に慣れれば中長期的に安定したキャリアが築けます。
介護士
少子高齢化が進む現在、介護士は需要が高まる仕事の一つで、未経験者を採用する事業所が多くニートにもおすすめです。
また事業所によっては入社後に資格取得の支援や勉強会を行っているケースも少なくありません。
さらに若手人材で介護士を目指す人が少なく、業界全体に高齢化も深刻な問題です。そのためニートから正社員を目指す人も、やる気や熱意次第で若さを武器として選考を有利に進められるでしょう。
ドライバー
ドライバーは運転免許があれば目指せる仕事で、比較的ニートから正社員を目指す人におすすめです。
特に配達経路が決まっている場合、最初の数週間は先輩社員と一緒に仕事を進めますが、慣れてくると自分のペースで配達ができます。
配達中は基本的に一人ですが、荷物の受け渡し時には人と接することもあるため、徐々にコミュニケーション能力を高めたい人とも相性抜群。
ドライバーは労働環境が悪いイメージと持たれがちですが、近年労働環境の改善が進んでいるため、メリハリを付けた働き方が出来るでしょう。
IT業界
IT業界は職種によって自分の仕事に集中でき、スキルや年収アップが狙いやすい業界です。
- プログラマー
- コーダー
- マーケター
- データサイエンティスト
専門知識が必要なIT業界の場合、独学で知識やスキルを身に着けたニートであれば有利に選考を進められます。
また経歴や前職よりもスキルが重要視されるIT業界業界では、ニートから正社員となり活躍している人材も多いです。
まずは自分の業務をこなし、会社に慣れていけばリーダーやマネージャーとしての道もあるため、正社員として成長も考えているニートはIT業界も視野に入れてみて下さい。
資格を持っていればニートも就職できる?
資格を持っているニートの場合は、比較的就職しやすい傾向があります。
ここからは、有利に就職するためにあると良い資格について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- ITに関連する資格は有利に働く
- 宅建資格は就職先が増える
- 土木・建築の資格もおすすめ
ITに関する資格は有利に働く
IT業界は近年急成長を遂げているとともに、人材不足が問題になってきている業界であることから、即戦力となる人材を探しています。
そのため、ITに関する資格を保有している場合、未経験であっても会社から必要とされるケースが多いのが特徴です。
ITに関する資格は数多く存在し、種類は大きく分けて国家資格とベンダー資格の2種類。
国家資格の場合、ITの基本知識が身に付く「ITパスポート」やIT業界での就職に役立つ「基本情報技術者」などがあり、ベンダー資格には「マイクロソフト認定試験」などがあります。
宅建資格は就職先が増える
宅建士(宅地建物取引士)も就職に有利な資格のひとつです。
宅建士は不動産に関する知識が身に付く国家資格で、取得すると不動産取引の専門家として働けます。
不動産業界のほか、金融機関や建築会社・小売業・不動産管理会社など、就職の選択肢が広がるのも特徴。
不動産業界に就職したいと考えている方以外でも、持っていると役立つ資格です。
土木・建築の資格もおすすめ
手に職が欲しい方には、土木・建築の資格を取得するのもおすすめ。
土木・建築関連の資格は種類が多く、未経験で取得できるものから、実務経験が必要な資格までさまざまです。
土木・建築関連の資格には、建築士や電気工事士・測量士・地質調査技士などがあります。
それぞれ活かせる仕事や必要なスキルが異なるので、まずはどのような資格があるかチェックしてみると良いでしょう。
ニートが就職を成功させるポイント
ここからは、ニートが就職を成功させるポイントをご紹介します。気になるポイントは以下のとおりです。
- 自己分析を行う
- ネットを見る頻度を減らす
- 身だしなみに気をつける
- ニートの就職に特化した就活サービスに登録する
自己分析を行う
ニートの転職を成功させるために、自己分析を行いましょう。自己分析を行うことで、自分に合った企業が見つかりやすくなります。
縦軸をモチベーション・横軸を時間に設定します。学生時代からこれまでを振り返り、どのような出来事でモチベーションが上下したかグラフに書き起こす方法です。
モチベーショングラフを書いていくと、何に対して自分のモチベーションが上がるのかを把握できます。
ネットを見る頻度を減らす
ニートの就職を成功させるためには、インターネットを見る頻度を減らすことも重要です。
就職活動の情報収集するために、企業のホームページや口コミサイトを中心に閲覧するとよいでしょう。
身だしなみに気をつける
身だしなみに気をつけることも、ニートの就職を成功させるために欠かせないポイントです。
また、見落としがちなのが髪の毛です。家にいる間は気にならなかったかもしれませんが、面接へ行く際はさっぱりとした髪型が好まれます。
就職活動は第一印象である程度決まるとも言われています。
ニートの就職に特化した就活サービスに登録する
ニートの就職に特化した就活サービスに登録するのもおすすめです。就活サービスに登録すると、さまざまなサポートを受けられます。
また、面接対策をしてくれるのも嬉しいポイントです。実際の面接で想定される質問を交えながら、実践的に面接を対策できます。
ニートにおすすめの就活エージェント4選
リクルートエージェント
- 非公開求人を多数保有
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍
- 独自に分析した業界・企業レポートがもらえる
さまざまな求人を見比べたいなら、リクルートエージェントがおすすめです。リクルートエージェントが保有している求人は業界最大級といわれています。
特に、非公開求人は常時10万件以上あるのが魅力です。
また、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているのもポイントです。業界の知識がなくても、しっかりサポートしてくれるので安心してください。
求人数※2022年2月18日現在 | 165,866件 |
おもなサービス |
|
エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
※出典:リクルートエージェント
マイナビエージェント
- 求人票にはない情報を得られる
- 圧倒的なマッチング精度
- 充実したマンツーマンのサポート体制
求人票には掲載されていない情報を得られるのが、マイナビエージェントのメリットです。
また、マンツーマンのサポート体制も魅力です。選考サポートはもちろんのこと、面接日程の調整や給与をはじめとした条件交渉まで代行してくれます。
求人数※2022年2月18日現在 | 34,615件 |
おもなサービス |
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エリア | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
※出典:マイナビエージェント
doda
- 企業から直接スカウトを受け取れる
- 就職イベントやセミナーが定期開催
- 就職活動に役立つ豊富なコンテンツ
dodaを利用すると、企業から直接スカウトを受け取れるメリットがあります。効率的に就職活動を進めたい人にうってつけです。
就職活動に役立つ豊富なコンテンツがあるのも、dodaの魅力です。就職活動で不明な点があれば、チェックしてみてください。
求人数※2022年2月18日現在 | 124,123件 |
おもなサービス |
|
エリア | 全国 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
※出典:doda
ハタラクティブ
- 経歴や状況に合わせた的確なアドバイス
- 適性のある仕事を厳選して紹介
- 選考を受ける企業に合わせた選考サポート
ハタラクティブはニートやフリーター・既卒就活に特化した就活エージェントです。経歴や状況に合わせて、的確なアドバイスをしてくれます。
選考を受ける企業に合わせた選考サポートも魅力です。1社ずつしっかり面接対策をしてくれるため、選考を通過しやすいでしょう。
求人数※2022年2月18日現在 | 要問合せ |
おもなサービス |
|
エリア | 全国 |
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
※出典:ハタラクティブ
よくある質問
特にニートの就職支援に特化した転職エージェントであればサポート体制も厚く、未経験OKの求人など挑戦しやすい企業が豊富です。
また警備員やドライバーであれば一人で仕事をする時間が長いため、コミュニケーションに自信がないニートへおすすめです。
またニート歴は長くなればなるほど不利になるため、できるだけ早く就活をスタートすることを推奨します。
前述で紹介したとおり、若さが武器になる業界や経歴をあまり気にしない職種であれば就職できます。
ただ30代でもまだ若いとみなされる業界、人手が圧倒的に足りない企業であれば十分正社員になるチャンスはあります。
まとめ
ニートの就職は厳しいと言われています。しかし、十分な対策をすることで、ニートでも満足のいく進路を選べます。
また、不特定多数が書き込める掲示板やSNSを閲覧しすぎないのも重要です。根拠のある情報なのか、しっかり確認してください。
効率的に就職活動を進めたいなら、就活サポートを利用するのもおすすめです。キャリアアドバイザーが親身になって相談にのってくれるため、はじめての就活でも心強いでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、ニートから脱却できるように準備を進めてください!