
転職エージェントで年収交渉はできる?成功させるためのポイントも伝授
年収は転職における重要項目です。転職エージェントを活用して転職活動している人の中には、「仕事内容は理想的だけど、年収がもう少し高ければ……」「年収交渉してみたいけどどうやってするの?」と思っている人もいるでしょう。
そこで今回は、転職エージェントにおける年収交渉について詳しく解説していきます。
- 転職エージェントで年収交渉はできる?
- 年収交渉するときのポイント
- 年収交渉が成功しやすい人の特徴
- 年収交渉後の給与に納得できない場合の対処法
年収交渉にも対応してくれる転職エージェントも紹介するので、これから転職活動を進めるときの参考にしてみてください。
Contents
転職エージェントで年収交渉はできる?
転職エージェントは、求職者の年収交渉を代行してくれます。年収交渉は自分でしにくいため、代行してもらえるという点は転職エージェントを利用するメリットのひとつでしょう。
年収についての希望があるなら、希望の転職先を決めるよりも前のタイミングで、年収についての相談をしておくのもいいかもしれません。
キャリアアドバイザーは企業の状況も把握しているため、交渉すべきか、どのタイミングですべきかという点も含め、一緒に検討してくれるはずです。
ただし、企業によっては年収アップが難しい可能性もあります。働きかけはしてくれますが、必ず年収が上がるわけではないことも理解しておきましょう。
転職エージェントでの年収交渉の相場はどれくらい?
転職を機に年収アップしたいと考えて、転職エージェントを利用する方は少なくありません。
ここからは、転職エージェントでの一般的な年収アップの相場についてご紹介していきます。
- 経験者の年収交渉相場
- 未経験者の年収交渉相場
- 相場以上に年収交渉が成功する人の特徴
- 転職エージェントの実績も忘れずにチェック
経験者の年収交渉相場
経験者の場合、前職の年収に対して5~10%アップが相場と言われています。
中には、10~20%と大幅な年収アップを叶える人もおり、経験者にとっては、転職は年収アップを目指す良い機会と言えるでしょう。
年収アップしやすい人の特徴は、「前職での給与が平均よりも低かった」「規模の大きい企業へ転職した」「急成長している企業へ転職した」などが挙げられます。
自分の経験を最大限に発揮できる企業や業界へ転職することで、より大幅な年収アップを目指せるでしょう。
未経験者の年収交渉相場
未経験者は、前職よりも規模の大きな企業に転職できた場合は、経験者同様に5~10%程度の年収アップが相場となります。
しかし、未経験者はすべての業務を1から覚えていく必要があり、最初のうちは貢献度が低いことから、入社直後は前職の年収に対して20~30%程度年収が下がる可能性もあるので注意が必要です。
未経験で年収アップを目指す場合は、転職先の規模を意識するほか、前職の経験を活かせる部分をしっかりとアピールすることが重要。
業種や職種が異なっても活かせる「共通スキル」が必ずあるため、自己分析や企業研究を十分に行い、年収交渉を行いましょう。
相場以上に年収交渉が成功する人の特徴
相場よりも大きく年収アップする人の主な特徴は以下の通りです。
- 経験やスキルを活かして貢献できる企業を選んでいる
- 規模の大きい企業を選んでいる
- 急成長中の企業を選んでいる
- 教育制度や評価制度の整った企業を選んでいる
- 需要が高くて、希少性のある経験やスキルを保持している
30代以上の場合は特に、経験やスキルを重視して評価されることが多いため、これまでの経験をいかにアピールできるかが重要なポイントになります。
業務自体は未経験でも、希少性のある経験やスキルを保持している場合は、年収が上がりやすいと言えるでしょう。
転職エージェントの実績も忘れずにチェック
年収交渉の経験が少ない人や、自信がない人は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントを利用する際は、これまでの年収交渉の成功実績を必ず確認して、自分の希望に合う交渉をしてくれそうな転職エージェントを選びましょう。
経験者の年収交渉を得意としている転職エージェントは多いですが、未経験者の場合は実績のないところもあるので、事前に交渉可能か確認するのも重要です。
公式サイト等で分からない場合は、直接問い合わせて確認するのも良いでしょう。
転職エージェントで年収交渉するときのポイントは?
キャリアアドバイザーに年収の希望を伝えて交渉してもらうだけでは、不十分。年収交渉を叶えるためには、タイミングや事前準備も重要になります。押さえておくべきポイントを確認していきましょう。
年収の相場や業界の水準を把握しておく
まずは自分のスキルに応じた年収の相場や、業界の水準をきちんと把握することから始めましょう。年収は自分のこれまでに培った知識や技術がものを言います。
専門的な知識が活かせる企業であれば、大幅に年収がアップする可能性もあるでしょう。
希望する額が給与水準にマッチしていないと、業界への理解が乏しい、勉強不足とみなされてしまいます。
内定が出る前に年収交渉する
年収交渉は、内定が出る前に行うのがベストです。内定時点では年収がすでに確定しているケースがほとんどでしょう。
内定後に年収に不満があり、交渉することはもちろん可能ですが、希望通りに進めるのは難しい可能性もあります。
年収に重きを置いているなら、選考の段階であらかじめキャリアアドバイザーに年収額の希望を伝えておき、交渉してもらうのがおすすめです。
年収の希望額と最低額を決めておく
年収の希望を伝えるときは、希望額と最低額の2パターン用意しておき、両方伝えることをおすすめします。
できればこれくらいの年収がいいという希望に向かって働きかけてくれるうえ、最低額は下回らないよう調整してくれるはずです。
途中で額を吊り上げるのはいい印象にならないため、年収の希望額はある程度幅を持たせておくのがポイントです。
交渉材料をそろえておく
年収交渉するのであれば、年収を上げてでも採用したいと思ってもらえるような交渉材料が必要でしょう。キャリアアドバイザーが交渉しやすいポイントを用意しておくことも大切です。
複数の企業から内定を得ているような場合には、他社の年収を提示してみるのもいいかもしれません。
転職で年収交渉が成功しやすいのはこんな人!
年収交渉を成功させるためには、成功しやすい人の特徴を押さえておく必要があります。どんな人であれば成功しやすいのか、確認していきましょう。
やる気をしっかりアピールできる
企業によっては、「入社したらこんなに頑張ろうと思っています!」というやる気や熱意により、年収交渉が成功することも少なくありません。
やる気や熱意があれば仕事を任せやすく、仕事に真面目に取り組んでくれるという安心感もあります。
ただし、やる気や熱意だけを買ってもらえるのは20代くらいまで。それ以降の年代になると、やる気はもちろんのこと実績も必要になることを理解しておきましょう。
同じ職種や業種での転職
年収アップが叶いやすいのは、同じ職種や業種間での転職です。これまで経験した業務と通じるところがあれば、即戦力になる可能性が高いと判断してもらえるでしょう。
キャリアアドバイザーに応募書類の添削をしてもらったり、自己分析をサポートしてもらったりして、自分の経験をしっかりアピールできるようアドバイスを受けておきましょう。
反対に、未経験の職種や業種への転職では年収アップは難しい傾向にあります。未経験の場合ゼロから教育することにもなり、新卒と変わらない額になることも珍しくないでしょう。
マネジメント経験がある
業界への知識が乏しくても、マネジメント経験があるとプラス査定になるケースが多いでしょう。組織をまとめる、チームをひっぱるなどというスキルは向き不向きもあり、みんなができるわけではありません。
マネジメント能力はどの市場でも重宝されるため、どの職種や業界でも歓迎されやすいでしょう。
学んだことはもちろん、どんな規模のスタッフをまとめたのか、どんなプロジェクトに対応したのか、詳しく伝えられるようにしておきましょう。
転職エージェントで年収交渉するときの注意点
年収交渉する際は、以下のような点に気を付ける必要があります。
年収だけを重視しない
「転職の目的は年収をアップすること」という人もいるかもしれませんが、年収がいいからという理由だけで転職を決めるのはおすすめしません。
入社してみると働き方に不満が生じたり、業務についていけなかったりすることもあるでしょう。
また、転職後一時的に年収がアップしたものの、長期的には年収が下がるといったことも少なくないよう。広い視点で転職先をリサーチすることが大切です。
給料の内訳も確認する
年収は月収とボーナスで構成されており、同じ年収であってもボーナスの支給額が大きいと、その分月収が少なくなるでしょう。
年収はアップしても月収が今より下がってしまった場合、生活が苦しくなる可能性もあります。
特に、入社して1年目の場合ボーナスが満額支給される、思ったような収入にならないケースも少なくありません。また、ボーナスは業績などによっても変動するため、月収を重視するのがベストです。
年収交渉時にしっかり確認しておくことが、後悔のない転職のポイントになります。
現職の年収を聞かれたら正直に答える
現職の年収を確認されたときに、見栄を張り多めに回答する人もいるでしょう。しかし、年収は働く人のスキルやその会社の業界でのポジショニング、価値などにより決まります。
転職後に源泉徴収を提出するなど、申告内容がバレることも考えられます。虚偽の申告は会社やキャリアアドバイザーとの信頼関係に影響を及ぼすことに加え、年収交渉の失敗につながる可能性も。
年収交渉をしてくれる転職エージェント3選
リクルートエージェント
- 幅広い業種や職種の求人を数多く保有
- 長年のノウハウと企業とのつながりで年収交渉力も高水準
- 転職のノウハウを活かした対策も充実
「リクルートエージェント」は、業種や職種を問わず多くの求人を保有する転職エージェントです。大手企業も多く、年収がアップする求人を提案してもらうこともできるでしょう。
公開求人もさることながら、それを上回る非公開求人を取り揃えているため、希望の年収を叶えてくれる企業が見つかる可能性が高まります。
年収交渉だけでなく、リクルートが保有する転職のノウハウをもとにした対策も充実。
質問事項を埋めていくだけで職務経歴書が完成する機能や応募書類の添削、模擬面接などといった対策で、転職成功の足場を固めることができるでしょう。
公開求人数※2022年11月2日時点 | 293,105件 |
主なサービス・機能 |
|
利用可能地域 | 全国 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
出典:リクルートエージェント
マイナビエージェント
- 業界専任のキャリアアドバイザーが年収交渉などをサポート
- 企業営業担当者が求人票だけではわからない情報を提供
- LINEやWebなど面談方法が豊富で夜間や土曜も相談を受け付け
「マイナビエージェント」は、業界専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる転職エージェント。業界を熟知しているため適正な年収も理解しており、年収交渉を含めた条件の話し合いも代行してくれます。
また、企業の状況や希望を理解した企業営業担当者も、企業情報の提供という面からサポート。
各地に面談場所があるため、直接顔を見て相談したい人にもいいでしょう。面談を通して自己分析やキャリアの棚卸ができるため、年収交渉のアピールポイントも一緒に検討してくれます。
公開求人数※2022年10月31日時点 | — |
主なサービス・機能 |
|
利用可能地域 | 全国 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
出典:マイナビエージェント
ビズリーチ
- スカウトサービスによる転職活動ができる
- ヘッドハンターに年収交渉してもらうこともできる
- ハイクラス求人を取り扱っており年収アップも叶いやすい
「ビズリーチ」はスカウトによる転職活動ができるサービスです。スキルや経験を見たうえでスカウトやメッセージが届くため、年収交渉もしやすいでしょう。
高年収などハイクラスな求人が多いため、年収アップを目指す人に最適です。企業からのスカウトのほか、企業からの信頼も厚いヘッドハンターからのスカウトも届きます。
ヘッドハンターは高収入の案件を保有している可能性も高く、転職を有利に進められるありがたい存在です。年収や雇用条件の希望をしっかりと伝え、サポートしてもらいましょう。
検索機能では年収の下限設定ができるため、希望最低額を設定して条件を絞り込むのもおすすめです。
公開求人数※2022年10月31日時点 | 83,946件 |
主なサービス・機能 |
|
利用可能地域 | 全国 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
出典:ビズリーチ
年収交渉後の給与に納得がいかない場合にできること
年収交渉したものの、思った年収にならないこともあるでしょう。提示された額に納得ができない場合、選考を辞退するという選択肢もあります。
給与は生活水準や仕事のやる気にも直結する重要項目です。納得できないまま転職しても、仕事にやる気が出ないと考えるなら、きっぱりと断ることも大切でしょう。
悩んで結論を出せないまま引き延ばしてしまうと、キャリアアドバイザーや企業に迷惑をかけてしまったり、信頼を失ったりする可能性があります。
辞退するかどうかの結論はできるだけ早めに出し、なるべく早くキャリアアドバイザーに伝えるようにしましょう。
よくある質問
年収アップしない場合は、転職を諦めた方が良い?
年収を上げたい場合の注意点は?
まとめ
今回は転職エージェントで年収交渉する際のポイントについて解説しました。
年収交渉をしてもらえる点は、転職エージェントを利用する大きなメリットのひとつです。年収交渉のノウハウもあるため、自分で交渉するよりも成功しやすくなります。
キャリアアドバイザーに年収の希望をきちんと伝え、しっかりサポートしてもらうことが、希望の転職を叶えるポイントです。転職エージェントを味方につけ、年収交渉をお願いしてみましょう。