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採用ピッチ資料とは? メリット・資料の作り方、活用方法、参考事例について解説
こんにちは。求人広告代理店・採用代行の「株式会社ONE」です!
「面接で踏み込んだ話ができず、自社にマッチしているかどうか判断しにくい」「面接を効率よく進めたい」という人事担当者は多いのではないでしょうか。
そういった問題は、採用ピッチ資料が改善してくれるかもしれません。
採用ピッチ資料を使えば、応募者の企業理解が高い状態で面接をスタートでき、採用ミスマッチの防止にもつながります。
そこで本記事では、採用ピッチ資料とは何か、メリットや作り方、活用方法、参考事例を紹介します。
採用ピッチ資料を理解して、採用活動に活かしましょう。
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目次
採用ピッチ資料とは、「応募者に向けた会社説明資料」です。
端的に会社の概要をまとめた従来の会社説明資料と違い、採用ピッチ資料は応募者向けに作られた資料です。
ピッチとは、「短いプレゼンテーション」を意味し、採用ピッチ資料は社風や福利厚生、メンバー紹介などにストーリー性を持たせ、応募者に働くイメージを持たせます。
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まずは、採用ピッチ資料を作るメリットと活用方法の紹介です。
採用ピッチ資料をWeb上に公開すれば、企業の認知度が上がり、採用ターゲットからの応募を増やすことができます。インターネットでの影響力が強い企業は特に効果的です。
労務管理のクラウドサービスを提供する株式会社SmartHRは、2019年に採用ピッチ資料を公開したところ、応募数が5.3倍に増えたと報告しています。
採用ピッチ資料は、企業の魅力に併せて現在の課題も記載します。
長所も短所も記載することで、応募者の企業に対する理解が深まり、応募者のスクリーニングにつながります。
応募者にとっても、企業との相性を判断しやすくなるので、ミスマッチ防止にも有効です。
応募者が採用ピッチ資料を事前に確認することで、面接・面談で会社説明に費やす時間を省略できます。
従来の面接・面談では、基本的な会社紹介に時間を費やすことも多かったでしょう。
また、企業への理解度が低い状態で応募者から質問を受け付ける場合、踏み込んだやり取りはできず、応募者の興味を増幅させることが難しいです。
事前に採用ピッチ資料を展開すると、企業への理解度を高めた状態で面接・面談をスタートできるため、効率よく進められます。
企業情報が網羅されている採用ピッチ資料を社内展開することで、自社理解を標準化できるでしょう。応募者はもちろん、社員の企業理解にも採用ピッチ資料は貢献します。
そのため、企業情報について「社員によって言っていることが違う」といった事態を防げます。
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では、採用ピッチ資料を作る際にどんな項目を記載すればよいのでしょうか。
まずは、どんな事業を展開しているのか、どんな歴史があり、どんな目標があるのかを記載します。
企業がどんなサービスを提供しているのか、事業内容を記載しましょう。
複数の事業がある場合は、事業一覧と各事業の詳細、両方を作成することで理解が深まりやすいです。
会社の沿革創業から現在に至るまでの、会社の歩みを簡潔な図にします。
最初に沿革を一覧でまとめ、ターニングポイントをピックアップして詳細を説明するのがおすすめです。
事業のミッション・ビジョン・バリューも重要です。
応募者が企業理念に共感しているかどうかは、入社後のパフォーマンスに影響を与えます。
ミスマッチを起こさないためにも、MVVは詳細に記入しましょう。
続いて、どんな社員が働いているのか、など組織概要を記載します。
メンバー紹介ではどんな部門にどんな人が配属されているのかを記載します。
など、グラフを活用して分かりやすく説明しましょう。
社風は、応募者が入社後をイメージするのに役立ちます。
働き方(個人の裁量度合い)などを記載したり、「どんな些細なことでも報告を怠るのはNG」といった禁止事項も書いておいたりすると、理解が深まります。
また、より忠実に社風や文化を伝えるために、実際に働いている社員の声も参考にしましょう。
正社員、業務委託などの雇用形態から、仕事の進め方やOJTの有無まで記載しましょう。
現役社員が「入社した当初に大変だと感じたこと」も書くと、仕事へのイメージが湧きやすいです。
福利厚生も応募者の入社意欲に関わる要素です。休日や休暇、交通費や家賃補助などの情報を見やすくまとめましょう。
応募者は給与にも関心があるので、どういった評価基準で昇給するのか、賞与の回数は何回かなど、モデル年収例をつけて説明すると、応募者に満足感を与えられます。
最後に、応募者に向けた採用情報を記載します。
選考フローと併せて、どういった目標に対してどんな人物が必要なのかを応募者に伝えられると、ミスマッチを防ぎ、より良い採用ピッチ資料になるでしょう。
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次は採用ピッチ資料の作り方を解説します。
まずは、なぜ採用ピッチ資料を作るのか、目的を明確化します。
たとえば、「応募者を増やすため」など、最初に採用ピッチ資料の目的を明確化することで、目的に合致した資料を作成可能です。
目的が不明瞭なまま作成してしまうと、何を伝えたいのか分からない資料になりかねません。
次に、カジュアル面談を行うペルソナを設計します。
この工程では、経営層、人事、現場、さまざまな意見を取り入れてペルソナを設計しましょう。
ペルソナを設計することで、「どんな採用ピッチ資料が応募者の気を引けるのか」が明確になります。
採用ピッチ資料を作る目的とペルソナが確定したら、資料作成のメンバーを選定します。
もちろん内容の見直しや、ブラッシュアップはしますが、採用ピッチ資料は長期に渡って活用することもあります。
そのため、適任者を選定することが重要です。ひとりに任せることなく、さまざま部署で協力し、魅力的な採用ピッチ資料を作りましょう。
次は、自社の魅力と課題を抽出します。
採用ピッチ資料には、基本的な会社情報に加え自社の魅力、課題などの悪い面も記載します。
自社の魅力だけ紹介してしまうと、ミスマッチを誘発する可能性があるため、企業の抱える課題や悪い面も誠実に伝えることが大切です。
誠実さは応募者にも伝わるため、イメージダウンの心配はいりません。
採用ピッチ資料には、コンセプトも必要です。
最終的にペルソナに伝えたいことは何なのか、どんなイメージを持ってもらいたいかを踏まえて、コンセプトを設計しましょう。
コンセプトはデザインや、ワードチョイスにも関わります。
また、採用コンセプトをキャッチコピーのように仕上げると、求職者にメッセージが伝わりやすいです。
実際に採用ピッチ資料を制作します。
採用ピッチ資料を読む人の立場に立って、どんな情報がどんな順番で出てきたら、分かりやすいかを考えると、より魅力的な資料になるでしょう。
会社情報や、会社が置かれている立場は日々変化します。
古い情報を載せたままの採用ピッチ資料は、応募者に悪印象を与える可能性があるため、定期的なアップデートが必要です。
また、面接・面談時に応募者から採用ピッチ資料に関してフィードバックを受けた際は、積極的に修正しましょう。
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では、採用ピッチ資料を作る際のコツは何でしょうか。
できる限り企業の魅力をアピールしたいところですが、求職者は良い面だけでなく、悪い面も知りたいと考えています。
採用ピッチ資料は応募者向けの資料なので、応募者が知りたい情報を織り込みましょう。
応募者から質問しにくい、休暇や給料といった項目も記載すると効果的です。
採用ピッチ資料は、自社の魅力や求める人物像を明確にすることも大切です。
×悪い例:個性を持ったメンバーが多いです
〇良い例:立場に関わらず、ミーティングでは全員が意見を主張します
上記、良い例の表現であれば「自分の意見を発言する人が必要なんだな」と予想ができます。
自社の魅力や求める人物像を具体的にすることで、ペルソナに近い応募者からのエントリーを増やせるでしょう。
採用ピッチ資料は、情報量が多くなるため、最後まで読まれないリスクがあります。
そのため、図や表、グラフを用いて文字数を減らし、ビジュアル化するのがおすすめです。採用ピッチ資料のダイジェストを動画にする方法もあります。
採用ピッチ資料はストーリー性を持たせることも大切です。次に応募者が何を知りたいのかを考えて興味を引き、飽きさせない資料を作成します。
たとえば、「企業理念→メンバー紹介」であれば、社員の雰囲気をイメージしやすいですが、「企業理念→給与体系」では、内容が唐突で頭に入りにくいです。
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次に紹介するのは、採用ピッチ資料の活用方法です。
採用ピッチ資料のWeb公開は、企業の認知度向上やブランディングを見込めるため、おすすめの活用方法です。
採用市場で知名度のある企業や、SNSでの発信力が強い企業は特に効果的です。
SNSはユーザーの拡散力が強く、目を引く採用ピッチ資料であれば、多くのユーザーに閲覧されます。
面接・面談実施前に採用ピッチ資料を送付する活用法です。
事前に資料を展開することで、ある程度の企業理解が進んだところから面接・面談をスタートできます。
そのため、面接・面談時に会社説明をする必要がなく、有意義な面接を実施できるでしょう。
相互理解が深まると、興味づけしやすくなるため、選考辞退・内定辞退率の低下も期待できます。
就職サイトのスカウトメールに貼付する活用方法もあります。
多くの応募者はスカウトメールを大量に受け取るため、他企業に埋もれない工夫が必要です。
「なぜ自分をスカウトするのか」「この企業の魅力は何なのか」を重視する応募者は多いものの、企業の魅力を長々と書かれても、応募者の興味は引けないでしょう。
スカウトメールから採用ピッチ資料に誘導できれば、グラフや表を用いて企業の魅力をより分かりやすく伝えられます。
採用ピッチ資料は、社員の紹介による「リファラル採用」やエージェントを通す「人材紹介」にも活用できます。
採用ピッチ資料には、社員の企業理解、知識量を標準化する効果もあり、「社員によって言っていることが違う」というバラつきを抑えて、ミスマッチを防ぎます。
また、エージェントを通す場合でも、採用ピッチ資料があれば、余すところなく企業の情報を応募者に知ってもらえるでしょう。
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最後に採用ピッチ資料の参考事例を紹介します。
SmartHRは労務管理のクラウドサービスを中心に展開する企業です。
SmartHRの採用ピッチ資料では、「オープンな社風」が伝わる工夫が施されています。
資料を読むと
などが分かります。
企業のビジョンや価値観なども掘り下げ、企業のペルソナに向けた内容になっています。
株式会社SmartHR採用ピッチ資料:https://speakerdeck.com/miyasho88/we-are-hiring?slide=37
ミラティブは、ゲーム配信ができるコミュニケーションサービス「Mirrativ」を展開する企業です。
事業内容に合わせて採用ピッチ資料もポップに仕上がり、読み手を飽きさせないビジュアルです。
また,、タイトルが「採用候補者さまへの手紙」となっており、ストーリー性が強く内容が頭に残りやすい作りとなっています。
株式会社ミラティブ採用ピッチ資料:https://speakerdeck.com/hr_team/mirrativ-letter?slide=20
サイボウズはkintoneに代表されるチームの情報共有サービス「グループウェア」の開発、販売、運用を行う企業です。
「100人いれば100通りの人事制度があってよい」というコンセプトを持ち、社内でもチームワークと個性の双方を大切にしていることが伝わる採用ピッチ資料になっています。
チームワークを育むための施策も紹介しているため、会社の雰囲気を理解しやすいでしょう。
サイボウズ株式会社採用ピッチ資料:https://www.slideshare.net/Cybozu_Recruit/ver20207
delyは料理レシピ動画サービス、クラシルを運営する企業です。
クラシルの採用ピッチ資料は、エンジニアとデザイナー募集に絞り、濃い内容になっています。
残業時間やエンジニアのチーム紹介など、ペルソナを限定することで、詳細な部分まで説明しています。
dely株式会社採用ピッチ資料:https://speakerdeck.com/tsubotax/dely
エン・ジャパンは、求人情報メディアや人材紹介など、求人サービスを中心に展開する企業です。
エン・ジャパンの採用ピッチ資料では、これまでの歴史から「どういったスタンスで仕事に臨むか」が分かりやすく解説されています。
テーマを絞り、伝えたい企業理念にストーリー性を持たせて説明しています。
エン・ジャパン株式会社採用ピッチ資料:https://speakerdeck.com/kentz09043/en-japan2020-hr
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採用ピッチ資料は、ただの会社説明資料ではなく、ミスマッチの防止や企業のブランディングなど効果も多いです。
また、工夫次第では、企業理念や求める人物像を、対面で話すよりも分かりやすく伝えることができます。
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