リファラル採用とは?縁故採用との違い、メリットなど

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リファラル採用とは?縁故採用との違い、メリットなど

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リファラル採用は従業員の人脈を活用した採用手法であり、効率的に企業が求める人材へアプローチできるため、多くの企業から注目を集めています。

しかし、縁故採用と混同されてあまり良いイメージを持っていない人が多いのも事実です。

この記事ではリファラル採用と縁故採用との違いやメリットについてご紹介します。その他にも、注意点やリファラル採用を成功させるポイントについて解説しますので、ぜひご覧ください。

1. リファラル採用とはどういう採用手法か

リファラル採用とは、自社の従業員から知人や友人を紹介・推薦してもらい、採用につなげる手法のことです。

そもそも、リファラル(referral)には、「委託」や「推薦」、「紹介」といった意味があります。

求人サイトや人材紹介会社に頼らず、従業員の人脈を活用した採用手法であるため、採用コストの削減やマッチングの精度を高めることができます。

アメリカでは、Googleなどの大手企業を中心として8割以上の企業で導入されている主要な採用手法で、日本では2014年ごろから注目されるようになりました。

2017年にエン・ジャパンが調査した「リファラル採用意識調査」アンケートでは、リファラルの中途採用を実施した企業は62%以上いることから、リファラル採用の注目度の高さが伺えます。

1-1. リファラル採用注目されている背景

リファラル採用が注目されている主な背景として、

・質の高い候補者と出会うことができる<br> ・離職率が下げられる

といった点が挙げられます。

質の高い候補者と出会うことができる

リファラル採用は、主に自社の従業員の持つコミュニティを活用し採用を行うため、求める経験やキャラクターに近い人材にアプローチしやすいという特徴があります。

このようなことから、候補者を公募する他の採用手法よりも“自社にとって質の高い候補者”と出会える可能性が高く、リファラル採用が注目されているのです。

離職率が下げられる

リファラル採用は、紹介者は主に自社の社員です。そのため、候補者はエントリー前に様々な情報を仕入れたうえで入社の可否を判断することができるので、離職率が低くなりやすいという特徴があります。

近年は、空前の売り手市場であることや、キャリアに関する意識の変化によって平均的な離職率は高くなっています。このような背景もあり、リファラル採用が注目されているのです。

2. リファラル採用と縁故採用の違いは?

従業員の人脈を活用して採用活動を行うリファラル採用は、縁故採用と混同されがちです。

この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

リファラル採用は組織を強化することが目的のため、従業員からの紹介ではありますが必ずしも内定を出したり、採用したりするとは限りません。

一方、縁故採用は紹介者の持つ影響力が重視され、どんな人物であっても基本的には採用する方向で調整されます。

つまり、リファラル採用が組織強化のための採用手法であるのに対して、縁故採用は紹介者との関係性を重視した採用手法という違いがあります。

3. リファラル採用のメリットは?

リファラル採用のメリットを見ていきましょう。

3-1.採用コスト削減

採用活動では、求人広告への掲載や人材紹介サービスなどを利用すると、広告掲載費用や紹介報酬といったコストが発生します。

しかし、リファラル採用なら基本的に外部のツールやサービスを使う必要がないため、場合によっては全く費用をかけずに採用を行うことが可能です。

また、リファラル採用では採用が決まったら、紹介者に対して数万円~数十万円の報酬を渡すこともありますが無理のない範囲に調整すれば、結果的に採用コストを削減することができます。

3-2.転職市場にはいない人(転職潜在層)にもアプローチできる

一般的に求人広告や人材紹介サービスは、積極的に転職活動を行っている層が対象となるため、転職予定のない人材へのアプローチは弱いです。

しかし、従業員の人脈を利用するリファラル採用であれば、機会があれば転職したいと考えている「転職潜在層」の方はもちろん、全く転職を考えていないような方にまでアプローチすることができます。

3-3.転職市場の人材獲得競争を回避できる

現在、転職市場は応募者有利の売り手市場となっています。先述のようにファラル採用は転職潜在層にも直接アプローチできるため、転職市場の人材獲得競争を回避しながら採用活動を行えます。

3-4.企業にマッチした人材を確保できる

リファラル採用では、求める人物像を理解している従業員が、スキルや志向性などを把握している知人・友人を紹介するため、企業にマッチした人材を確保することができます。

3-5.定着率が向上する

せっかく採用できても、すぐに辞められてしまっては意味がありません。候補者は事前に企業理念や仕事内容、職場の雰囲気といった環境などをあらかじめ聞くことができるため、入社後に感じるギャップが減少します。

また、社内に知人がいるため安心感を得やすく、職場にもなじみやすくなるため定着率が向上します。

4.リファラル採用の注意点は?

数多くのメリットがあるリファラル採用ですが、注意点もあります。

下記の点に注意して、リスクを最小限に抑えましょう。

4-1.人材の同質化を招く可能性がある

「類は友を呼ぶ」ということわざもある通り、人は性格や能力、行動特性の似通った者同士で活動しがちです。

そのため、リファラル採用を日常的に実施していると、同じようなタイプの人材に偏ってしまう可能性があります。

人材の同質化は一体感を高めるなど良い効果もあるため、一概に悪いとは言えませんが、思考の偏りなどによって企業の成長を妨げる原因にもなり兼ねません。

多様性を確保するには、在籍している従業員の傾向を把握した上で、求める人物像を決めることが重要です。

4-2.紹介者と候補者の関係が業務に影響する

リファラル採用は、人脈を利用した採用手法のため、紹介者と被紹介者の関係性に注意する必要があります。

紹介者と被紹介者の関係が悪化してしまった場合、円滑な業務の遂行が難しくなったり、一方が退職してしまったりすることも考えられます。

4-3.従業員の理解と認知が必要

リファラル採用は、紹介者となる従業員の理解度が重要です。従業員の理解が及んでいないと、誤った情報を候補者に伝えてしまい「聞いていた話と違う」というトラブルにもなりかねません。

正しく紹介が運用されるよう従業員に対しての情報の共有、周知を徹底するようにしましょう。

4-4.従業員からの紹介を得やすいように工夫が必要

リファラル採用を初めてもすぐに応募が来ることはまれです。むしろ、積極的にサポートをしていかないと全く紹介が無いということもあります。

そのため、紹介方法をレクチャーしたり、企業の魅力を簡単に伝えられるPR動画やパンフレットを用意したりするなどの、従業員から紹介を得るために工夫をしなくてはいけません。

4-5.計画的な人材採用は難しい

従業員の人脈に頼るリファラル採用は、必ずしも従業員の周囲に転職希望者がいるとは限らず、採用要件にマッチする候補者を見つけられるとも限りません。

また、従業員がリファラル採用に消極的で思うような効果を得られない可能性もあるため、計画的な人材採用には向いていません。リファラル採用だけに頼るのではなく複数の採用手法と組み合わせ、リスクヘッジしながら採用活動を行うことが重要です。

5. リファラル採用を成功させるポイントは?

リファラル採用を成功させるポイントについて見ていきましょう。

5-1.企業理念を浸透させる

企業の根幹となるミッションやバリューを言語化し、従業員に浸透させることが重要です。

ミッションやバリューが従業員に浸透すると、会社はどのような姿を目指していて、そのためにはどのような人物が必要なのか従業員の立場でもイメージしやすくなります。

求める人物像を正しく理解できるようになれば、マッチ度の高い人物を紹介してもらえるようになるでしょう。

5-2.リファラル採用が活性化する仕組みと制度を導入する

リファラル採用を成功させるには、従業員の協力が必須です。多忙な従業員に「良い人を紹介してほしい」と呼びかけるだけでは、協力をえることはできません。

人材を紹介してもらうには、従業員が積極的に動きたくなる仕組みや制度を導入する必要があります。

例えば、

  • リファラル制度の仕組みやプロセスを従業員に周知する
  • 企業の魅力を簡単に伝えられるツールを用意する
  • 紹介のみで面接の日程調整などは不要にする
  • 紹介から採用までの過程を簡略化する(書類選考や一次面接免除など)
  • 食事代補助やインセンティブ支給制度を設ける

など、紹介が活性化する仕組みや制度を検討しましょう。

5-3.その他の採用手法と組み合わせて運用する

先述したように、従業員の人脈を活用するリファラル採用は、計画的な人材採用が難しい採用手法です。

また、導入した制度が定着まである程度時間が掛かるため、直ちに採用活動が進むわけではありません。

リファラル採用だけではなく、求人広告や人材紹介サービスなど既存の採用手法と組み合わせて運用しましょう。

6. リファラル採用にかかる費用はどのくらい?

採用コストを削減できるリファラル採用ですが、全くコストが掛からないわけではありません。

ここでは、リファラル採用に掛かる費用とその種類をご紹介します。

6-1紹介報酬(インセンティブ)

リファラル採用を実施している多くの企業では、採用時もしくは、入社後数ヶ月経過した時点で紹介者へインセンティブを支給しています。

支給額は企業によって様々ですが、エン・ジャパンの「リファラル採用意識調査」によると、3万円~10万円のインセンティブを支給している企業が多いです。

経営状況に応じて適切な金額を設定しましょう。

6-2.交際費支給

知人・友人と食事をしながら自社を紹介することも多いため、採用活動に掛かる交際費を支給する必要があります。

交際費の上限を決めて支給するなど、できる限り従業員の負担を軽減できるよう柔軟に仕組みを設計しましょう。

リファラル採用は、求人掲載や人材紹介サービスといった既存の採用手法と比べて、コストを抑えた採用が実現できます。

また、自社を理解している従業員が知人や友人を紹介するため、企業にマッチした人材を効率よく集められることから企業には大きなメリットがあります。

しかし、計画的な人材採用が困難な面や人材の同質化といったデメリットもあるため、既存の採用手法と併用して運用することが重要です。

ご紹介したポイントを参考に、リファラル採用の導入してみてはいかがでしょうか。

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