圧迫面接とは?経験者の割合や、やめるべき理由について

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圧迫面接とは?経験者の割合や、やめるべき理由について

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新卒採用を中心に耳にする機会のある圧迫面接ですが、具体的にどのような面接手法なのでしょうか。

このページでは圧迫面接とは何かから、圧迫面接を受けたことがある人の割合や圧迫面接をやめるべき理由について紹介します。

1.圧迫面接とはどんな面接手法?

圧迫面接とは、企業の採用試験などで面接官が応募者に対して、わざと威圧的な態度を取ったり、答えづらいような質問をしたりする面接手法のことです。

具体的には、応募者の発言を徹底的に否定したり、相手の話に全くリアクションをせず無関心を装ったり、選考と全く関係のない突拍子もない質問をしたりすることを言います。

応募者を圧迫する面接手法は、とあるアメリカの企業によって考案され世界中に広まったと言われており、海外では「stress interview(ストレスインタビュー)」という名前で呼ばれています。

近年、世界的なコンプライアンス意識の高まりや、価値観の変化などから圧迫面接を実施する企業は減少しています。

しかし、圧迫面接かどうかの判断は応募者にゆだねられるため、“企業側は圧迫面接をしている認識がないが結果的に圧迫面接だと捉えられている”というケースなどもあり、現在でも就活生や転職者の中には圧迫面接を経験したと言う方も少なくありません。

2.圧迫面接の意味や実施する目的は?

そもそも、圧迫面接にはどのような意味や目的があるのでしょうか。

圧迫面接を実施する側の目的としては、

  • 応募者の本音を引き出す
  • ストレス耐性の確認
  • コミュニケーション力の確認
  • 思考力の確認

などがあります。

2-1.応募者の本音を引き出す

圧迫面接は、通常の面接では引き出せない応募者の本音を引き出す目的で使われることがあります。

まじめで優秀な方ほど事前準備をしっかりと行う傾向があり、採用面接の際、ありきたりな質問だけでは応募者の本音なのか、作られた回答なのか判断することが難しくなっています。

特に、社会人経験のない方を対象とする新卒採用では、面接の回答事例集などがあふれているため、学生の回答は同じようなものになりがちです。

そこで答えづらい質問や事前に想定できないような意地悪な質問を使い、応募者の本音を引き出そうとするのです。

2-2.ストレス耐性の確認

圧迫面接はストレス耐性の確認のために利用されることがあります。

営業職など、業務中に対人ストレスが掛かりやすい職業では、せっかく採用してもメンタルの不調で離職してしまうということも珍しくありません。

あえてストレスが掛かるように威圧的な態度で面接し、ストレス耐性を確認したり、ふるいにかけたりする目的で圧迫面接を使用することがあります。

2-3.コミュニケーション力の確認

ビジネスの世界では、会話の相手が好意的に話を聞いてくれるとは限りません。職種によっては、好意的でない方と会話をすることがほとんどいった場合もあります。

このような職種の採用では「面接官が相づちを打たない、興味がないようなそぶりをする」というように話しづらい雰囲気をわざと作り、適切なコミュニケーション力ができるかを測ろうとすることがあります。

2-4.対応力の確認

日々の仕事の中では想定通りにならないことはよく起こります。想定外のことが起きた場合に、適切な対応ができるかといった対応力を圧迫面接で判断しようとすることがあります。

具体的には、「日本に電柱は何本ありますか?」、「ニューヨークにねずみは何匹ますか?」などといった難しい質問をしたり、特技を披露させたりして、咄嗟の反応を確認します。

3.圧迫面接と感じる人はどれぐらいいる?

圧迫面接を経験したことがあるという方は世の中にどれぐらいいるのでしょうか。

圧迫面接かどうかの判断は応募者の感じ方にゆだねられます。そのため、意図して圧迫面接を行った場合だけでなく、意図せず圧迫面接と感じさせてしまった場合もあります。

ここでは、新卒採用、中途採用に分けて圧迫面接を経験したことがあるか、面接を受けて志望度が下がった理由などについて紹介しますので、面接を行う立場の方は参考にしてみてください。

3-1.新卒採用の圧迫面接経験者の割合

新卒向け就職情報サイト『リクナビ』のアンケート調査によると63.7%の学生が「圧迫面接を経験したことがある」と回答しています。

新卒採用の圧迫面接経験者の割合

引用:リクナビ就活準備ガイド「企業はなぜ圧迫面接をする?採用のプロが意図と対処法を解説!」

この調査では、就職活動を経験した1~3年目の社会人にアンケート調査を行っています。その結果、約半数以上の学生が圧迫面接を経験していると回答しました。

半数以上の学生が圧迫面接を経験している背景として考えられることとしては、“そもそも新卒採用自体が未経験者を対象とした採用のため、本音を引き出すことが重要だから”という点が、企業側が圧迫面接を行う理由として挙げられます。

また、社会人経験が少ない学生が、社会人特有のコミュニケーションをされることによって“何となく威圧されているように感じ”、圧迫面接をされたと回答していることも、多くの学生が圧迫面接を経験している理由だと考えられます。

実際、リクナビのアンケートによると圧迫面接だと感じた具体的な出来事について、「常になんで?と問いかけられた」というものがあります。

社会人になると「なぜ、なぜ」と質問されることは珍しくないと思いますが、このようなコミュニケーションに慣れていない学生は、詰められているように感じてしまうのかもしれません。

3-2.中途採用での圧迫面接経験者の割合

中途採用での圧迫面接経験者に関するデータが特にないため、正確な数字については不明ですが、リクルートキャリアが行った『企業の面接で、志望度が下がった対応はどれですか』という問いに対して、

面接館の話を聞く態度=男性43.2%、女性39.2%
威圧的な雰囲気=男性38.9%、女性33.2%

この結果から推測すると、新卒採用よりも圧迫面接と感じる方は少ないですが、面接によって不快な思いをしている方が一定数いるということがわかります。

面接を行う側からすると、中途採用ではスキルやこれまでの経験内容の方が重要ですので、圧迫面接を意図して行うことは多くないです。

しかし、社会人を相手にする中途採用では、新卒と比べて面接時の対応が雑になりがちで、面接によって不快な思いをされてしまうケースがあると考えられます。

これらのことから、圧迫面接の経験者は新卒採用の方が多いが、中途採用でも一定数、経験者がいるということ言えるのではないでしょうか。

4.圧迫面接をやめるべき理由は?

以前は、多くの企業で用いられていた圧迫面接ですが、現在では圧迫面接はやめるべきという意見が多くなっています。

なぜ、圧迫面接はやめるべきだと言われているのでしょうか。

4-1.理由1:企業の信用や評判に悪影響を与える可能性がある

応募者に対してストレスをかける圧迫面接は、企業の信用や評判に悪影響を与えてしまう可能性があります。

近年ではSNSの影響で様々な情報が、素早く拡散されるようになっています。
また、企業を取り巻く環境を見ても企業の格付けサイト、口コミサイトなどが多数あり、会社の評判が多くの人の目に触れやすい場所にあります。もし、圧迫面接を行った結果、不快な思いをした応募者がSNSや口コミサイトなどに投稿をすれば、面接官だけではなく会社全体の信用や評判を下げてしまう可能性があります。

また世界的に見ると、圧迫面接が原因でメンタル不調を発症した方が訴訟を起こし、傷害罪で有罪判決を受けたり、侮辱罪で賠償を命じられたり、圧迫面接によって企業が提訴されるということが少なからず発生しています。

万が一、このようなことが起こってしまえば企業の存続にかかわるような事態に発展してしまうこともあり得なくはありません。

4-2.理由2:行政指導の対象となる可能性がある

企業の採用活動においては、「基本的人権を尊重した公正な採用選考」を行うことが職業安定法や男女雇用機会均等法、延いては、日本国憲法などによって求められています。

このような中、応募者に対して威圧的な態度をとったり、答えにくいような質問をしたりする圧迫面接は、様々な法律に触れる可能性があり、行政指導などの対象になる可能性があります。
もし、行政指導を受けることがあれば、採用活動が失敗するだけではなく取引先なども失ってしまう可能性が考えられます。

4-3.理由3:採用の機会損失になる

企業は様々な目的で圧迫面接を実施しますが、実際には圧迫面接で応募者を正しく見極めることはできません。

なぜならば、圧迫面接中の応募者は不必要な緊張状態となり、普段のパフォーマンスが発揮できなくなっている可能性があるからです。また、圧迫面接を受けていることによって志望度が下がり、本音を言わなくなったりしているということも考えられるでしょう。

通常の面接なら本音を話し、入社してくれた方も、圧迫面接によって不採用や辞退になってしまっては、採用の機会損失になる可能性は十分に考えられます。

4-4.理由4:圧迫面接が、そもそも時代に合わなくなっている

圧迫面接が採用手法として通用するためには、“企業側が応募者を選ぶ“という明確なパワーバランスが存在している必要があります。

このような関係があれば、面接で少々ひどい対応を受けたとしても応募者は従うしかなく、圧迫面接が機能した状態になります。

しかし、近年は応募者有利な売り手市場で、少ない求職者を多くの企業が取り合っている状態です。この求職者有利の時代においては、圧迫面接はほとんど機能せず、時代に合っていない面接手法と言わざるを得ません。

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