コンサル業界って実際どうなの?現役コンサルタントに独自取材
取材・インタビュー

コンサル業界って実際どうなの?現役コンサルタントに独自取材

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近年のコンサルティング会社の急成長もあり、転職者からのコンサル業界人気は衰えていません。

現在まさにコンサル業界への転職を考えているという方もいるのではないでしょうか?

しかし、コンサル業界について詳しく知らないという方や、人気かつ高度なスキルを要するコンサル業界に転職するにはどうしたら良いのか不安に思っている方もいるかもしれません。

そこで今回は、現役コンサルタントでグローバルに事業を展開する「RGP」の代表である島田さんに独占インタビューを行いました。

コンサル業界の現在や、やりがい、コンサル転職に有利な人の特徴などを伺ったので、参考にしてみてください。

 

取材協力者:島田 嗣仁さん

代表
島田さん

早稲田大学卒業後、日本IBMに勤務するもののアメリカでの勤務を目指し、米国にてMBA(サンダーバード国際経営大学院)を取得。取得後はロサンゼルスの大手会計事務所デロイトの日系担当部門で監査およびコンサルティングに従事。米系ERPパッケージの日本語化プロジェクトを機会に、日本で初の導入プロジェクトのため帰国。KPMGやアクセンチュアなどで日系のグローバル企向けに、日本だけでなくアメリカ、欧州、アジア、中国と財務会計およびIT関連のグローバル案件に従事。コンサルティングだけでなく、外資系企業では6年間CFOを全うした。2019年からRGPの日本及び韓国のカントリー・マネージャーとして勤務。趣味は筋トレとゴルフ。

 

コンサル業界について

コンサル業とはどんな職業なのですか?

コンサル業界は大きく区分すると「戦略系」、「業務系」、「IT系」と分かれます。

戦略系は経営戦略領域を得意としており、経営トップの課題解決が主な領域です。業務系は経営課題の方針が決まり、実施計画を実行する領域が主です。IT系はその実施計画についてITを活用して構築していくことが主な領域となります。

コンサル業界の現状について教えてください。

20年前からコンサルティング会社は急成長しており、日本のほとんどの上場企業はコンサルティング会社を活用している現状があります。この傾向は収束することがない反面、クライアントからのコンサルタントへの期待値も高まっています。

またこうした傾向に伴って、コンサル業界の得意分野の領域がグレーになってきているというのも現状です。

戦略系でもIT系領域のコンサルティングを行い、IT系もIT戦略領域にサービスを展開するなど業務区分を明確にできないケースも増えています。

取材協力者:島田さん

そのため、クライアントにおいてもどのコンサルティング会社に何を依頼するかが重要となってきています。

コンサル業のやりがいとは?

コンサル業のどのようなところにやりがいを感じますか?

スタッフレベルのコンサルタントとしては、期待通りの成果物を作成できたことで一人前のコンサルタントとして認められたとき、やりがいを感じます。そうなると、クライアントにも後輩にもアドバイスができるようになります。

 さらに、課題の深堀やソリューション案の提示、優先度設定などを自然に且つ理路整然とできることで、人を動かすことや組織を動かす意思決定を促すことも可能になります。

コンサルティングを通して、これらのスキルを一生実践できるスキルとして身につけると、それが揺ぎない自信になっていると実感することでしょう。

取材協力者:島田さん

コンサルティング会社上がりの人と接していて、いつもそのように感じます。

コンサル業界に向いている人とは?

コンサル業に向いている人の特徴とはなんですか?

基本的には、どの大手コンサルティング会社でも一人でこなすスーパースターを求めておらず、チームで一丸となってやり切るコンサルタントを求めています。

日々のコンサルティング業務では、作成者(スタッフ)やレビューアー(上司や同僚)との連携が基本中の基本です。このため、テクニカルスキルだけでなく、コミュニケーションスキルをきちんと発揮できないコンサルタントは、コンサルタントとして通用しません。

コンサル業界への転職に有利な人の特徴があれば教えてください。

面接で篩いをかけられているので、ある程度コンサルタントとしてできそうな人しか雇われませんが、実際は、現場に入ってからが勝負となります。使えるコンサルタントと使えないコンサルタントは現場ではすぐに判明します。

特徴①自分の役割を理解し、情報は自ら取りに行くことができる

まずは自分が与えられた役割と作業内容を理解し、どのように遂行すれば合格点なのかを理解できなければなりません。分からないことは事前学習や調査を行っておき、それでもあいまいな点だけを同僚に確認します。

このような目線合わせができなければ、足手まといになりコミュニケーションは十分に取れません。

特徴②上司の期待値を理解する(確認する)ことができる

その上で、上司の期待値は何か理解することです。上司の意図を理解するには、その上司がどのような方針を出しているかを確認しておくことです。これにより氷山の一角(与えられたタスク)と全体像(プロジェクトのゴール)を理解します。

取材協力者:島田さん

こうすることで、自分が実行すべきタスクと同僚が実施すべきタスクが分かります。

この理解はあくまでもチーム内でのコミュニケーションの範疇ですが、併せて、重要な局面やクライアントの要望(妄想もありますが)も確認しながら業務を遂行していくことでチームから外れないコンサルタントとして稼働することができます。

はじめてクライアントサービスができるコンサルタントとして機能します。

まずはメールやドキュメント作成の作法を実践できることが大事

コンサルティング会社には、メールのやり取り、ExcelやPPTのテンプレートなどお作法が山ほどあります。初年度は、そうした日々の業務遂行を実践できるだけでもかなり成長します。

取材協力者:島田さん

以上を実践できれば、同僚から使えるコンサルタントとして受け入れられます。なお以上のことから面接で聞かれる内容については自然に考えられます。

未経験からコンサル業へ転職する際のコツはありますか?

コミュニケーション能力が発揮できることに加えて、ヒアリング能力、ドキュメント作成能力がなければ、コンサルタントとしてついていけないことが多いです。

特定スキルがコンサルティング会社でも特筆すべき能力だと認められれば、それに越したことはありません。しかし、事業会社での2-5年ぐらいの経験値であれば、新入社員と同等の扱いになることが考えられます。

 また所属する部門の方針があるため、これまでのテクニカルスキルは必ずしも効果を発揮しないケースもあります。そのため、常に学ぶ姿勢は重要です。

ある程度経験値があれば、すぐにテクニカルスキルは発揮でき、コンサルティング会社の中でも昇給・昇進が早くなる傾向があるためキャッチアップは可能です。

今回お話を伺った島田さんが代表を務める「RGP」について

RGPが展開する事業とは

リソース・グローバル・プロフェッショナル(RGP)は、グローバルに展開するコンサルティングファームです。

プロジェクトの実行時や買収後、あるいは決算時など特定期間にのみ必要となる専門スキルや知識を持った人材を提供し、クライアント企業をサポートすることを基本コンセプトとして1996年に設立されました。

 創業時からの理念である「実施すべき業務に最適な人的資源を迅速に提供する」という経済性、効率性と利便性を兼ね備えるモデルは、新しいエコシステムを想像します。

私たちがいち早く市場に提案したこのビジネスモデルは、伝統的な業界主導のモデルが主流であったコンサルティング業界に一石を投じることとなりました。

世界に約70の拠点・2,000社を超えるクライアント

2004年に開設した東京オフィスでは、現在400名を超えるコンサルタントが登録し、活躍しています。

またグローバルでは、北米、ヨーロッパ、アジアの約70拠点に4,000名のプロフェッショナルが在籍。世界2,400社に及ぶクライアントに対してサービスを提供しています。

 RGPは1996年に米国において、CPA※等の専門家を中心としたメンバーでスタートし、主に財務・会計やリスク・コンプライアンスのエリアで多くの経験と実績を重ねてきました。

今日では、HR、Legal、SCM※2、生産管理、IT、DXなどの領域においてもコンサルティングサービスを展開しています。

RGPのサービスは日本を代表する大手企業と外資系にサービスを提供していますが、新規参入する外資系企業にもサービスを提供しています。

取材協力者:島田さん

日系企業にはボーダレスなグループ経営の課題にグローバルな対応ができるコンサルティングを提供しています。

※ CPA:マーケティング用語の一つで「顧客獲得単価」と訳されることが多い。1件の成果や顧客を獲得するのにどれだけ広告費用がかかったのかを表す。
※2 SCM:サプライチェーン・マネジメントの略。原材料の調達から最終消費者に渡るまでの生産・流通プロセス全体を管理すること。

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