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行政書士試験の難易度・合格率は?学習時間や勉強方法も解説

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行政書士試験の難易度はどのくらい?」「行政書士試験の勉強方法とは?」行政書士を目指している人や、行政書士に興味がある人ならこういった疑問を感じたこともあるのではないでしょうか。

国家資格である行政書士の資格を取得すれば、仕事の幅が広がりキャリア形成にも大いに役立ちます。

本記事では、行政書士について主に以下の点を解説していきます。

本記事で分かること
  • 行政書士試験の内容
  • 行政書士試験の難易度が高い理由
  • 行政書士と他資格の難易度比較
  • 行政書士試験に合格するための勉強方法

行政書士を目指す人におすすめの通信講座も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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行政書士試験は難易度が高い?試験内容や合格率を解説

行政書士試験は難易度が高い?試験内容や合格率を解説

行政書士とは、官公署へ提出する申請書類や権利義務、事実証明に関する書類の作成などを主な業務とする職業です。行政書士の資格は行政書士法に基づく国家資格です。

本項では、行政書士の試験内容や合格基準、合格率について解説していきます。

試験内容

行政書士試験の科目は、主に以下の2種類に大別されます。

行政書士試験の科目
  • 法令科目
  • 一般知識

「法令科目」には、憲法、基礎法学、民法、行政法、商法・会社法があります。多くの法律の中から、行政書士に必要な知識や業務に関連性が強い法律としてこれらが選ばれています。

 行政書士試験は、全60問、300点満点ですが、そのうち法令科目は46問・244点と大きな割合を占めています。

「一般知識」では、一般的な教養や社会への関心が問われるような問題が出題されます。

具体的には、政治、経済、社会、文章理解などが挙げられます。

日本の政治や世界の情勢などをはじめとした時事問題も出題されるため、過去問を解くだけでなく、ニュースなどをチェックし社会の事象について自分なりの見解を持っておくことが重要です。

合格基準

合格基準

行政書士試験を合格するには、以下の条件を全て満たす必要があります。

行政書士試験の合格基準(令和3年度)
  • 法令等科目の得点が122点以上
  • 一般知識等科目の得点が24点以上
  • 試験全体の得点が180点以上

このように、科目ごとに最低点が設けられています。試験全体の得点が基準点を超えていても、いずれかの科目が最低点を下回っていれば不合格になってしまいます。

出典:行政書士試験合否判定基準
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター

合格率

一般財団法人 行政書士試験研究センターによれば、令和3年度の行政書士合格率は11.18%(男性 11.78% / 女性 9.86%)です。

 これまでの合格率は令和2度が10.72%、令和元年度が11.48%、令和30年度が12.70%です。

さらに遡ると、平成20年度が6.47%、平成19年度が8.64%、平成18年度が4.79%という結果でした。

行政書士試験の合格率は少しずつ右肩上がりに上がっており、現在は11%ほどに落ち着いていることが分かります。

出典:令和 3年度行政書士試験実施結果の概要
出典:令和3年度(2021年度)行政書士試験 合格率は11.18%、合格者5,353人! – STUDYing

行政書士試験の難易度が高い理由

行政書士試験の難易度が高い理由

前述したように、行政書士試験の合格率は決して高くありません。そこで、本項では行政書士試験の難易度が高い理由について解説していきます。

具体的な理由としては、「受験資格が必要ない」「試験が難しい」主にこれら2点が挙げられます。

試験が難しい

行政書士の難易度が高い理由としてまず挙げられるのは、行政書士試験が難しいことです。前述の通り、令和3年度の行政書士合格率は11.18%であり決して高い確率ではありません。

科目ごとに最低点が設けられているものの、試験全体では300点満点中180点をとれば合格です。

 一見、180点をとるのはそれほど難しくないようにも思えますが、令和3年度の合格者平均得点が198点であることから決して低いハードルではないと分かります。

先に述べたように、法律だけでなく政治や経済への理解も求められるため、計画的に学習し幅広い知識を身につけなければ行政書士試験に合格するのは難しいでしょう。

出典:令和3 年度行政書士試験実施結果の概要

受験資格が必要ない

行政書士試験には受験資格が設けられていません。年齢や学歴、国籍問わず誰でも受験できる公平な試験です。その分、多くの人が試験にチャレンジしており、実力試しで受験しようと考える人もいるようです。

中には仕事などの都合によりまとまった時間が確保できず、万全とは言えない状態で試験に臨む人もいるでしょう。

 とはいえ、専門的な知識が必要になる行政書士試験は、綿密な計画を立て戦略的に学習を進めなければ合格するのは容易ではありません。

受験資格がなく気軽に受験できるからこそ、「合格者数÷受験者数」で算出される合格率が低くなると考えることもできます。

裏を返せば、計画的に学習すれば合格できる可能性は十分にあると言えます。

行政書士試験の難易度をその他の資格の合格率と比較

行政書士試験の難易度をその他の資格の合格率と比較

本項では、法律系の資格である「司法書士」「社会保険労務士(社労士)」との比較から、行政書士の難易度を見ていきます。

令和3年度の司法書士試験合格率は約5.14%です。一般的に司法書士は法律系の中で最も難易度が高い資格の一つとされています。

 前述したように、令和3年度の行政書士試験合格率は11.18%であるため、単純に合格率を比較すれば司法書士の方ば難易度が高いと言えます。

令和3年度の社労士試験の合格率は約7.9%です。過去10年間のデータを見ても合格率が最も高い年で約9.3%です。

行政書士よりも社労士の方が、難易度が高いと言えます。

行政書士試験に合格するのは一筋縄ではいきませんが、法律系の難関資格と合格率を比較すると、難易度はやや低めだと言えるでしょう。

出典:令和3年度司法書士試験の結果について 
出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト

行政書士の合格ライン・合格点

行政書士の合格基準は細かく分けられており、一般知識科目から法令科目まで幅広い問題が出題されるため難易度が高いです。

そこで科目別、試験全体を細かく見ていき、行政書士の合格ライン・合格点を解説していきます。

科目別の合格ライン・合格点
  • 法令科目の合格ライン
  • 一般知識科目での合格ライン
  • 試験全体の合格ライン

法令科目の合格ライン

法令科目の合格ライン

まず最初に、法令科目の合格点は244点満点中122点以上と、ちょうど50%のラインとなっています。

法令科目では行政書士試験の中心とも呼ばれる、行政法や民法と言った専門的な内容が出題されるため、時間をかけて対策をすることは必須です。

 法令科目は行政書士試験において避けては通れない道なので、しっかりと対策を取り学習を進めていきましょう。

試験全体で見ても法令科目は全60問中46問と比重が大きいため、まずは法令科目の克服は必須。

初めのうちは法ごとの関わりが分かりづらくても、継続的に学習をすることで、合格ラインが近づいてきます。

初めのうちはインプットする内容が多いため、少しずつ法令に関しての知識を身に着けていきましょう。

一般知識科目での合格ライン

次に、一般知識科目では、合計56点中24点以上が必要とされており、約42%の正答率が求められます。

法令科目よりもやや合格ラインが低いものの、出題範囲が広いため対策には時間をしっかりと確保することが重要です。

 行政書士になるための専門知識以外に、一般的な知識も問われるため、的を絞った学習が行いづらい点に注意しましょう。

問題数は全14問で、合格基準絡みていくと、最低でも6問の正解が求められます。

5つの選択式で出題されるため、完全に理解できていなくても、ある程度消去法で確立が上げられるくらいには、知識をつけておくと良いでしょう。

一般知識は、主に政治・経済・社会・情報通信の分野から出題されます。

試験全体の合格ライン

試験全体の合格ライン

最後に試験全体の合格ラインですが、全300点満点中180点以上と、60%以上の正答率が求められます。

ただし、前述の法令科目と一般知識科目の両方が合格点を超えていることと合わせた条件のため、どちらか一方だけで点数を稼いでも不合格になるため注意して下さい。

 全体の合計点だけではなく、科目ごとの得点もそれぞれ基準値を超えておく必要があるため、全体的にバランスの取れた学習が必要です。

そのため得意分野だけで合格と勝ち取ることは難しく、苦手分野の克服にも時間をかけ、満遍なく広い知識を身につける事が求められます。

行政書士試験はバランスの取れた点数が必要となっているため難易度が高く、例年合格率はあまり高くありません。

【出題形式別】行政書士試験に合格するコツ

【出題形式別】行政書士試験に合格するコツ

次に、出題形式別に行政書士試験に合格するポイントを解説していきます。

この章では、合計3つのパートに分けて解説していくので、是非参考にしてください。

出題形式別の行政書士試験に合格するコツ
  • 5肢択一式の問題
  • 多肢選択式の問題
  • 記述式の問題

5肢択一式の問題

肢択一式の問題

まず最初に、選択式の問題の場合は、初めに法令科目や一般知識科目の情報をインプットし、選択肢を見た瞬間に反射的に答えが導き出せるよう何度も反復学習が必要です。

また、選択式の場合すべての選択肢がわからないとしても、ある程度の知識が身についていれば、消去法で正答率を上げられるため、分からない選択肢が多くてもまだ正解できる可能性は残っています。

 難しい問題に直面しても、冷静に「これはない」と断定できる選択肢があれば、少しでも正答率を上げられます。

基本的に選択式の問題は時間をかけずに進めることがポイントのため、ある程度考えても正解が出ない問題はある程度捨てることも重要。

自分が得意な分野は早めに解いていき、あまりにもわからない問題も同様に時間をかけないことで、記述式に集中する体力と時間を確保できます。

ある程度わからない問題は捨てていく意識も大切ですが、前提は自信を持って解けるよう学習を進め知識を身に着けておくことが重要です。

多肢選択式の問題

次に、多肢選択式の問題ですが、これは一つの例文にいくつもの空欄があり、適切なものを選んでいくもの。

一つの例文の中の空欄は文章中繋がりを持っているため、選択肢に迷う場合は前後の空欄を見て問題の全体像を見ていくことがポイント。

 目先の空欄だけではなく、全体を見渡していくことで、正答率が上がります。

特に自分が得意とする分野が例文として出てきた際は高得点を狙えるチャンスのため、ミスなく素早く進めて次の問題へと移っていきましょう。

一つの空欄に縛られず、全体を見渡しながら文章のつながりを見ていくことで正解が見えてきます。

記述式の問題

記述式の問題

行政書士試験において難易度が高いのが、記述式問題でいかに得点を稼いでいくかです。

選択式の問題とは違い消去法では加点が狙えないため、身につけた知識を応用し、自分の意見をまとめて回答する必要があります。

 記述式問題は回答に時間がかかるため、選択問題でどれだけ時間を確保できるかが重要です。

記述式問題はいきなり本番で解くのは難しいため、何度か過去問を通して慣れておき、当日は自信と余裕を持って記述試験に挑めるようにしましょう。

記述式は配点も高いため、できるだけ取りこぼしがないよう対策を行いましょう。

行政書士試験の合格率が上がりやすい勉強時間は?

行政書士試験の合格率が上がりやすい勉強時間は?

行政書士になるための勉強時間は、独学の場合、法律の知識がある人なら約300~500時間、初学者なら約800~1000時間必要であると言われています。

 仮に一日約3時間勉強するなら、予備知識がある人は3カ月~5カ月程度、初学者は8カ月~10カ月程度の期間を要することになります。

平日の一日の睡眠時間を7時間、勤務・通勤時間を9時間、食事・その他の時間を3時間とするなら、自由に使える時間は5時間です。その時間でいかに効率良く勉強するかが重要になるでしょう。

一方、通信講座やスクールであれば、初学者でも500~600時間で合格を目指せるカリキュラムで学ぶことが可能です。

難易度が高い行政書士試験の合格率を上げる勉強方法

通信講座で学ぶ

通信講座で学ぶ

通信講座は、インターネット等を介して遠距離で学びをサポートしてもらえる学習ツールです。通信講座が向いている人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

通信講座が向いている人の特徴
  • 費用を安くさえつつ質の高い講座を受けたい人
  • 自分のペースで受講したい人
  • 直接のコミュニケーションが必要ない人

行政書士の通信講座の相場はおよそ5万円です。スクールや予備校などの通学講座と比べて安く受講できることが分かります。

中には、試験が不合格だった場合に、費用を全額返還してくれる通信講座も存在します。

費用が安いだけでなく、短期間で合格を目指せるカリキュラムが組まれていたり、勉強をサポートするツールが充実していたりする点も大きなメリットです。

自分のペースで受講したい人にも通信講座は向いています。

録画された講義映像を視聴するのが通信講座の一般的な受講スタイルであり、24時間どこにいても受講可能です。

 必然的に講師や生徒との直接のコミュニケーションもなくなるため、コロナ禍で人との接触を減らしたい人や、会話が苦手な人もストレスなく受講できます。

このように、リーズナブルに質の高い学習サポートを受けながら資格取得を目指せる反面、自由度が高い分モチベーションを維持するのが困難だと感じる人もいるかもしれません。

独学で勉強する

独学で勉強するのも一つの手です。独学に向いている人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

独学に向いている人
  • 自分のペースで勉強したい人
  • 費用を抑えたい人
  • 試験の傾向を把握している人

資格取得のためのスクールや通信講座を利用する場合、受講者の予定や学習状況に合わせたカリキュラムを組んでもらえるケースもありますが、完全に自分のペースで勉強するのは難しいでしょう。

その点、独学なら勉強場所や時間、勉強内容を指定されることはありません。

使用するテキストも自分で選べる分、費用の節約にもなります。

既に試験の傾向などを把握しており、自分で対策できる場合には独学で合格を目指すことも可能です。

スクールに通う

スクールに通う

スクールや予備校などの通学講座を利用するのも効果的です。通学講座が向いている人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

通学講座が向いている人の特徴
  • 講師から直接教えてもらいたい人
  • 同じ目標に向かう仲間が欲しい人
  • 学費を用意できる経済的な余裕がある人

スクールなどに通う最大のメリットは、専門講師から直接勉強を教えてもらうことができる点でしょう。

分からないことがあった時にすぐに質問できる環境があるため疑問を即座に解消でき、学習効果を高めることが期待されます。

同じ目標に向かう仲間と出会えるのも、スクールに通うメリットです。

行政書士への思いや資格取得を目指す理由・経緯、などをスクール生と共有し合うことで、モチベーションアップに繋がるでしょう。

 独学や通信講座にはない魅力がある一方で、費用面や効率面のデメリットもあります。

学費は年間40万円程度が相場です。独学や通信講座よりも高い費用が発生します。また、通学が必要な分、自宅での勉強時間を確保しにくい側面もあります。

行政書士試験に合格するための勉強内容

行政書士試験に合格するための勉強内容

大前提として行政書士は極めてレベルの高い資格で、直近の合格率はわずか10.7%となっています。

勉強時間も独学だと約1,000時間必要となるため、以下の必要な勉強内容を把握した上で、スケジュールを立てていくと良いでしょう。

最近10年間における行政書士試験結果の推移より

行政法と民法に力を入れる

まず最初に取り組むべき分野は、行政法と民法です。

この2つは配点が大きく、244点満点中行政法が112点民法が76点と約75%の割合を占めています。

 行政法・民法は行政書士の試験の半分以上を占めるパート。この2つで以下に高得点を出すかが大きな鍵になるでしょう。

つまり、行政法と民法をまずは極めることで、最低でも7割近くの点数が稼げます。

また、直近の過去問で出題された問題は以下のとおりです。

頻出される行政法の問題
  • 行政手続法
  • 行政不服審査法
  • 地方自治法

特に上記の問題に関しては条文の知識がそのまま問われる傾向が強ぅ、「いかに条文を暗記しているか」が勝負のため、一つでも多くの条文を頭に詰め込むと良いでしょう。

一方で民法は具体性を問われる問題が多く、具体的な登場人物やリアルな状況を想定した問題が展開されていきます。

 民法は丸暗記だけで突破を目指すことは難しいです。

民法に関してはただ暗記するだけではなく、実践を想定し応用ができるよう本質を理解するようにしましょう。

過去問を見ていくと、行政法は記憶力、民法は応用力が問われる傾向があります。

基礎法学の配点は少ない

基礎法学の配点は少ない

次に基礎学法ですが合計8点と配点が低く、日本の司法がどう運用されているのかといった知識が問われます。

ただ基礎法学という名前の割に、大学時代に法律を学んだ人でもわからないような問題も出題される点が特徴。

 配点が低い割に、細かい知識を問われる問題が多い傾向にあります。

出題の予想が立てづらい上に配点が少ないため、基礎法学にはあまり時間を割かず、行政法や民法に対策時間を回すことがおすすめです。

ある程度のみ切りを付け、基礎法学には時間を使いすぎないことがポイント。

憲法はやや配点が多い分野

憲法は配点が28点とやや多いため、行政法と民法の次に力を入れるべき分野です。

 条文がそのまま出題されたり、応用力が問われたりと出題ケースも多様です。

憲法の勉強を進める際は応用にも備えるため、ただ条文を暗記するだけでは不十分。

「なぜこの場合は違反が認められるのか」「どの場合に違反とならないのか」といった、プロセスを理解し本質的な回答を導き出せるようにしましょう。

配点は低いものの、出題傾向にばらつきがあるため、対策には時間がかかるでしょう。

商法の優先度は高くない

商法の優先度は高くない

最後の商法ですが、配点が20点と少なく多くの受験者があまり力を入れないパートです。

特に初心者からすると手が出しづらい内容な上に、配点が少ないため学習効率が低く感じてしまうでしょう。

 他のパートが完璧であれば商法を捨てても良いですが、最初から捨てることを決めるのはリスキーです。

また条文が1000以上あることも敬遠されがちな理由で、全て覚えたとしても配点が少ないためなかなか勉強が進まないことも。

しかし以下の項目においては過去に頻出されているため、最低でも以下2つの内容は対策しておくことがおすすめです。

商法の頻出問題
  • 株式会社の設立手続
  • 取締役に関する問題

特に株式会社の設立手続きに関しては、ほとんど毎年出題されているため、商法をある程度捨てるとしても株式設立だけはカバーしておくと良いでしょう。

勉強が進めづらく配点が低いため、ある程度の優劣をつけながら進めていくことが商法攻略のポイントです。

行政書士試験の合格率を上げるために通信講座がおすすめな理由

行政書士試験の合格率を上げるために通信講座がおすすめな理由

決して難易度の低くない行政書士試験に合格するためには、通信講座がおすすめです。通信講座を利用して、行政書士試験への合格へと近づいていきましょう。

ここでは、通信講座がおすすめな理由を解説していきます。

通信講座をおすすめする理由
  • ライフスタイルに合わせて勉強することができる
  • 専門家に質問することができる
  • 自分のペースで効率的に試験勉強を進めることができる

ライフスタイルに合わせて勉強することができる

通信講座の強みの一つが、いつでもどこでも好きなように勉強できるということです。

通学の必要がないので、お仕事などで忙しい方も通勤時間や就寝前などといったすきま時間を活用することができます。

 自由度が高いため、短い時間での受講や他の作業と同時並行での受講も可能です。
時間だけではなく、場所の自由度も高いです。スマホに対応している通信講座も多いため、カフェや電車内でも受講することができます。

専門家に質問することができる

スクールに通う

独学で勉強する際にぶつかる壁として、分からない事があった時に自分で調べるには限界があるというものがあります。

しかし、通信講座であれば、在籍している専門家にオンラインで質問をすることができます。疑問を解決するだけではなく、曖昧なところをさらに詳しく解説してもらうことで理解が深まり、合格率が向上することでしょう。

通学せずに先生に質問する機会を得られることで、より効率的に勉強を進めることができます。

自分のペースで効率的に試験勉強を進めることができる

通信講座では、膨大な過去の試験データを分析し、独自のカリキュラムを構成しています。あらかじめ出題範囲が絞られているため、行政書士試験の範囲すべてを勉強するという手間を省くことができます。

行政書士試験の内容は毎年異なります。合格するためには、最新情報を得る必要がありますが、情報収集も通信講座が代わりに行ってくれるため、受講者は常に最適な試験勉強をすることができます。

 勉強計画も自分に合わせて考えてくれるため、受講者は試験内容に集中することができます。

さらに、個人で受講できる通信講座では、周りに勉強スピードを合わせる必要はありません。

よく分からなかった箇所があれば、もう一度講義を視聴したり、難しいと感じる箇所は他よりもゆっくり丁寧に勉強を進めることが可能です。

自分の得意不得意を理解し、自分に合ったスピードで勉強していきましょう。無理なく勉強していくことは合格に繋がっていきます。

行政書士試験の勉強におすすめの通信講座7選

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アガルート
行政書士講座
STUDYing
行政書士講座
フォーサイト
行政書士講座
料金入門総合カリキュラム(ライト)
160,160円
入門総合カリキュラム(フル)
183,260円
行政書士合格コース(スタンダード)
44,000円
行政書士スピード合格講座(バリューセット3)
94,800円
特徴令和3年度複数回受験者の合格率46.15%!全国平均の4倍以上の実績スキマ時間で勉強できるので、働きながらでも短期合格を目指せる合格率38%、全国平均の3.4倍!全額返金保証付きセットあり
詳細

※ランキング根拠はこちらからご覧いただけます。
※通信講座の詳細はこちらからご覧いただけます。

アガルートアカデミー

アガルートアカデミー

おすすめポイント
  • 学習者のレベルに合わせて選べる講座
  • 無料無制限で質問・無料カウンセリング可能
  • オンライン完結だから社会人でも学習しやすい

アガルートアカデミーはオンライン完結の講義と充実したサポートで、最短合格を目指す方におすすめな通信講座です。

行政書士講座レベルは「入門総合カリキュラム」「中上級総合カリキュラム」「上級総合カリキュラム」で分かれており、学習レベルに応じてカリキュラムを選べます。

 「入門総合カリキュラム」では法律の学習自体が初めてという方でも学習しやすく、ゼロから学べるテキストで講座を進めていくので初心者でも安心です。

質問も無制限で変わらず無料なので、わからない部分をすぐに聞くこともできますし、無料カウンセリングも実施しています。

オンライン完結なので忙しい方でも通勤時間などを利用して効率良く学習できます。
講座数※2024年1月時点150講座以上
学べる資格例
  • 行政書士
  • 司法試験・予備試験
  • 司法書士
  • 弁護士
  • 公務員試験全般
運営会社株式会社アガルート

STUDYing(スタディング)

STUDYingの中小企業診断士講座

おすすめポイント
  • 学習ツールが充実している
  • 学習状況を可視化できる
  • 初回講座が無料で受講できる

スタディングは、2008年に中小企業診断士講座としてスタートしてから、多くの合格者を輩出し続けている資格講座で、行政書士の合格者も数多く輩出しています。

資格取得に役立つノウハウをまとめた書籍が発表されていることからも、様々な分野の深い知見を有していることが窺えます。

 学習ツールが充実しているのも同講座の強みです。学習時間や進捗がグラフで表示される「学習レポート」を利用することで、学習状況を可視化できます。

1講座30分で視聴できる「ビデオ講座」を受講し、PC・スマートフォンで読める「Webテキスト」で復習すれば、効率良く知識を定着させられるでしょう。

行政書士の初回講座を無料で受講できるので、ぜひ試してみてください。
講座数※2024年1月時点30講座
学べる資格例
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 中小企業診断士
  • 建築士
  • ITパスポート
運営会社KIYOラーニング株式会社

※出典:公式サイト

フォーサイト

フォーサイト

 

おすすめポイント
  • 行政書士合格率が全国平均の4.3倍・合格率38.0%※公式サイトより
  • 豊富な図とイラストでわかりやすく覚えやすい
  • テキスト・講義がスマホにダウンロードできるeラーニング学習採用

フォーサイトは圧倒的な合格実績を誇る通信講座で、国家試験などの難易度が高い資格でも毎年全国平均より高い割合の合格率を輩出しています。

 行政書士試験講座では2021年度行政書士合格率が全国平均の4.3倍・合格率38.0の実績です。

フォーサイトカラフルでイラストが豊富なわかりやすいテキストで、試験合格に必要な知識だけが書かれているので、まさに「合格点主義」のテキストです。

行政書士試験の合格までに一般的に12ヶ月の学習期間が必要と言われていますが、フォーサイトではわずか4ヶ月で合格を目指せます。

万が一不合格だった場合も全額返金保証があります。
講座数※2024年1月時点150講座以上
学べる資格例
  • 行政書士
  • 社会保険労務士
  • 宅地建物取引士
  • FP
  • 簿記2級・3級
運営会社株式会社フォーサイト

※出典:公式サイト

たのまな

たのまな

おすすめポイント
  • 行政書士試験対策に特化した行政書士安心合格講座がある
  • スマートフォンやPCで講義を受講できる
  • 通信講座を修了すると修了証明書が発行される

たのまなは、13カテゴリ250講座という多様な講座がある通信講座です。行政書士試験に向けた行政書士安心合格講座も用意されています。

同講座は、これまでの受講生の学習データ分析から、最短で合格必要得点を取るためのカリキュラムが設計されています。

 インターネットを介して講義映像を視聴する受講スタイルが採用されているため、スマートフォンやPCなどを使い、時間や場所に囚われず学習可能です。

各講座の無料資料請求も受け付けています。まずは資料をチェックするところからはじめるのも良いでしょう。通信講座を修了すると修了証明書が発行されるため、就職活動時のスキル証明としても役立ちます。

受講料の分割払いに対応しているため、一度にまとまったお金が用意できなくても受講可能です。
講座数※2024年1月時点250講座
学べる資格例
  • 行政書士
  • 社労士
  • 保育士
  • メンタルケアカウンセラー講座
  • ケアマネジャー 等
運営会社ヒューマンアカデミー株式会社

※出典:公式サイト

資格のキャリカレ

資格のキャリカレ

おすすめポイント
  • 行政書士試験を4カ月で合格するためのカリキュラム
  • 行政書士試験不合格の場合は受講料返還
  • 最長700日間無料学習サポート

資格のキャリカレは、効率的なカリキュラムと徹底したアフターフォローに定評のある実績豊富な通信講座です。

行政書士の講座では、初学者でも4カ月で合格できるよう万全のサポート体制を構築しています。

 万が一不合格の場合は、受講料を全額返金してもらえるので安心して受講できます。合格した場合には、別な講座を一つ無料で受けることが可能です。

資格取得後の就職や開業まで一貫してサポートしてもらえます。開業時の自社ホームページを作成するためのテンプレートを無料提供しています。

受講開始から最長700日間まで無料で学習サポートをしてもらえるのも魅力です。
講座数※2024年1月時点150講座以上
学べる資格例
  • 行政書士
  • メンタル心理カウンセラー
  • 行動心理士
  • カラーセラピスト
  • 整体ボディケア総合
運営会社株式会社キャリアカレッジジャパン

※出典:公式サイト

LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインド

おすすめポイント
  • 受講生の行政書士試験合格率53.8%※1
  • 受験者数業界最大規模※2の行政書士向けの模試が受けられる
  • 体験制度が充実している

LEC東京リーガルマインドでは、ライフスタイルに合わせて「通学講座」「通信講座」「提携高校通学」から学習形態を選択できます。受講生の2021年度行政書士試験合格率は、一般合格率の約5倍である53.8%※1です。

 「行政書士講座パーフェクトコースSP」では、法律を理解するために必要な基本的な考え方から学べるため、初学者でも安心です。

体験制度も充実しています。「YouTube」や「おためしWeb受講制度」などにより講座を無料で試すことが可能です。講師による無料講座説明会も実施しています。

「教えてチューター」制度を利用すれば、オンラインにて分からない箇所を無料で質問することができます。
講座数※2024年1月時点117講座
学べる資格例
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 弁護士
  • 税理士
運営会社株式会社 東京リーガルマインド

※出典:公式サイト

※1:2021年度パーフェクトコース/SP受講生うちコースに含まれる模試3回全て受験した人の2021年行政書士試験の合格率
※2:公式サイトの文言による

ユーキャン

ユーキャン

おすすめポイント
  • 過去10年間で2,908名の行政書士試験合格者を輩出
  • 法改正や最新の試験情報を共有してもらえる
  • 自分専用のスケジュール作成してもらえる

ユーキャンは、年間約60万人が利用し多くの人に支持される通信講座です。行政書士講座では、過去10年間で2,908名もの合格者を輩出していることが信頼性の高さを裏付けます。

 知識・経験が豊富な講師に学習中の不明点を解説してもらえるため、自分では分からなかった気づきが得られます。

最新の法律や試験情報を適宜共有してもらえるのもメリットです。情報収集の手間を省き資格の勉強に集中できます。

自分専用のスケジュールを作成してもらえるため、マイペースかつ効率的に合格を目指すことが可能です。
講座数※2024年1月時点142講座
学べる資格例
  • 行政書士
  • 秘書検定
  • 簿記
  • 気象予報士
  • 保育士
運営会社株式会社ユーキャン

出典:ユーキャン
※公式サイトに記載されている利用者数

よくある質問

行政書士の試験内容は?
行政書士試験の科目は、法令科目と一般知識に分かれます。法令科目では憲法、基礎法学、民法、行政法、商法・会社法があります。多くの法律の中から、行政書士に必要な知識や業務に関連性が強い法律としてこれらが選ばれています。
行政書士の合格基準は?
行政書士の合格基準は法令等科目の得点が122点以上、一般知識等科目の得点が24点以上、試験全体の得点が180点以上です。試験全体の得点が基準点を超えていても、いずれかの科目が最低点を下回っていれば不合格になってしまいます。
行政書士の合格率は?
行政書士の合格率は令和3年度では11.18%で、男性 11.78% 、女性 9.86%です。さらに遡ると、平成20年度が6.47%、平成19年度が8.64%、平成18年度が4.79%という結果でした。行政書士試験の合格率は少しずつ右肩上がりに上がっており、現在は11%ほどに落ち着いていることが分かります。

行政書士試験の難易度が高い理由は?

行政書士の難易度が高い理由としてまず挙げられるのは、行政書士試験が難しいことです。法律だけでなく政治や経済への理解も求められるため、計画的に学習し幅広い知識を身につけなければ行政書士試験に合格するのは難しいでしょう。また、受験資格がなく気軽に受験できるからこそ、「合格者数÷受験者数」で算出される合格率が低くなると考えることもできます。

行政書士試験の合格率が上がりやすい勉強時間は?

行政書士になるための勉強時間は、独学の場合、法律の知識がある人なら約300~500時間、初学者なら約800~1000時間必要であると言われています。仮に一日約3時間勉強するなら、予備知識がある人は3カ月~5カ月程度、初学者は8カ月~10カ月程度の期間を要することになります。通信講座やスクールであれば、初学者でも500~600時間で合格を目指せるカリキュラムで学ぶことが可能です。
行政書士の合格率は低い?
行政書士の合格率は毎年10%前後と極めて低く、資格の中でも最高峰の難しさを誇ります。
年度によっては合格率が8%~13%とばらつきがりますが、15%を越えることがないため、相当な勉強量、知識が求められる資格です。
行政書士合格はどれくらい凄い?
合格率が10%であることを考慮すると、レベルはかなり高いといえます。
また企業によっては行政書士を保有していることで1~2万円程度の資格手当も発生するため、市場価値を上げる意味でも役に立つ資格です。
行政書士の勉強が難しすぎる。
行政書士の難易度は極めて高く、法律の知見がある人で約500時間。完全な初心者であればその2倍の1,000時間もの勉強時間が必要です。
ただ取得後に年収が上がること、取り組める業務内容が大幅に増えることを考えると、高い難易度を誇ることにも納得できるでしょう。
司法書士と行政書士ではどちらの難易度が高い?
司法書士の合格率は5%弱となっているため、数字的に見ると司法書士の方が難易度は高いと言えるでしょう。
ただ司法書士は相対評価であり、受験者同士を比較し上位の人のみが合格するシステム。
そのため一概に行政書士のほうが簡単とは限りません。

まとめ

行政書士試験の合格率は約11%です。司法書士や社労士と比較すれば合格率は高いものの、戦略を練り計画的に勉強しなければ、合格するのは容易ではありません。

行政書士試験に合格するには、法律だけでなく、社会情勢や政治についても理解しておかなくてはならず、幅広い対策が必要です。

初学者なら800~1000時間ほどの勉強時間が必要になると考えられていることからも、難易度の高さが伺えます。

とはいえ、しっかりと勉強時間を確保すれば十分に合格を目指せます。

今回紹介したように、自宅に居ながら質の高いサポートを受けられる通信講座はたくさんあるので、ぜひ有効活用してください。

執筆者 転職ベスト・資格編集部
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